昨年末のスマトラ島沖地震は観測史上2番目の大きさかもしれない?
Asahi.comより「スマトラ沖地震は「M9.3」 米研究者が再解析」
インド洋沿岸に大津波をもたらした昨年12月のスマトラ沖地震の実際の規模は、当初推定されたマグニチュード(M)9.0の約2.5倍にあたるM9.3で、60年のチリ地震(M9.5)に次ぐ観測史上2番目の巨大さだった――。そんな再解析の結果を、米ノースウエスタン大の研究者が31日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。昨年末のスマトラ島沖地震については、米地質調査所(USGS)がM9.0と発表していました。
今回、研究グループは昨年末の地震時に観測された低周波の分析からM9.3と結論づけました。この規模が正しければ、20世紀に入ってから観測された地震の中で2番目に大きな地震ということになります。
マグニチュード(M)は地震が発するエネルギーの大きさを表したもので、1935年にアメリカの地震学者チャールズ・F・リヒターよって初めて定義されました。マグニチュードが1増えると地震の規模は32倍になります。マグニチュードが0.3大きくなれば当初考えられていたよりも約2.5倍の規模の地震だったということになります。
これまでに最も規模のマグニチュードが大きかったのは1964年のチリ地震で、M9.5。この時は日本にまで津波が襲来し、三陸海岸を中心に142名が亡くなっています。
地震後に地球全体が震えた現象をふまえて再解析したところ、周期が5分以上のゆっくりした地震波が出ていたことがわかった。動いた断層は長さ1200キロ、幅200キロに達するという。M9.0という値は、米地質調査所の公表値として広く引用されているが、当初の解析はそこまで長周期の波を考慮していなかったとみられる。ただ、マグニチュードの算出は難しく、今後も数値は変わる可能性はあります。
警告していたのは英アルスター大学のグループ。前回の地震で動いた断層の長さなどから、周辺のひずみを計算。その結果、昨年12月の地震によって震源に近かったスマトラ島北西沖の断層が大きく滑ったため、南隣の動いていないプレートとの境目に大きなひずみが蓄積し、危険な状態になっていると主張していました。
南関東では200年−300年の周期で関東大震災のようなM8クラスの海溝型地震が起きています。関東大震災は81年前ですからまだ大丈夫なのでしょうが、その間に数回M7クラスの直下型地震が起きていることが指摘されており、近年、その切迫度が増しています。
