2006.04.14

自然界最強の接着力をもつ細菌を発見!-市販品など比べものになりません

Yahoo!NEWSより「自然界最強の接着剤あった 細菌で、市販品の倍以上」(共同通信)

水道管の内側など水が多い場所にくっついて生息する細菌の一種が、市販の「強力」接着剤の2倍以上の接着力を発揮できることを、米インディアナ大などのチームが13日までに実験で確かめた。
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これは、川の中や水道管の中などに存在する「カウロバクター・クレセンタス」と呼ばれる細菌です。栄養分が貧困でも存在できる細菌なので、どのような環境でもわずかには存在します。

この細菌は、尾のように伸びた付着器官の先端を使い、水道管内部や川の中の岩など、水が豊富な場所の平面にくっつきます。

この細菌1個を、ガラスピペットの表面から引き離すために必要とされる力を測定すると、平均1マイクロニュートンだったとのこと。1平方ミリメートルあたりでは約70ニュートンの力に相当します。

現代の商用の超強力接着剤といわれるものの接着力が1平方ミリメートルあたり18-20ニュートンであることを考えるとすさまじい接着力といわざるをえません。

さらに、この細菌は人間に対して害を与える毒素を一切作り出さないという利点を持ちます。この細菌が接着力のもととしている多糖類が大量に作り出せれば、それを外科手術用の強力な生分解性接着剤として利用できる可能性があると研究者たちは考えています。

ただ問題は、製造する際に「機械にくっつかせず製造できるかどうかだ」ということだそうです(笑)

接着の仕組みは完全には解明されていません。

自然界最強の記録だという。
自然界最強の接着力は細菌でしたか。

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2億年前からメスだけで繁殖したと考えられてきたカイミジンコのオスを発見!

Yahoo!NEWSより「世界の研究者探したオス発見=カイミジンコ「メスだけ」覆す-琵琶湖博物館など」(時事通信)

メスだけで2億年間生息してきたと考えられてきた微小生物カイミジンコのオスを鹿児島県の屋久島で発見したと、滋賀県立琵琶湖博物館などの研究グループが13日、発表した。
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カイミジンコは水草の多い浅い池や水田に生息する甲殻類で、体の大部分が2枚貝の貝殻に似た殻に覆われています。しかし、その最大の謎は、メスしかいないという点です。

ダーウィニュラ科のカイミジンコの約2億年前以降の化石は、すべてメスと幼体で、約30の現存種でもメスしか確認されていません。したがって、約2億年前の中生代三畳紀にオスが消滅し、メスだけで繁殖を繰り返してきた世界最古の無性生殖生物であるとするのが定説となっていました。

しかし、メスからメスが生まれる無性生殖生物は理論上、長期間生存できないという点は解明されておらず大きな謎とされてきました。

滋賀県立琵琶湖博物館のロビン・ジェームス・スミス学芸技師と金沢大大学院の神谷隆宏教授ら3人は、2003-05年にかけて、鹿児島県・屋久島の海岸近くの泉で約400個体のダーウィニュラ科のカイミジンコを採取。そのほとんどはメスでしたが雄を3匹発見。体長0.395ミリで、雌の0.45ミリより一回り小さいということです。雄は雌の幼体と形や大きさが似ており、生殖器は殻に覆われて外からは分からなかったようです。

この成果は学術雑誌「英国学士院紀要」電子ジャーナル版に掲載された。
やはりオスがいました。外見は幼生とそっくりなためこれまでは幼生だとされてきたのかもしれません。とにかくこれでオスの威厳は守られました(笑)

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2006.03.28

頭をふくらませて身を守るオタマジャクシ

YomiuriONLINEより「頭は2倍、動き少なく…これがオタマジャクシ式防御法

小さな生き物が外敵から身を守るには、隠れる、逃げる、毒を持つなどさまざまな方法があるが、北海道などに生息するエゾアカガエルのオタマジャクシは、頭の部分を約2倍の体積に膨らませ、捕食者のエゾサンショウウオに丸のみされないよう防御していることが、北海道大学の西村欣也助教授(行動生態学)らの研究でわかった。
0603281エゾアカガエルは北海道などの森林や草原に分布しているカエルです。かつては、ヨーロッパアカガエルの同一亜種とされ、その後、チョウセンヤマアカガエルと同一種であるとされましたが、現在では独立種であるとわかっています。

このエゾアカガエルとエゾサンショウウオは、ともに雪解けのころ水たまりなどに卵を産みます。そのため、オタマジャクシはサンショウウオの幼生と一緒に暮らさねばなりません。

研究チームがこのような状況を実験的に再現したところ、オタマジャクシは動きを減らして目立たないようにするだけでなく、3−7日の間に、表面の皮膚を膨らませて頭胴部の体積を約2倍にすることが確認できたとのこと。

また、サンショウウオを取り除くと、頭胴部の大きさは元に戻りました。孵化の時期がずれ、オタマジャクシがサンショウウオに比べ十分に大きいときは、一緒にしても頭胴部はあまり大きくならなかったとのことです。

逆に、捕食者のエゾサンショウウオの幼生はオタマジャクシを捕まえやすいよう、あごを大きく発達させます。さらに、オタマジャクシもサンショウウオも捕食するオオルリボシヤンマのヤゴを一緒にすると、今度はともにヤゴから逃げるため尾びれが大きくなり、頭胴部やあごはあまり大きくならなかったようです。

西村さんは「何が刺激になって頭胴部の大きさなどを変化させているのか、そのメカニズムを明らかにしていきたい」と話している。
環境に応じて体を変化させる仕組みにはまだまだ未解明な部分が多いようです。

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2006.03.25

世界最高齢のカメは250歳だった?−ご冥福をお祈りいたします

Yahoo!NEWSより「インドの動物園、推定年齢250歳のゾウガメが他界」(ロイター)

インドのコルカタ動物園では23日、推定年齢250歳のアルダブラゾウガメが肝不全のため死亡した。
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世界最高齢のカメは、昨年175歳の誕生日を迎えたオーストラリアの動物園で飼育されているガラパゴスゾウガメだと思っていましたが、探せばいるもんです(笑)

関係者によると、ベンガル語で「唯一無二の」を意味する「アドワイチャ」と名付けられたこの亀はもともと、18世紀中頃に英領インドの基礎を築いた英軍人ロバート・クライブのペットとして飼われていたものだということです。

その後、約130年前にコルコタ動物園にやってきました。

正確な飼育記録は、150年分ほどしか残っていないようですが、様々な事実をつなぎ合わせると、アドワイチャの年齢は250歳以上だと関係者は主張しています。

アルダブラゾウガメは西インド洋セーシェル諸島のアルダブラ島原産で、平均体重は120kg。ガラパゴスゾウガメの次に大きなリクガメで、長生きすることで知られています。

西ベンガル州のバーマン森林相は「この亀が150歳以上だったことを証明する書類はあるが、信頼できる筋からの証言などを集めた結果では、250歳を超えていたと考えられる」と語った。
探せば万年生きているカメもいるんじゃないですか(笑)

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2006.03.17

超音波でコミュニケーションをとるカエルが見つかる!

YomiuriONLINEより「カエルも超音波で会話…中国の生息種、米教授ら発見

コウモリやイルカだけでなく、カエルにも、人間には聞こえない超音波を使って会話する仲間がいることが、米イリノイ大学のアルバート・フェン教授らの研究でわかった。
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コウモリ、クジラ、イルカは超音波を利用してコミュニケーションをとります。齧歯類も超音波で母親を呼ぶことが知られています。しかし、ほ乳類以外の動物が超音波を利用してコミュニケーションをとっていることは知られていませんでした。

このカエルは「カクレミミハヤセガエル」というカエルです。学名をアモロプス・トルモタスといい、中国の有名な景勝地・黄山の急流に住んでいます。

ニューヨークのコーネル大学の生物学者、クレイグ・アドラー氏が、中国で両生類の調査をしている際に、このカエルの鼓膜が外部に出ていないのに気がつき、聴覚神経学者のフェン教授に報告。フェン教授らの研究の結果、超音波を利用していることが明らかになりました。

急流に住むこのカエルは、水の音などに邪魔されずに会話をするために、超音波を利用しているようです。

フェン教授らが鳴き声の超音波部分だけを録音して8匹の雄のカエルに聞かせたところ、5匹が鳴き声をあげるなどの反応を見せたということです。そのうち1匹は、音のない状態では3分間に6回しか鳴かなかったのが、超音波を聞かせると鳴く回数が18回に増えました。

このカエルの鼓膜が外部にでていないのは、超音波を探知するためのようです。超音波を探知するには薄い鼓膜が必要ですが、耳がくぼんでいると鼓膜と耳を結ぶ管が短くなり超音波を感知しやすくなると研究チームは考えています。

両生類でこうした能力が明らかになったのは初めて。16日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
さすが中国。しゃべって雲に乗る猿だけじゃなかったんですね(笑)

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ホタルの黄緑色の光の謎を解明!−効率的なエネルギー伝達につながるか

Asahi.comより「ホタルの光、なぜ黄緑色? 京大助教授らが解明

「ホタルの光」が黄緑色に光る秘密は、発光に関係する酵素ルシフェラーゼの立体構造にあることが、わかった。理化学研究所播磨研究所の加藤博章チームリーダーや京都大の中津亨・助教授らの研究チームが解明し、16日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
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エネルギーを光に変換する場合、熱としてロスが生じやすく、白熱電球は1割、蛍光灯では2割、発光ダイオードで3割の発光効率しかありません。しかし、ホタルの発光効率は9割と極めて高く、「この世に存在する、もっとも効率の高いエネルギー変換装置」ともいわれています。

ゲンジボタルでは、発光基質と呼ばれるタンパク質「ルシフェリン」とATPに、発光酵素の「ルシフェラーゼ」が作用して光ることは分かっていましたが、詳しい仕組みは未解明でした。ルシフェラーゼの種類により発光色が黄緑から赤に変わる現象があることも知られています。

研究チームは「ルシフェラーゼ」の立体構造を大型放射光装置「スプリング8」で解析。

その結果、ルシフェラーゼのアミノ酸のうち、288番目のイソロイシンが発光物質側の活性部位を挟み込み、発熱ロスの原因となる分子振動を抑え、黄緑に光らせることが判明しました。また、赤色に発光するように変異した酵素では、黄緑色に発光するホタル本来の酵素に比べ、挟み込みがゆるいことも確認されました。これは、発光前に振動によってエネルギーが失われてしまうためと考えられます。

中津助教授は「ホタルの光は精巧な分子装置で制御されていた。新しい発光システムの開発などにつながる可能性がある」と話している。
効率的なエネルギー利用システム開発につながるかもしれません。でも、昔みたいにホタルの飛び交う川が家の近所で見られるようになるともっと嬉しいのですが。

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2006.03.14

害虫も死んだふりをする−これがけっこう有効です(笑)

YomiuriONLINEより「これも生き残るため…穀類の害虫の死んだふり

穀類の害虫のコクヌストモドキでは、天敵のクモに対して、死んだふりをすることで生き残る可能性を高めていることを、岡山大学の宮竹貴久助教授(進化生態学)が実験で確かめた。24日から新潟市で始まる日本生態学会で発表する。
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動物が、敵などの危険に遭遇した時の行動パターンの一つに「死んだふり」があります。ニワトリやヘビ、カエルなど多くの生物に見られる行動です。これは動かない対象を、視覚情報で認識出来ないような目をもつ敵の脅威にさらされた時に、「死にまね行動」をとることで、敵に認識されなかったものだと考えられますが、本当にこれが生存競争に役立っているのかは分かっていませんでした。

宮竹助教授は、コクヌストモドキの遺伝的な選抜を10世代繰り返して、死んだふりを頻繁にする系統と、ほとんどしない系統を作ることに成功。それを天敵のクモと15分間一緒にして、どちらの系統が生き残る可能性が高いか比べたとのことです。

その結果、各14回の実験で、死んだふりをする系統は13匹が生き残ったのに対し、しない系統5匹しか生き残ることができませんでした。死んだふりをしない系統は、普段から活発に動き回る傾向があり、運動量は死んだふりをする系統の約2倍あったそうです。

宮竹助教授は「活動性を支配する物質があって、それが死んだふりも制御している可能性がある」と話している。
熊に出会ったときに死んだふりをしても無駄だといわれてますが(笑)

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2006.02.17

小さな魚を逃がすのはよくない結果をうむかもしれません

YomiuriONLINEより「大物ばかり捕っちゃダメ…魚群の生命力低下

魚群から大きい個体ばかりを漁獲していると、魚群の小型化や生命力の低下を招き、水産資源の崩壊につながる恐れがあると、米・ニューヨーク州立大ストーニーブルック校と東京農業大生物産業学部(北海道網走市)の共同研究チームが実験で突き止めた。
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かつて地球上に豊富に見られた魚の漁獲量は年々減少しています。これは魚の乱獲によるものだと考えるのが普通です。しかし、乱獲した魚を守るために漁獲量を制限した地域でも、乱獲された魚のうちある種のものは以前の個体数に戻ることはありません。これを説明するかもしれない研究結果が発表されました。

研究チームは、2002年から、トウゴロウイワシの仲間である「アトランティックシルバーサイド」を使い、大きい方から90%の個体を取り除いた群と、小さい方から90%を除いた群、規則性なく90%を除いた群の計3群に分けて、6世代にわたって実験室で飼育しました。

その結果、小型魚ばかりの群は、稚魚の体長や餌に反応する時間、生存日数など、ほとんどのデータでほかの群よりも劣っていることがわかったとのことです。

漁を行うときは、大きな魚を手元に残して、小さな魚を逃がすのが普通です。これは将来の漁獲資源を守るための行動ともいえますが、この研究では、その行動により魚類の集団の遺伝子が偏り、最終的な繁殖力をも低下させてしまうといえそうです。

研究に参加した東京農業大の千葉晋講師は「自然界への影響が証明されれば、大型魚を残すための規制や、優れた魚の遺伝子を残す『ジーンバンク』の設置を考える必要がある」と話している。
小さな魚をリリースすることが逆に悪い結果を生んでいるのでしょうか。

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2006.02.03

妻の妊娠中は夫も太る?−これは進化の名残かもしれません

Yahoo!NEWSより「赤ちゃん待ってパパも太る 2種のサルで米チーム確認」(共同通信)

つがいの雌が妊娠中には雄も体重が増える現象を、米ウィスコンシン大の研究チームが2種のサルで確認し、英科学誌バイオロジーレターズに1日、発表した。
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チームが研究対象に選んだのは、リスほどの大きさの小型サル、コモンマーモセットとワタボウシタマリンです。これらの種は一夫一婦婚で父親が母親と同等かそれ以上に子育てをすることで知られています。

研究チームは、29匹の雄のマーモセットと29匹の雄のタマリンの体重を追跡調査しました。このうち14匹のマーモセットと11匹のタマリンは、つがいの雌が妊娠中でした。通常、タマリンは5ヶ月、マーモセットは6ヶ月の妊娠期間をもちます。つがいが妊娠していた雄の個体はこの妊娠期間に体重が平均で約10%増えました。一方、つがいが妊娠していなかった雄の体重に変化は見られなかったとのことです。

この体重増加は食べる量が増えたためなのか、またホルモンの影響なのかなど理由は分かっていません。

研究チームによると、父親サルは、誕生直後から赤ちゃんを何匹も背負って動かなければならないため、厳しい労働に備えたエネルギー貯蔵ではと推論しています。

ヒトでも妻が妊娠すると夫がつわりになったりすることがあるといわれています。一説には10人に1人は夫もつわりを経験するとか。これらの症状は心因性だと考えられていました。しかし、このサルでの研究結果が多くの種で見られるのであれば、研究チームが言うように進化の過程で必要だったことの名残だったのかもしれません。

人間の男性でも妻の妊娠中に体重が増えたり、つわりのような症状を経験したりする例が知られており、その原因解明につながる可能性もある。
僕は妻が出産で実家に帰ると、遊びすぎて体重が増えました(笑)

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2006.01.31

優性遺伝子はなぜ発現するのか?

Yahoo!NEWSより「劣性遺伝子押さえ込む メンデルの法則仕組み解明」(共同通信)

遺伝に関する「メンデルの法則」で、植物が“両親”からそれぞれ受け継いだ性質のうち優勢な一方だけ表れる「優性の法則」の原因の1つを、奈良先端科学技術大学院大の高山誠司教授(細胞間情報学)と東北大などのグループが見つけた。
有性生殖をする動植物は、色や形など様々な性質を生み出す遺伝子を父親と母親由来の一つずつ持ちます。19世紀半ばにエンドウマメを使った実験で修道士メンデルは表れる性質と、隠れていて子孫に伝わる性質があることを発見しました。表れる性質を「優性」、隠れているのを「劣性」と呼びますが、性質そのものに優劣はありません。これを「メンデルの優性の法則」と呼びます。

この優性の法則に関しては、遺伝病など遺伝子の働きに異常がある場合に優性・劣性の違いが生じる経過は判明していたが、二つとも正常な遺伝子の場合に、片方だけが表れる仕組みはよくわかっていませんでした。

高山教授らは、アブラナ科のカブラで、自分の花粉がめしべについても受精しないようにする「自家不和合性」の遺伝子を研究。劣性の遺伝子で、遺伝子の発現を制御する部分に炭化水素の一種が取り付いて「メチル化」と呼ばれる化学変化が起き、遺伝子の発現を押さえ込んでいることを発見しました。

「メチル化」のおきた遺伝子は性質を発現するタンパク質に変換することができず、劣性が表れなくなったとみられます。

遺伝子内部の配列自体は変化していないことから、研究グループは、交配後に起きる劣性遺伝子の化学反応により優性の性質が発現していると結論付けました。

高山教授は「今回の仕組みが、優性の法則でどれだけ一般的かを調べたい」と話している。
この仕組みが一般的なものであれば、品種改良などが行いやすくなるのではないでしょうか。

<参考>「メンデルの法則に修正の余地が?

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2006.01.28

世界最小の魚を発見!

CNNより「体長7.9ミリ、世界最小の「魚」発見 スマトラ島

インドネシア・スマトラ島中部の泥炭湿地林から、体長7.9ミリと世界最小の新種の「魚」が見つかった。
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この魚は鯉の仲間ですが、成熟したメスでも体長はわずか7.9mmしかありません。

もともと1996年にこの魚は発見されていましたが、新種とは思われず誤って既存の種に分類していたとのことです。

この魚はその生態や体の構造がとてもユニークです。体は半透明ですが、体もそして脳も骨格により保護されていません。また、メスは体内に2、3個の卵を作ることができるくらいの小さな卵巣しかもちません。オスは大きな腹びれと発達した筋肉を持つのが特徴で、これらは交尾時にメスをしっかりつかまえるためと見られています。

何よりこの魚はpHが3という酸性度が高い泥水の中に生息することが可能です。

これまで、泥炭湿地林にはあまり生物が生息していないと考えられてきたが、最近の調査や研究の結果、非常に多様な生態系があることが判明。しかし、計画性のない開発や養殖場開設のため、泥炭湿地林は減少する一方だ。
非常に奇妙な魚です。絶滅しないようにするとともに、生態の詳しい解明も進んでいってほしいのですが。

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2006.01.17

大口開けてダイオキシンを一飲み−スーパー細菌

Asahi.comより「ダイオキシンひと飲みスーパー細菌 京大グループ発表

体長の10分の1にも及ぶ「大きな口」をあけて物質をのみ込む特殊な細菌の遺伝子を、ダイオキシンを分解する能力がある別の細菌に組み込んでその力を倍増させることに、京都大大学院農学研究科の村田幸作教授(応用微生物学)らのグループが成功した。
OSK200601150021
この大口細菌は研究グループが京都市山科区の山林で採取したものです。

通常の細菌は、糖が重合した高分子をエサにするとき、体外に酵素を出し高分子を分解してから体内に取り込みます。しかし、発見された細菌は細胞の表面に大口を開けて高分子を丸飲みしていました。

この細菌はスフィンゴモナス属の細菌の一種で、体長約1マイクロメートル、口の大きさは約0.1マイクロメートル。

遺伝子を解析したところ、物質を輸送する膜タンパク質「ABCトランスポータ」などが穴を形成することを確認しました。

研究グループは、細胞表層で物質をつかまえ、内部へ送り込むタンパク質などを作る遺伝子5個を、同じ属で土壌中のダイオキシン分解能力を持つ「RW1」に導入。

その結果生まれた新しい細菌も同じような「大口」をもち、導入前の細菌と比べ2倍程度のダイオキシン分解能力がありました。高濃度のダイオキシンの中でも死なずに増え続けたとのことです。さらにポリウレタンの原料PPGを分解する菌に遺伝子を導入しても分解能力が向上することが分かりました。

グループは、ほかの細菌にも応用できるとみており、重金属などの有害物質を浄化したり、有用物質を効率よく作ったりするさまざまな「スーパー細菌」の開発につなげたいという。
ダイオキシンを分解する細菌はこれまでにも発見されていますが、分解能力が低く実用にはいたりませんでした。この大口細菌で少しは実用に近づいたかも。

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2006.01.12

足の付け根を圧迫しながらウォーキング−3週間で筋力10%アップ

YomiuriONLINEより「足の付け根圧迫、1日1キロ歩けば筋力アップ

足の付け根をベルトで圧迫(加圧)し、1日わずか1キロ・メートルほど歩くだけで、3週間後には足腰の筋力が10%も上昇することが、首都大学東京の安部孝教授(身体運動科学)らの研究でわかった。
現在、広く普及している筋力トレーニング法では、最適な条件下で積極的なトレーニングを実践しても、骨格筋が増大するには最短でも2−3ヶ月という長期のトレーニング期間を必要とします。

仮に早急なトレーニング効果を狙ってトレーニング頻度を高めても、高負荷による強い筋へのダメージと回復不良によって、この状態の継続は不可能です。

そこで注目されているのが加圧しながらトレーニングする「加圧トレーニング」です。この方法では従来のトレーニング法よりも少ない負荷で大きな効果をあげることができるといわれています。

この研究では、大学生18人を2つのグループに分け、一方は、足の付け根を幅5cmほどのベルトで圧迫し血流を制限した状態で、もう一方は何も付けずに、休憩をはさみながら10分程度、毎日2回歩いてもらいました。

歩行は、時速約3kmのゆっくりしたペースです。3週間後、ベルトを締めたグループの太ももの周囲は平均2cm増加。太ももの筋肉量、筋力はそれぞれ6%、10%増加したとのことです。

血液を調べると、運動の強度に比例して増える成長ホルモンの量も激しい運動におとらず増加していることが確認されました。

安部教授は「50歳を超えると足の筋力は若者と比べ30%以上減る。筋力を維持するには、強い負荷をかけて鍛えるのが一般的だが、加圧トレーニングならその必要がない」と話している。
早速やってみたくなりました(笑)

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2005.12.18

昆虫の羽ばたきの秘密はタンパク質の結晶にあった

毎日新聞より「昆虫:羽ばたき、六角形に秘密 たんぱく質結晶、きれいなら素早く

昆虫の素早い羽ばたきは、筋肉のたんぱく質の並び方に秘密があることを、文部科学省所管の財団法人「高輝度光科学研究センター」(兵庫県佐用町)などのグループが突き止めた。筋肉を作るたんぱく質が規則正しく、六角形の結晶構造を作っていると、効率よく飛び続けられると考えられるという。英学術誌「王立協会紀要」(電子版)に論文が掲載された。
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昆虫はすばらしい飛翔能力をもった生物ですが、飛翔には「飛翔筋」という筋肉を使用しています。

この飛翔筋の動作原理は昆虫の種類によって2種類に分類されます。バッタなど原始的な昆虫は神経の興奮が伝わるごとに、羽を動かす筋肉を、長さにして約10%ずつ伸び縮みさせ羽ばたきます。この方式を「同期型」と呼びます。しかし、この方式だと毎秒100回程度の羽ばたきが限度です。

一方、ハエやハチのような進化した昆虫は「非同期型」といわれる飛翔方法をとっています。この方式では2種類の飛翔筋が振動し、胸を覆う体の外骨格にも、筋肉の振動と共鳴する振動を起こさせます。筋肉と外骨格の振動がそろうことで、この間、筋肉はほとんど収縮したままで、長さは3%程度しか変化しません。この方式だと毎秒500回程度の高速の羽ばたきが可能になります。

高輝度光科学研究センターの岩本裕之主幹研究員らは昆虫50種類について、飛翔筋の筋原繊維に沿ってX線をあて、約4600枚の断面画像を分析しました。

その結果、ハチやハエなど羽ばたきが速い昆虫では、筋肉の動きを作り出す「アクチン」や「ミオシン」というタンパク質が、六角形に並び、長さ約3mmの筋原繊維全体が、たんぱく質の巨大な結晶になっていたとのことです。チョウ、カマキリ、カゲロウなど羽ばたきがゆっくりした昆虫は、並び方の規則性が低かったようです。

アクチンなどが規則正しく並ぶと、筋肉の張力を正確に調整でき、外骨格を共鳴させるのにちょうどよい振動を起こせると考えられるということのようです。

岩本さんは「昆虫が繁栄したのは小型で飛ぶ能力があるためだ。筋肉の収縮や弛緩(しかん)に必要なエネルギーを省くことで効率よく飛べるように進化してきたといえる」と話している。
昆虫は進化の過程でこのような見事な単結晶型の筋原繊維を手に入れたようです。

<参考>「ハチドリの空中浮揚の謎に迫る

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2005.12.16

つながって長さ3mになるクラゲが深海にいる!

Yahoo!NEWSより「3メートルの“連結”クラゲ 国際海洋調査で発見」(共同通信)

さまざまな形の個体がつながって3メートル近くになるクラゲなど、新種とみられる生物を多数発見したと、日本の研究者も参加する海洋生物調査チームが15日、発表した。
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この調査は国連などが中心となって10年計画で行われている「海洋生物センサス」の一環として行われました。

世界の海に生息する生物の種類を2010年までに特定し、データベース化するプロジェクトです。別名「海の国勢調査」ともいわれています。

今回、北極海の深さ1500mの深海で撮影されたクラゲは、多くの個体がつながり、最大だと長さ3m近くになるとのこと。それぞれのクラゲは移動するために水を噴き出したり、餌を採ったりするのに適した形に変化しています。

 また、南極海の調査では、直径5mmほどの小さなカイメンも発見されました。通常、カイメンは海水を体内に取り込み、海水に含まれている有機物などを栄養分にしますが、このカイメンは海水中の微生物を直接のみ込んで栄養にしているそうです。

チームのロナルド・オドール博士は「深海のユニークな生態系にはさまざまな環境破壊の危機が迫っている」と保護対策の強化を求めた。
深海にはまだまだ謎がいっぱいです。

<参考>「新種の魚106種類が登録−地球上には何種の生物がいるのか

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2005.12.15

歯医者さんが発見したイッカクの角の秘密

Exciteニュースより「イッカクの牙は大型センサー」(ロイター)

イッカクの謎のらせん状の牙は、水質を調べたり、他のイッカクと接触したりするのを手助けする大型センサーであることがわかった。米国の研究グループが13日、明らかにした。
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イッカクはクジラの中でも最も北の北極圏付近に生息する珍しいクジラです。その姿で、目を引くのはオスに見られる一本の長い「角」です。螺旋を描いているようにも見えるこの角は、古くから人々の興味を引きつけてきました。

以前にはこの角が「ユニコーン」の角として売買されたこともあるようです。

イッカク(一角)という名前の由来であるこの角は、実は角ではなく牙です。通常はオスだけに見られるこの角は左の1本の歯が、左まきにねじれながら伸び続け、長さ2.5mにもなり牙のような形状になります。まれに、牙のあるメスや、牙が2本あるオスが見られることもあります。

この牙が何のためについているのかは分かっていませんでした。氷を砕く、敵から身を守る、エサを探す、争いに使うなどいろいろな説があります。

ハーバード大学歯科学部のマーティン・ヌウェーイア博士を中心とする研究チームは、イッカクの牙は極めて敏感な表面を持つ膜のようなものであることを突き止めました。牙には表面と繋がっている1000万もの神経があり、それで水温、水圧、水質の変化を感知できるということです。

同研究チームはまた、イッカクのオスが牙をこすりつけることで何らかのコミュニケーションをとっているのではと考えています。

同博士は「牙のセンサー能力が明らかになったので、この独特でユニークなクジラの説明できない行動を説明するための新たな実験を考案することができます」と語った。
研究チームによると、いわゆる知覚過敏の歯のようなものらしいです(笑)

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2005.12.07

アサガオのツルはなぜ巻くのか−ダーウィンの宿題を解決!

Yahoo!NEWSより「アサガオなぜつる巻くの? 重力感知遺伝子に役割」(共同通信)

アサガオがつるを巻くのは、重力を感じて上向きに成長させる特定の遺伝子に、茎の先端に円を描かせる機能があるから―。東北大大学院生命科学研究科の高橋秀幸教授(植物生理学)や基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などのグループがアサガオのつる巻きの謎を解明し、米科学アカデミー紀要(電子版)に6日、発表した。
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ダーウィンはさまざまな植物の成長運動を観察した研究結果として、1880年につる巻き動作は重力感知能力と関係があるとの仮説を立てていましたが、詳しくは分かっておらず仮説は証明されていませんでした。

研究チームは、アサガオの突然変異の「枝垂れアサガオ」に着目。このアサガオはツルが地面に向かって垂れ、支柱に巻き付きません。

正常なアサガオとシダレアサガオについて、重力感受細胞を作るSCR遺伝子を比較したところ、シダレアサガオでは正常なアサガオよりアミノ酸が1つ多いことが分かったそうです。

また、それぞれのSCR遺伝子を、茎が上に伸びないシロイヌナズナ変異体のSCR遺伝子と組み換えたところ、正常なアサガオを用いたナズナは感受細胞が生成されて上に伸びましたが、シダレの遺伝子と組み換えたナズナは感受細胞ができず、伸びる向きも変わりませんでした。

高橋教授は「無重力環境ではつる植物は巻かないはず。どう成長するかスペースシャトルで実験したい」と話している。
100年以上の時を経て、ダーウィンの宿題が完成しました(笑)

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ボルネオ島で新種の肉食哺乳類を発見か?

Asahi.comより「「未知」の肉食動物か、ボルネオ島で発見 WWF発表

世界自然保護基金(WWF)は6日、インドネシア・ボルネオ島の密林で新種の可能性のある肉食動物を発見した、と発表した。
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新種だと思われるのはネコより少し大きい肉食動物。

インド洋と太平洋の間に広がるマレー諸島の中央に位置するカリマンタン島(別名ボルネオ島)で発見されました。

WWFによればこの動物の姿は同島中部のカヤン・メンタラン国立公園にWWFが設置したカメラに2003年、夜間に2度だけとらえられたとのこと。

ふさふさした長いしっぽと、大きな後ろ足が特徴で、全身は濃い赤毛で覆われ、小さい耳を持っています。

島に生息するジャコウネコやテンの仲間の可能性もありますが、地元住民は誰も見たことがなと話しているそうです。現地の野生動物専門家も照会したところ、キツネザルに似ているという人もいたが、多くの専門家は、肉食獣の未知の新種だと確信していたとWWFは述べています。

現地では、政府が世界最大規模のヤシ油農園を造る計画を進めており、WWFは「このまま計画が進めば野生動物などに回復不能な影響を与えてしまう」と訴えている。
未知の哺乳類であれば、同島では1895年のボルネオイタチアナグマ以来の発見になるそうです。

<参考>「新種の魚106種類が登録−地球上には何種の生物がいるのか」・「新種のイルカが発見−30年ぶりです」・「新種のサルを発見−でも絶滅が心配です

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2005.12.06

トイレブラシについている細菌は8億個!−ブラシの水切りにも注意

YomiuriONLINEより「トイレブラシに細菌8億個!アレルギー起こす可能性も」

トイレ掃除に使うブラシは、細菌やカビの温床になっていることが、北里環境科学センター(神奈川県相模原市)の奥田舜治・技術部長らの調査でわかった。
この調査では、一般家庭10世帯が使用したトイレブラシ11本と、ブラシの受け皿8個を専用の液体で細菌とカビを分離し、培養した結果が報告されました。

その結果、掃除ブラシには1本あたり72万−8億4000万個の細菌と、7万2000−330万個のカビが付着していたそうです。また、掃除ブラシの収納箱からも平均数千万個の細菌とカビが検出されたとのこと。

また、掃除のあとトイレブラシをトイレの縁などで水切りする際に切った水が前と左右に1メートル以上飛び散り菌が周りのマットなどに付着することも分かりました。

菌がタオルやマットなどで増殖して体内に入ると、アレルギーを起こす可能性もあるとのこと。

奥田部長は「ブラシを日光消毒して十分に乾燥させるか、使い捨てブラシを使って欲しい」と呼びかけている。
トイレブラシってふつうは日光で乾燥させたりしませんよね。

<参考>「発電するトイレ−塵も積もれば・・・」・「小用はすわってしよう−男性

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2005.12.02

水チャンネルの構造をとらえる!

Yahoo!NEWSより「水チャンネルの構造解明 白内障解明に手掛かり」(共同通信)

細胞の間で水の出入りを調節しているチャンネル(通り道)の一種、アクアポリン0の立体構造を藤吉好則京都大教授(構造生理学)と米ハーバード大が解析し英科学誌ネイチャーに1日発表、立体構造の画像は表紙に掲載された。
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生物の細胞にとって最も大切な物質は水ですが、細胞への水の出入りには特別な出入り口が用意されています。これを水チャンネルといいます。

アクアポリンと名付けられた細胞膜に存在するタンパク質が水チャンネルを構成しています。このチャンネルは水の移動が必要なときには開き、移動が必要でなくなれば閉じる仕組みになっています。

水チャンネルが開く場合には、アクアポリンにリン酸基が導入されて、水が通過できる構造へと変化します。一方、リン酸基が取り除かれると、チャンネルが閉じて水が通過できなくなります。

水チャンネルを発見したピーター・アグリ博士は2003年のノーベル化学賞を受賞しています。

この水チャンネルのうちアクアポリン0は、目のレンズを形成する細胞にある膜タンパク質です。今回の研究では、アクアポリン0の立体構造が解明されました。

藤吉教授らは独自に開発した電子顕微鏡を使って液体エタンで急速凍結し、マイナス270度近い極低温にしたアクアポリン0を観察。電子線を当てた結果、0.19nmの精密さで、膜の脂質とそこに埋まったたんぱく分子の並びを観察できたとのことです。脂質がアクアポリン0を取り囲んでいる様子や、水の分子だけを通す仕組みも確認できたようです。

水チャネルがイオンを通さずに水分子だけを高速で通せるのは、チャネルの穴の中で水分子同士の水素結合が切られるためと考えられていました。今回、実際に水素結合が断ち切られた水分子を確認できました。

 またアクアポリン0が細胞膜の脂質と結びつくことで穴が狭まり、水分子が通りにくくなることも見つけたとのこと。レンズの形の維持に役立っているのではないかと研究チームでは考えています。

アクアポリン0は、目のレンズ(水晶体)を形成する細胞にある膜タンパク質。レンズが白濁する白内障の発生メカニズム解明に役立つという。
白内障は水晶体の細胞同士の接着力が弱まったり、水分の通りが悪くなったりして起こるのではないかという説があり、アクアポリン0の構造がわかれば、白内障の発症の仕組みが明らかになる可能性もあります。

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2005.11.29

サルにも方言!−ヒトの言語のルーツはやはりサル?

YomiuriONLINEより「サルにも“方言”…環境に応じて変化

鹿児島県の屋久島に生息する「ヤクニホンザル」と、愛知県犬山市にいる子孫のサルとでは、鳴き声に違いがあることを、京都大霊長類研究所の正高信男教授(動物行動学)らのグループが突き止めた。人間以外の哺乳(ほにゅう)類で鳴き声に地域差が確認されたのは初めてで、12月5日付の独学術誌「エソロジー」で報告する。
研究チームは、屋久島に生息するヤクニホンザルの雌23匹と1956年に屋久島から愛知県犬山市の大平山に移された雌30匹を90年から10年間にわたって調査。餌を取るときなどに、群れにいることを互いに確認する際に発する「クー」という声の周波数を年齢ごとに比較しました。

 声帯から出る基本的な周波数成分を分析すると、生後6−8ヶ月までは地域差はありませんでしたが、9ヶ月以降のサルは屋久島の方が高い声だったということです。1−18歳までの各年齢ごとの鳴き声の高さは、屋久島のサルが平均780Hz、大平山のサルが同670Hzと明らかな違いがありました。

 樹木が多い屋久島では、鳴き声がよく伝わるためには高い声が必要で、逆に樹木が少ない大平山では低い鳴き声でも遠くまで伝わったことから、それぞれのサルが環境に適応して鳴き方を変化させたのではと考えられています。

正高教授は「鳴き声の地域差は人間の方言にあたる。親や集団から鳴き声を継承することなどから、サルの音声は人間の言語のルーツを示している」と話している。
ヒトの言語の起源は分かっていませんが、サルの音声とする説など様々な説があります。この研究で、サルの音声がヒトの言語の起源である可能性が高まってきました。

生後6ヶ月未満では鳴き声に差はなく、約9ヶ月で差が出ていますが、これは人間が言語の獲得を終える3歳ごろに相当します。これも面白い結果です。

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2005.11.19

フォトニック結晶構造を羽に持つチョウがいた!

毎日新聞より「アフリカ生息のアゲハチョウ:光で輝くりん粉は、天然のダイオード−−同じ結晶構造

光が当たると羽が青や緑に輝くアフリカのアゲハチョウのりん粉が、最新の発光ダイオード(LED)などと同じ結晶構造をした物質を含んでいることを、英エクセター大の研究チームが突き止めた。最新のLEDはナノテクノロジーで作り出されたが、鮮やかなアゲハチョウの羽の輝きは天然のLEDが生み出していた。18日付の米科学誌サイエンスに発表した。
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ヒトが長い年月をかけて我が手にした最新の高輝度LEDの技術を、アフリカのチョウは体の表面にもともとちりばめていたようです。

研究チームによれば、東アフリカから中央アフリカにかけて生息し、黒い羽に青や緑の模様を持つニレウスルリアゲハというアゲハチョウのりん粉を調べたところ、「フォトニック結晶」と呼ばれる物質を含むことが分かりました。

フォトニック結晶とは、屈折率の異なる物質を光の波長以下のサイズで規則正しく周期的に配列させた構造体で、特定の色の光だけ透過させたり遮ったりする働きがあります。そのため光デバイスの小型化にブレークスルーをもたらす材料として期待されています。

ニレウスルリアゲハが持つこの結晶物質の側面には、逃げた光を表面に効率よく返す層状の構造もありました。

フォトニック結晶と層状構造(拡散反射板)の組み合わせは、ナノテクを生かして開発された最新のLEDなどとまったく同じだった。
人間は単に自然の後追いをしているだけなのかもしれません。

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2005.11.16

世界最高齢?のカメが175回目の誕生日

Yahoo!NEWSより「世界最高齢のカメが175歳の誕生日を迎える」(ロイター)

オーストラリア、ブリスベーン近郊の動物園で飼育されているカメが15日、175歳の誕生日を迎え、ハイビスカスの花でできたケーキで祝福された。
このカメは雌のガラパゴスゾウガメで、1835年に英国の博物学者チャールズ・ダーウィンがガラパゴス諸島からロンドンに持ち帰ったとされています。3頭持ち帰ったカメはその後オーストラリアへと移されました。

このカメはもともとオスと考えられており、「ハリー」と名付けられていましたが、その後の研究でメスであることが分かり「ハリエット」と改名されました。

鑑定の結果、「ハリエット」は1830年の11月に孵化したことが判明しているとのことですが、鑑定の詳しい内容は分かりません。しかし、ギネスブックにより世界最高齢のカメとして認定されています。

この鑑定が正しければ、世界最高齢のカメというだけでなく、知られている中で最高齢の動物ではないでしょうか。他の2頭のカメは死んでしまったとのことです。

同園経営者で、自然保護論者としてテレビでも人気のスティーブ・アーウィン氏は、ギネス・ワールド・レコーズに対し、「ハリエットは明らかに、地球上で最も長寿の動物となるだろう。200歳まで長生きるに違いない」と語った。
亀は万年といいますが、カメの寿命は資料によってもまちまちで信頼すべき数値はよく分かっていないのが実状です。種類によっても異なりますが、一般には30−50年といわれています。ただ陸生の大型種は150年以上生きるのではともいわれており、飼育記録としてもアルダブラゾウガメの152年、カロライナハコガメの138年などが知られています。

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2005.11.10

早起きですっきりと目覚める方法

Yahoo!NEWSより「早起きで、眠気すっきり=光浴び、ステロイド分泌−神戸大など」(時事通信)

体内時計が「夜」の状態で光を浴びると、副腎皮質からステロイドが活発に分泌されることを、神戸大大学院医学系研究科の岡村均教授(脳科学)らの研究グループがマウスを使った実験で突き止めた。米科学誌セル・メタボリズム11月号に掲載される。
研究チームは、人やマウスの視床下部にある「マスター時計」が、体全体の末梢細胞の体内時計を統括していることに注目。

正常なマウスとマスター時計を欠損させたマウスにそれぞれ光を当てたところ、正常マウスは1時間後に血中のステロイド濃度が約3倍に上昇。一方、欠損マウスは濃度がほとんど上がらず、ステロイド分泌には体内時計の存在が極めて重要なことが確認されました。

また、全身麻酔をかけて意識がない正常マウスに、体内時計が夜と昼の場合に分け、それぞれ暗闇の状態で光を当てたところ、体内時計が夜のマウスでは光を強く感じて副腎皮質の活発化が認められましたが、昼のマウスはほとんど反応を示さなかったとのこと。

ステロイドは朝起きる前に大量に分泌され、眠りを浅くする効果があるとされる。光を浴びるとより分泌が進むことから、岡村教授は「朝日を浴びて起きるとすっきりする仕組みが解明されたのでは」としている。
朝の苦手な僕ですが、朝日の差し込まない部屋に寝てるのが悪いのでしょうか(笑)

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2005.11.03

マウスもラブソングを歌う!

YomiuriONLINEより「大好きでチュー…ネズミも求愛の歌

マウスの雄が、雌に対して求愛する時に、鳥のように歌うことが米ミズーリ州のワシントン大の研究で1日、明らかになった。
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マウスも歌をクジラやコウモリのように歌うことができる哺乳類の仲間入りです。

マウスがヒトの聞くことができない高い周波数領域の音を出すことができることは以前より知られていました。この音は単調な鳴き声であると思われていましたが、どうやら違ったようです。

この歌は偶然、発見されました。研究チームは雄のマウスが雌のマウスの尿から出される性ホルモンにどのように反応するかという研究を行っていました。その過程で、雄が発する音を録音し、人間が聞き取れる音に変換して聞いたところ、マウスが「チッチチ、チッチチ」という規則的なリズムで、音程を微妙に変えながら、数十秒間も歌い続けていることが分かりました。

ラブソングの存在は、マウスが音声による意思疎通や認知の中枢機能を持つことを意味するとのことです。

発達障害や情緒障害の仕組み、遺伝子との関連性などを調べる実験動物として、新しい治療法開発にも役立ちそうだという。
ネズミのラブソング、ちょっと聞いてみたい気がします(笑)

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2005.11.01

マラリアを媒介する蚊がマラリアにならない理由

BioTodayより「マラリア原虫を運んでマラリアを媒介する蚊がマラリアにならない理由

マラリア原虫を運んでマラリアを媒介する蚊はマラリアになりません。Johns Hopkins UniversityのMarcelo Jacobs-Lorena等による研究の結果、感染前には発現していない遺伝子・SPRN6のスイッチが入ることで蚊はマラリアにならないと示唆されました。
ハマダラカマラリアは、熱帯・亜熱帯地域に広く分布する重要な感染症で、全世界で1年間に3億〜5億人の患者、150万人〜270万人の死者があると推測されています。そのほとんどはアフリカ熱帯地方で発症しています。

日本でも1935年頃までは年間数万人の患者が発生していましたが、媒介する蚊の撲滅などの結果、現在では海外で感染し国債に持ち帰る患者だけとなっていますが、それでも毎年100名〜150名が報告されています。

マラリアを媒介するのはハマダラカ属の蚊です。この蚊の雌がマラリア原虫を持つ人を吸血することでマラリア原虫は蚊の体内に入ります。この蚊がさらに別の人を刺すとマラリアに感染します。しかし、当然のことながらこの蚊はマラリアを発症することはありません。

この報告によればそれには「SPRN6」という遺伝子が関係しているようです。

マラリアを媒介する蚊ではSPRN6は通常スイッチが切られた状態になっています。しかし蚊の体内にマラリア原虫が侵入すると、この遺伝子のスイッチが入ります。

SPRN6遺伝子発現を抑制したままにしておくと、この蚊の体内でマラリア原虫の数が3倍に増え、また、SPRN6遺伝子をノックアウトすると、体内のマラリア原虫が取除かれにくくなったということです。

したがって、SPRN6を活性させると蚊のマラリア原虫駆除能力が高まると考えられます。BBCによると、研究者等はSPRN6の発現を増強させる薬剤を開発したいと考えているようです。
マラリア原虫と,それを媒介するハマダラカのゲノム情報はすでに解析されています。

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醤油や味噌をつくる好塩菌が黄砂に乗ってやってくる?

YomiuriONLINEより「しょうゆ・みそ作る好塩菌、黄砂に乗って飛来

しょうゆやみそなどを作るときに活躍する「好塩菌」の仲間が、黄砂に乗って中国奥地から日本に飛来している可能性の高いことが、東洋大工学部の宇佐美論教授(応用微生物学)らの調査でわかった。
塩分濃度が高いと、通常は細胞の中から水分が出て行くため細菌などは生きていくことはできません。腐敗菌なども生きていけないため食べ物も腐りにくくなります。塩が食品の保存に使われるのはこういった理由によります。

しかし、菌類の中には高い塩分濃度でも生きていくことができる「好塩菌」というものがいます。この菌類は細胞外の高い塩分濃度にも耐えられるように細胞内の浸透圧を高くしています。

この好塩菌は古来から生活に利用されている菌でもあります。醤油や味噌などの製造では高塩分濃度で雑菌が繁殖しないようにすると同時に、有用な好塩菌が活躍できる環境をつくり出すことで、独自の風味を醸し出す食品を製造してきました。

この好塩菌は黄砂にのって中国から飛来しているとのことです。

東京周辺の畑や道ばたの360ヶ所の土壌を分析したとところ、塩分がほとんどないにもかかわらず、132ヶ所で好塩菌が発見されました。本来は日本にはいない菌で、中国内陸の塩湖周辺など海水よりも塩分濃度が高いところで生息している種類だったとのことです。

中国は生物資源の国外持ち出しを厳しく制限しており、近ごろは菌であっても入手困難になっている。同大大学院生の越後輝敦さんは「中国奥地に行かなくても、好塩菌を採取して研究できるのは素晴らしいこと」と話している。
醤油や味噌など日本独自の味ももともとは中国から来たものなのでしょうか(笑)

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2005.10.25

オキシトシン不足は攻撃性を高め協調性をなくす

Yahoo!NEWSより「「オキシトシン」不足、協調性に影響 東北大、マウスで確認」(河北新報)

東北大大学院農学研究科の西森克彦教授(分子遺伝学)らのグループは、オキシトシンというホルモンが機能しなくなると、コミュニケーション能力が低下して異常行動を起こすことを、マウスの実験で確認した。オキシトシンは協調性などの社会的規範を維持する役割を担っていると推測され、医学分野への応用も期待される。
オキシトシンは下垂体後葉から分泌されて,子宮の収縮と射乳を引き起こすホルモンです。このオキシトシンは動物実験で母親と子どもの絆をささえる物質であることはわかっています。ヒトでも信頼感を強める効果があるようです。

このオキシトシンを抑制すると攻撃性が高まるというのが今回の実験結果です。

研究チームはオキシトシンの働きを調べるため、オキシトシン受容体を欠損させたマウスと通常のマウスで、さまざまな行動を比較。その結果、欠損マウスでは「雌が離れた場所の子を巣に連れ帰る時間が4倍かかった」「雄が他の雄にかみつく回数が8倍になった」「同じかごに入れた相手マウスを見極めにくくなる」「子が母を求めて泣く回数が9分の1以下に減った」といった異常行動を把握したとのこと。

保育行動の減退や攻撃性の向上、相手の認識低下などは、コミュニケーション能力が低下したためとみられ、グループは「オキシトシンが共存姿勢や社会的な相互関係を形成する重要な役割を果たしている」と考えています。

オキシトシンが発現する場所や量は個体差があると考えられることから、グループはその差が親しみやすさなどの性格の違いを決定付けている一因ではないかと推論し、今後も裏付けるために研究を進める考え。
やはりオキシトシンは相互の信頼関係にとって非常に重要なホルモンのようです。

<参考>「人を信頼させるホルモン発見−悪用されませんように

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2005.10.18

賢い子どもを生むには水銀を含まない魚を食べるとよい?

nikkeibpより「妊娠中に水銀が少ない魚をたくさん食べると子供が賢くなる、米研究

新たな研究の結果、妊娠中に魚の摂取量が多いほど、生後6カ月時の子どもの認知能力が高く、水銀摂取量が多ければ、逆に認知能力は下がることがわかった。
魚介類には有機水銀が含まれている可能性がある一方、エイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸といった有益な成分も含まれています。

また、妊娠中に食品を介して水銀を摂取した母親から生まれた子供の発育や認知能力は、そうでない子供に比べると劣るという報告もありますが、それを否定するデータもあり、議論は続いています。

この研究では、135組の母子について妊娠中の魚介類の摂取量と生まれた子どもの生後半年の時点での認知能力の関係について調べました。

その結果、魚の摂取量が多いと産児の認知能力も高いことが示されたということです。しかし、体内に摂取する水銀量が増加した場合は逆に認知能力が低下したことも明らかになりました。

一般に、魚介類の有益な脂肪酸の量と水銀含有量は相関しています。研究チームは、水銀が少なく有用な脂肪酸が多いと考えられるビンナガマグロの缶詰やイワシなどを勧めています。

米Harvard大学のEmily Oken氏らが、Environmental Health Perspectives誌2005年10月号に報告した。
妊婦にとっては気になる情報ですが、気にしすぎるのもよくないかと。

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2005.10.07

マウスの涙からフェロモン発見−マウスの涙は男らしさの証明?

Asahi.comより「オスの涙にはセックスアピール 東大が性フェロモン発見

オスのマウスの涙腺から、オス特有のフェロモンが分泌されていることを、東京大の東原和成(とうはら・かずしげ)助教授(生命科学)らのグループが明らかにした。
マウスフェロモンは、異性を引きつける「性フェロモン」や、仲間に警報を発する「警報フェロモン」など、空気中を漂って遠くにいる仲間に情報を伝達する揮発性の化学物質です。

マウスは、鼻の中の特殊な期間でフェロモンを感知することは知られていました。そこでこの研究では、雄が出す物質のうち、どの物質に雌が反応するかを調べました。

マウスの尿の中にフェロモンがあることはわかっていましたが、反応したのは涙に含まれる物質でした。涙の中からフェロモンが発見されたのは初めてのことになります。

さらに、今回見つかったフェロモンはタンパク質の一種で、揮発性がありません。雌は雄の顔に鼻をくっつけ涙に含まれているフェロモンを受けとり、性別を確認しているようです。

おそらく仲間のマウスの顔を手入れするときに、相手が雄であることを涙の中のフェロモンで確認しているのだろうと思われます。

この物質を作る遺伝子は思春期以降の雄だけが持っていますが、雌でも同じような物質が作られている可能性が考えられます。ただ、ヒトにはこの物質をつくる遺伝子はないようです。

東原さんは「この遺伝子は進化の過程で失われてヒトにはないが、顔をすりつけ合ってあいさつをする民族は今も多い。全くの推論だが、太古の記憶が残っているのかも知れない」といっている。
マウスの涙は男らしさの証明なのでしょうか(笑)

<参考>「ゴキブリの性フェロモンを特定−オスのゴキちゃんはやっつけられるかも」・「性フェロモンをキャッチする仕組み−僕が持ってたら即離婚です(笑)」・「ロマンスを高める物質発見?−ぜひ僕に追試をさせて下さい(笑)

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2005.10.06

キャビアの乱獲でチョウザメが絶滅の危機

SankeiWebより「チョウザメ絶滅のピンチ キャビア目当ての乱獲

卵が高級食材のキャビアとして珍重されるチョウザメの仲間が乱獲によって急減し、世界全体の漁獲量はピーク時の10%以下に落ち込んだとの調査結果を米マイアミ大などの研究グループが5日までにまとめた。
キャビア世界三大珍味の一つとされるキャビアはチョウザメの卵ですが、チョウザメに関する初の包括的な生息調査が行われました。

チョウザメは世界に27種類が生息していますが、そのうち多くの種類は生息数が急速に減少しています。それが更にキャビアの値をつりあげる原因にもなっているわけですが。

この調査によると、ピーク時の1975年ごろには3万トンを超えていた世界のチョウザメの漁獲量は80年代以降急減し、ここ数年は2500トン程度になっているということです。特に、キャビアの主要な産地であるカスピ海と黒海で減少が深刻なものとなっています。

27種類のチョウザメのうち、25種類に絶滅の恐れがあるとされ、既に絶滅した個体群のあるものも19種類にのぼっています。

キャビアが最も高級だとされるベルーガ(オオチョウザメ)などは極めて絶滅の恐れが高いとのこと。

グループは「禁漁なども含めた強力な漁獲規制や密漁、密輸対策を行わない限り、チョウザメ漁は過去のものになるだろう」と警告している。
先月の29日にはアメリカがロシアやカザフスタンなどカスピ海沿岸5カ国からのベルーガのキャビアの輸入を禁止する措置をとっています。

個人的にはキャビアがなくても何にも困りませんが(笑)