授乳中の除去食は効果なし?−卵や牛乳を摂取した方がアレルギーが少ない!
毎日新聞より「疫学調査:子供のアレルギーやアトピー、授乳中の食品で減少−−従来の説覆す?」
授乳中の母親が卵や牛乳を多く摂取するほど子供に卵・牛乳アレルギーが少なく、アトピー性皮膚炎は、揚げ物など油脂を多く含む食品を多く食べた母親の子供ほど少ないことが、国立成育医療センター研究所(東京都世田谷区)の疫学調査で分かった。盛岡市で開催中の日本アレルギー学会で22日に発表する。授乳中の母親の食べたものは母乳の中にあらわれるため、乳児にアレルギー反応があるときは、卵や牛乳、大豆油などの摂取は避けたほうがいいともいわれます。
妊娠中及び授乳中の母親に卵の摂取を制限しておくと、日本人に多い小児の卵アレルギー患児の発生率が低下するという報告もあります。しかし、この報告については否定的な見方も多くありました。
今回、研究チームは広島市内の小学2年生のうち、母乳だけで育った子供約3600人について、授乳中の母親の食事と、子供のアレルギー発症歴の関係を調べました。
その結果、授乳中に母親が卵を食べていなかった子は74人で、約26%が卵アレルギーと診断された経験があったのに対し、卵を食べていた母親の子3528人のうち、卵アレルギー歴のある子は7.4%(262人)で約4分の1にとどまりました。また、牛乳アレルギーでは、授乳中に牛乳を飲んでいた母の子の発症経験率は約2%で、飲まない母の子の半分以下だったとのことです。
アトピー性皮膚炎についても、揚げ物、スナック類、ファストフードを、どれも授乳中に全く食べなかった母の子の発症経験率が約25%だったのに、少しでも食べていた母の子は、約18%にとどまりました。
授乳中に卵や牛乳を摂取しているほどアレルギーは少なく、揚げ物を食べていた方がアトピーが少ないという、いわゆる除去食によるアレルギー予防の目的とは全く逆の結果となりました。
松本室長は「揚げ物などについては、多く食べることを勧めはしないが、母親が食事制限しても子供のアレルギー予防にはなりにくいとみられる」と話している。食べ過ぎはよくないでしょうが、除去食など気にしない方がいいのかも。