2006.04.21
YomiuriONLINEより「蛇に足、9300万年前の化石…アルゼンチンで発見」
アルゼンチンなどの研究チームが、パタゴニア地方の9300万年前の白亜紀後期の地層から、後ろ脚のあるヘビ化石を見つけた。20日付の英科学誌ネイチャーで発表した。

ヘビは爬虫類の中にあって,脚を持たないという独特な体の構造をしています。
これは、トカゲ類の脚が退化し、胴体が細長くなったためと考えられていますが、この過程が陸上の岩の割れ目や地中で生息するために起きたのか、海中で泳ぐためだったかをめぐり学説が分かれています。
今回、アルゼンチンとブラジルの研究チームが発見した化石は「ナジャシュ・リオネグリナ」と命名されました。しっかりした後ろ脚に加え、足と背骨をつなぐ“腰”にあたる仙椎も持ち、最も原始的なヘビと考えられます。
この発見のポイントとなるのは、化石が発見された場所がかつて陸上であったと考えられている場所だということです。
後ろ脚のあるヘビ化石はこれまで3種知られていますが、発掘されたのはいずれも生息当時は海だったと考えられる場所で、ヘビの祖先は海を泳いでいたという海洋起源説の根拠となっていました。
しかし、今回発見された化石は、これらの化石よりもより原始的なものと考えられているため、ヘビはトカゲ類が穴の中をはい回るうちに不要な脚を失ったという陸上起源説が有力になりました。
平山廉・早稲田大教授(古脊椎=こせきつい=動物学)の話「ヘビは外耳やまぶたがないなど半地中生活に適応した形跡が多く、陸上起源説は納得できる」
実は、僕の苦手なものの第1は「ヘビ」です。脚のないあの体が動き回る姿には耐えられません。先祖返りしてくれないでしょうか(笑)
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2006.04.14
Asahi.comより「人類の進化、440万年前のラミダス猿人から道筋」
猿人のアウストラロピテクス属の中で最も古いアナメンシス猿人の化石を、日本や米国などの研究チームがエチオピアで新たに発見した。同じ地域で見つかっていたラミダス猿人から進化したことがわかった。

化石が発見されたのは、エチオピアの首都アディスアベバの北東約220kmのミドルアワッシュという所。東京大の諏訪元・総合研究博物館教授や米カリフォルニア大バークリー校のティム・ホワイト教授らにより調査が行われてきました。
歯や大腿骨など少なくとも8人分の計30点の化石が発見され、年代測定により約420万年前の化石とわかりました。歯の特徴などから、アウストラロピテクス・アナメンシスと呼ばれる種類と判明。この化石はこれまでケニアでしか発見されていません。
重要なのは付近から約440万年前のアルディピテクス属ラミダス猿人や、約340万年前のアウストラロピテクス属アファール猿人の化石が見つかっていることです。今回の化石の歯をを調べると、臼歯はラミダス猿人より明らかに大きく、アファール猿人と同等であり、歯のエナメル質は厚く、アファール猿人に近く、また、犬歯はラミダス猿人と同じ大きさであることが分かりました。
つまり今回の猿人の歯はラミダス猿人とアファール猿人の中間的な特徴を備えていることになります。
これにより、われわれ現生人類は、ラミダス猿人から約20万年の間に急激に進化し、アウストラロピテクスになったという仮説が提示できることになります。
〈馬場悠男・国立科学博物館人類研究部長の話〉 歯の変化が20万年ほどの間に急激に起きたというのは新しい知見。歯の比較は系統を調べる上で重要で、進化の道筋がラミダス猿人までつながったとみていいだろう。
諏訪先生は精力的に活動されているようです。
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2006.03.24
Asahi.comより「メタンつくる微生物、35億年前にも存在?」
35億年前にメタンをつくる微生物が存在したらしいことを東京工業大の上野雄一郎助手らが突き止め、23日、英科学誌ネイチャーに発表した。これまで考えられていた約28億年前という説を大幅にさかのぼった。

生命の最も古い痕跡は約388億年前のグリーンランドの堆積岩中のものです。しかし、この生命体については詳しいことは何も分かっていません。
太陽系が誕生したのは約46億年前ですが、それから10億年程度たった当時は太陽の光が弱く、大気中にメタンなどの温室効果ガスが多く存在しなければ、地球全体が凍結していたと考えられています。
そこで注目されるのがメタン生成菌です。メタンガスは、二酸化炭素の約20倍の温暖化効果があり、地球の寒冷な気候を緩和し生物が暮らしやすい環境を作ることに貢献していたと考えられます。
上野助手らは、西オーストラリア・ピルバラの約35億年前の古い地層で、石英に閉じ込められていた気泡の中に生物が作ったメタンがあることを突き止めました。
この石英は、熱水が岩盤を上昇し海底に達した時に溶けていた成分が結晶化してできたものです。炭素には原子量が12と13の2種類の同位体があり、生物は軽い12を取り込みやすいため、炭素と水素でできているメタンの炭素を調べると生物が作ったものかどうかがわかります。
このメタンを調べた結果、海底の熱水中の菌が作ったということがわかりました。
最古のメタン生成菌の痕跡は約28億年前とされてきましたが、これを7億年さかのぼることになります。
初期の微生物が大気と気候に与える影響をさらに解明していきたいと上野さんは話している。
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2005.12.14
Asahi.comより「歯のないくちばし持つ最古の鳥 内モンゴルで化石発見」
中国・内モンゴル自治区の白亜紀前期(約1億2500万年前)の地層から、くちばしに歯のない鳥の新種化石が見つかった。現在の鳥類の仲間(真鳥類)の化石としては最古だ。

鳥類は木にはいのぼっていた爬虫類から進化したといわれています。爬虫類のうろこは進化して鳥の羽毛となりましたが、鳥の脚にはいまでもうろこが残っています。
ただ、詳しい起源については今でも論争が続いており、鳥類は獣脚類とよばれる恐竜のグループから進化したという説や、恐竜が出てくるはるか以前の三畳紀の祖竜類から進化したという説などがあります。
今回発見された化石には逆立った「とさか」など羽毛の跡がはっきり残っています。長い脚と細長い翼を持ち、とがったくちばしには現代の鳥類と同じように歯はありませんでした。こうした特徴から、沼や湿地の浅い水辺を歩きながら魚を捕食し、飛行能力も高かったとみられます。
国立科学博物館の真鍋真主任研究官は「恐竜が絶滅に向かった時期に、水辺に生活圏を広げていったことが鳥類が生き残った要因かもしれない」といっている。
鳥類は恐竜から進化する過程で歯を失い、くちばしを持つようになりました。今回発見されたくちばしに歯のない鳥の化石は、鳥類の起源解明にとって重要な発見となるかもしれません。
<参考>「始祖鳥は実は恐竜だった?」
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2005.12.03
Asahi.comより「始祖鳥、実は恐竜だった? ドイツの化石調査」
始祖鳥が「鳥」の名を返上? 長く最古の鳥とされてきた始祖鳥が、実は鳥ではなく恐竜だった可能性が強まった。

始祖鳥は最古の鳥類とされる動物です。ジュラ紀後期の地層などから、化石が発見されています。全長は40センチ程度で前肢が翼となり、全身が羽毛に覆われている点から鳥類とされています。ただ、あごに歯があることや前肢につめのある3本の指があること、尾が長いことなど爬虫類に似た特徴も兼ね備えており、鳥類の直接の祖先ではないともいわれています。
今回、ドイツとアメリカの研究チームは個人が収集していた始祖鳥類の骨格標本を入手しました。ドイツの石灰岩の堆積物から出土したことはわかっていますが、正確な発見地は不明です。
始祖鳥の化石としては10例目のこの化石は骨格の大部分が、羽毛や尾羽の痕跡などとともに残っており、従来の化石では不明確だった脚の構造が確認できました。
詳しく調べたところ、脚の親指はドロマエオサウルス類などの羽毛を持つ獣脚類恐竜と同様に前向きに伸びていました。鳥類の足は、木の枝をつかめるよう、親指だけが逆向きになっています。しかしこの化石にはそのような特徴がなく、木の枝に止まるのに適した形にはなっていなかったとのことです。
さらに、足の人さし指には、発達した爪と広範囲に動かせる関節があり、大きな爪を持つ足の第2指を攻撃に使ったベロキラプトルなどの敏しょうな小型肉食恐竜の特徴と一致することもわかりました。口の裏側や胸、足首などの骨の形も、獣脚類と共通の特徴が見られたようです。
国立科学博物館の真鍋真主任研究官は「始祖鳥と恐竜の脚の構造に差がなかったとすれば、始祖鳥を恐竜に分類しても違和感はない。何が最初の鳥類とされるべきなのか、今後の研究が待たれる」といっている。
恐竜が鳥類に近いという見方もできますが。
<参考>「始祖鳥はやっぱり飛べた」
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2005.12.02
YomiuriONLINEより「人間大の巨大サソリ、英北部で足跡化石を発見」
3億3000万年前に生きていた巨大な節足動物ウミサソリの足跡化石を、英シェフィールド大の研究者がイギリス北部で見つけ、1日付の英科学誌ネイチャーで発表した。
ウミサソリは古生代に生息した節足動物です。デボン紀に最も栄え、体長は1m程度とされています。中には2mにも達するものもいて、主に水中で生活していました。
このウミサソリの足跡は陸上で発見されました。張り出したがけの表面に、長さ6mにわたって残っていたとのことです。足跡の大きさから、体長1.6m、幅1mのウミサソリがゆっくりと曲がりながら歩いた跡と見られています。
3対の足がつけた跡のほか、真ん中には尾をひきずった跡もはっきり残っていました。尾が地面についているため、水中で浮いている状態ではなく、水から出て歩行していた跡とみられます。
また、尾の先のあとまではっきりと残っていることから、ウミサソリは陸上では素早く動くことはできなかったと考えられます。
千葉県立中央博物館の加藤久佳・研究員の話「大型のウミサソリが水辺を歩いた跡の化石だろう。このような大型の種類でも水中と陸上の両生のものがいた可能性が高まった。歩き方を復元するうえで重要な証拠になる」
ウミサソリは現在のサソリの祖先であるとの説もありますが、はっきりとは分かっていません。
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2005.11.19
Yahoo!NEWSより「「草」を食べていた恐竜 ふんの中から化石発見」(共同通信)
インド中央部の白亜紀後期(約6500万年前)の地層で発見された恐竜のふんの化石からイネ科の草の痕跡が見つかった。地球上で草が繁栄したのは恐竜が絶滅した後とされ、一般に「草食恐竜」と呼ばれているものの実態は、木の葉や枝などを食べていた植物食恐竜とみられていた。草食恐竜が実際に草を食べていたことを示す発見だ。

最も初期の爬虫類は全て肉食でした。その後、進化とともに歯や消化器官を適応させて草食恐竜が現れたといわれています。
しかし、それらも「草食恐竜」と呼ばれてはいますが、「草」というものがあらわれたのが中生代の末だと考えられており、実際は「草」を食べたのでなく、木の葉や枝、根や幹の皮などを食べていたのではないかと思われていました。
今回、研究チームは、草に由来するシリカ小片を、約6,500万年前(白亜紀後期)にインドに生息していた竜脚類恐竜の化石化した糞(糞石)中から回収しました。
その化石は複数のイネ科植物に由来するものだと考えられているようです。化石の量からみて、草が主食ではなかったようですが、白亜紀後期までのイネ科植物の多様性はこれまで考えられていた以上に豊かであった可能性がでてきました。
インドのバーバル・サーニ古植物学研究所などのチームが、18日付の米科学誌サイエンスに発表した。
当時の初期哺乳類もこのような草を食べていたのかもしれません。
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2005.10.19
AstroArtsより「マンモスを絶滅に追いやったのは超新星爆発だった!?」
4万1千年前の超新星爆発によって、1万3千年前にマンモスが絶滅したかもしれない。このような研究結果をアメリカ・カリフォルニア大学のバークレー研究所などの研究グループが発表した。

約500万年にアフリカで現代のゾウの祖先は大きく3つに分かれました。アフリカゾウの仲間、インドゾウの仲間、そしてマンモスです。しかしこのうちマンモスだけが約4万−数千年前に絶滅してしまいました。
原因ははっきりと分かっていませんが、気候の変動による植物相の変化やヒトの狩猟による乱獲、伝染病などの説が有力です。
しかし、ここでカリフォルニア大の研究グループにより、「超新星爆発」が原因だとする新たな説が発表されました。
その証拠としてあげられているのが、1万3000年前の北アメリカの9ヶ所の遺跡から発見された磁性を帯びた小さな金属球です。この金属球に含まれる金属は、地球上では珍しいものでした。これは超新星爆発により生じた彗星が1万3000年前に北アメリカを襲ったことによるものではないかと研究チームは考えています。
これらの遺跡から発掘された石器に放射性同位元素の「カリウム40」が多く含まれていたことも、この仮説の裏付けと研究チームは考えています。カリウム40はとりわけ超新星爆発で多く作られ、時間とともに崩壊します。太陽系にはあまり残っていない元素です。
マンモスがなぜ絶滅したのか、決定的な説はないし、「超新星爆発の影響」という説明も、複数の「状況証拠」のみで、非常に有力とは言い難い。しかし、もし本当だとしたら、さすがの大きなマンモスも、超新星爆発のワンツーパンチの前にはたまらずノックアウトされたというわけだ。
研究チームは他にも4万1000年前、3万4千年前などの地層から超新星爆発の痕跡を発見しています。
マンモスの絶滅につながるかはともかく超新星爆発の残骸が地球を襲ったことは確かかもしれません。
<参考>「マンモスのルーツが明らかに−ミトコンドリアDNAを全解読」・「マンモスの絶滅は寒冷化のせい−ゴンとドテチンのせいではありません(笑)」
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2005.09.13
CNNより「ネアンデルタール人と現生人類は欧州で共存と 英科学者ら」
約3万年前に死滅したとされるネアンデルタール人と、初期の現生人類は一時期、同じ場所で共存していた――。英科学者らがこのほど、フランス中部に残る遺跡の研究から、こんな結論を導き出した。考古学者らの間では、ネアンデルタール人の滅亡と現生人類誕生の時期をめぐり、長年にわたって激しい論争が続いている。
ネアンデルタール人は約20万年前に出現し、3万年前に滅亡したとされています。現生人類であるホモ・サピエンスの先祖であるという説もありましたが、DNA解析などで現在はほぼ否定されています。
謎なのは、なぜネアンデルタール人が滅亡したかという点です。より高度な文明をもつホモ・サピエンスに駆逐されたという説や、ホモ・サピエンスと混血してホモ・サピエンスの中に吸収されてしまったという説などがありますが、どれも明確な証拠は見つかっていません。
そこで重要になるのがネアンデルタール人と現生人類に接触があったかどうかです。
ケンブリッジ大のポール・メラー氏らは、フランス中部シャテルペロンにある洞窟から出土した石器などを分析。その結果、初期の現生人類のものとされるオーリニャック文化の石器の層の上下に、それぞれネアンデルタール人の道具類の層があったことが分かたとのことです。さらに、周辺から出土した人骨の年代を放射性炭素で測定したところ、約3万8000年前に、両者がこの場所で共存していたとの裏付けが得られたと発表しました。
同氏らのチームは「この時代にネアンデルタール人と現生人類が接触したとみられ、混血した可能性もある」と主張している。
われわれホモ・サピエンスもいつかネアンデルタール人のような末路をたどるのでしょうか。
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2005.07.30
毎日新聞より「恐竜赤ちゃん:世界最古の卵から発見 首が真っすぐ 南ア」
南アフリカのジュラ紀前期(1億9700万年前)の地層から、世界最古の卵に入った恐竜の赤ちゃん化石が見つかった。セイスモサウルスなど巨大な四足歩行した恐竜「竜脚類」の祖先にあたる「マッソスポンディルス」(全長約5メートル)の赤ちゃんとみられる。カナダ・トロント大などの研究チームが29日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。

この恐竜は、初期の恐竜で古竜脚類に属する「マッソスポンディルス」。中型の草食恐竜で成体の大きさは5m前後。長い尾と首、小さな頭をもち二足歩行も可能です。
発見された卵の化石は6個あり、体を丸めるように中に入った赤ちゃんの全身骨格が確認されました。卵の大きさは6cm、赤ちゃんの頭は約2cm、尾を除いた全長は約8cmでした。
マッソスポンディルスのように二足歩行をする恐竜の首はS字状に曲がっていますが、赤ちゃんの首はまっすぐだったとのこと。その後進化した竜脚類はまっすぐな首を持っているため、赤ちゃんの骨格の特徴がその後の進化で受け継がれていったと考えることもできます。
真鍋真・国立科学博物館主任研究官は「これまで見つかった卵に入った恐竜の赤ちゃん化石は、白亜紀後期(9500万〜6500万年前)のものだった。首が真っすぐという特徴が、巨大恐竜を生んだ竜脚類への進化につながったとすれば面白い」と話している。
でも6cmとは思ったよりも小さい卵でしたね。
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2005.07.15
YomiuriONLINEより「恐竜の呼吸「鳥並み」に発達…米大学、骨の構造で解明」
鳥類が持つ効率的な呼吸の仕組みを、その祖先とされる恐竜たちもすでに身につけていた可能性の高いことが、米オハイオ大などの研究で分かった。

鳥類は哺乳類の肺胞によるガス交換とは異なる仕組みの呼吸器を持っています。鳥類では肺に付随した気嚢という構造があります。気嚢は飛翔するための軽量化を目的として存在する骨の中の中空の部分に入りこんでおり、この中に空気を蓄えることで、哺乳類などのようにガス交換に頼らず、常に酸素に富む新鮮な空気を供給することができます。これは羽をはばたかせるというエネルギー消費の多い鳥の生活様式にマッチした構造です。
同じような構造が恐竜にも見られることは、化石の分析により以前から知られていました。しかし、これが鳥類と同じような高度な機能を持つものであったかどうかの確証は得られていませんでした。
今回、研究チームはアフリカ・マダガスカル島の約8400万〜7100万年前(白亜紀後期)の地層から見つかったマジュンガトルスという肉食恐竜の化石を分析。鳥類と同じような構造を持つことを突き止めました。この構造は鳥類と似て効率的な呼吸器であることも同時に推定されました。
国立科学博物館の真鍋真・主任研究官は「気嚢によって、肉食恐竜は大型化や俊敏な動きが可能になり、これが鳥になって羽ばたくという高い運動能力を維持するのに転用されたのではないか」と話している。
鳥類は恐竜から進化したとする説が有力になってきています。呼吸器もそれを裏付ける一つの傍証になるようです。
<参考>「恐竜の横を飛んでいたカモ−ダチョウもいたかも」・「早熟な鳥の化石−いったい中国はどれくらい化石が埋まってるんだ」・「ティラノサウルスには毛が生えていた!」
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2005.06.04
毎日新聞より「恐竜の性別:化石から特定 米の研究チーム」
米ノースカロライナ州立大などの研究チームが、米国の約7000万年前の地層から発掘された肉食恐竜ティラノサウルス(全長約10メートル)の化石から恐竜の性別を見分ける特徴を発見し、「産卵期のメスだった」とする研究成果を3日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。

化石として発掘される恐竜は、雌雄を判別できる組織が化石の中に残りにくく、性別の特定は難しいのが現状でした。
この研究では鳥類の骨と恐竜の骨の類似性に着目。ティラノサウルスの大腿骨の化石内部を調べると、骨髄の通っていた空洞に沿って密度の低い骨が発達していることを見つけました。
鳥類の雌は産卵の際に大腿骨の中に骨髄骨という組織を形成します。これはカルシウムや細かい血管を多く含み、卵の殻のカルシウム源となっています。
ティラノサウルスから採取した骨組織はこの骨髄骨と非常によく似ていることが確認されました。現在生息している鳥類の中では、全く同じではないものの走鳥類(ダチョウ、エミューなど)の雌の骨とよく似ているとのことです。
性別判定の有力な武器になりそうです。
真鍋真・国立科学博物館主任研究官は「今回の研究成果を使えば、恐竜の性別や産卵期かどうかを確認できる。化石の発見状況と合わせて恐竜の繁殖行動や生態への理解が進むのではないか」と話している。
この研究から、鳥類と恐竜の産卵過程がよく似ていることも確認されるため、鳥類が恐竜から進化したという説の有力な証拠にもなりそうです。
<参考>「6800万年前の恐竜の化石から血管を発見」
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2005.05.25
Yahoo!NEWSより「米大陸最初の父母は70人 遺伝子分析から新説」(共同通信)
約1万4000年前にアジアから、地続きだった北米に渡り、新大陸の最初の父や母となったのはわずか約70人だった−−。こんな新説を米ニュージャージー州立ラトガーズ大の研究者が23日、米科学誌に発表した。
コロンブスによる発見以前のアメリカの先住民族、いわゆるインディアンは人種的には日本人などと同じモンゴロイドです。その証拠に幼児期には蒙古斑があらわれます。
これら先住民族はベーリング海が氷に覆われ、北アメリカ大陸とユーラシア大陸が地続きだった氷河期にユーラシア大陸から移住したといわれています。
米ラトガーズ大のジョディ・ヘイ教授らはアメリカの先住民族の3つの語族のうち最も古いアメリンド族について、細胞核のDNAの8つの遺伝子やミトコンドリアのDNAの塩基配列を調査しました。それをモンゴル人や韓国人などアジア民族のDNAと比較したところ、新大陸の祖先となった大人は、推定で70人と非常に少ない規模だったことが分かりました。生殖年齢の大人の人口が70人とすれば、移住してきた集団の大きさはその3倍程度の200人位とみるのが妥当とのこと。
移住の時期は約1万4000−7000年前となり、考古学的な証拠を基にしたこれまでの推定と矛盾しないことが分かった。
次々に人類の過去の血縁関係が明らかにされてきてます。
<参考>「現生人類の拡散は予想よりも速かった−最初は数百人の旅立ち」・「北米大陸にヒトがすんだのは5万年前?−ゴッドハンドでありませんように(笑)」(サイト内リンク)
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2005.05.19
Yahoo!NEWSより「背中の板は役立たず? 恐竜ステゴサウルスで新説」(共同通信)
背中に並ぶ大きな板状の骨「皮骨板」が特徴で、その機能がさまざまに推測されていた恐竜ステゴサウルスについて、米カリフォルニア大バークリー校などの国際チームが18日までに「皮骨板は体温調節や防御目的にはほとんど役に立たず、仲間を見分けるのが主要な用途だった」とする新説を発表した。

ステゴサウルスはジュラ紀後期(約1億5000万年前)に生息していた最大の剣竜です。そのイメージから肉食竜と勘違いされますが、草食です。尾の先にある鋭いとげで肉食動物から身を守っていたと考えられています。
ステゴサウルスでまず思い浮かぶのは背中に2列に並んだ板のようなもの。これが何の役目をはたしていたかは議論の的でもありました。身を守る鎧のようなもの、敵に襲われたときに体を横倒しにし相手を切り裂く武器だったという説もあります。
ただこの中には血管がたくさん走っており、暑い場合はここから体内の余分な熱を逃がし、寒い場合には太陽熱を吸収するラジエータのようなものだったというのが最も妥当な結論だと思われていました。
しかし、これが単なる飾りで仲間を見分けるためのものだったというのが今回の新説です。
10種類以上のステゴサウルスの仲間について皮骨板の化石を薄切りにし、内部の構造を詳しく調べて出した結論。古生物学の専門誌に近く論文が掲載される。
ステゴサウルスの脳は恐竜の中でも最も小さい部類に属したといわれていますが、えらくでかい飾りを持っていたようですね。
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2005.05.14
YomiuriONLINEより「現生人類、6万数千年前にアジアで急速に拡散」
アフリカで約20万年前に誕生した現生人類は、6万数千年前にインドからオーストラリアまで、インド洋に沿って一気に広がったとみられることが、英国などの研究チームが行ったアジア人の遺伝情報の比較分析でわかった。

研究チームは、マレーシアの先住民族であるオラン・アスリ族のミトコンドリアDNAを解析しました。人類がどのように広まっていったかという情報は、母性遺伝するミトコンドリアDNAの解析で分かります。異なる集団のミトコンドリアDNAの違いの程度は、通常その集団が分岐してからの時間と密接に関係しています。
このミトコンドリアDNAをこれまでに解析済みのアジア人やオーストラリア先住民の遺伝情報と比較したところ、マレーシアの先住民族は約6万年前以降にほかのアジア人の系統から枝分かれしていたことが分かりました。
他に行われたインドとミャンマーの間に位置するアンダマン諸島とニコバル諸島の先住民族のミトコンドリアDNAの解析結果などとあわせると、アフリカから旅立った現生人類は中東地域を横断したとする従来の説とは異なり、紅海をわたり海岸沿いにアジア方面に向かいました。6万6000年前にはインドに、6万3000年前にはオーストラリアにたどり着いています。従来考えられていたよりも急速に広がっていったようです。
現生人類のアフリカからの旅立ちは一度きりで、その集団の規模は数百人程度だった可能性が指摘されている。時期は約8万5000年前よりも最近だと考えられているが、明確に突き止められていない。
数百人で旅立った集団がいまや地表を埋め尽くそうとしています。
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2005.04.29
Yahoo!NEWSより「「小型人類」今も生存 フロレス島の化石で研究者」(共同通信)
インドネシア東部フロレス島で発見され、新種の小型人類「ホモフロレシエンシス」と昨年発表された化石について、同国の研究グループが「発掘場所近くを調べた結果、体形が極めて小さい人ばかりが住む村があり、化石は新種でなく現代人ホモサピエンスだ」との見方を明らかにした。同国のコンパス紙が28日伝えた。

インドネシアのフローレス島で発見された化石は、身長が1m程度と小さく現生人類とは異なる新種ではないかと推測され「ホモ・フローレシエンシス」と命名されました。
約1万8000年前の化石で、当時現生人類の「ホモ・サピエンス」と共存していたのではともいわれていましたが、これは新種ではなく現生人類の「ホモ・サピエンス」の亜種ではないかとの説も根強く、論議を巻き起こしていました。
今回の報告では、国立ガジャマダ大学のグループが発掘場所から約1キロの村(77世帯)を調査したようです。その村では男性は身長145cm、女性は135cm以下が大半。生活環境が原因で、化石の子孫とみられるということですが、さてどうでしょうか。
化石は成人の身長が1メートル前後で、同国とオーストラリアの共同研究チームが昨年、英科学誌ネイチャーで「3万8000−1万8000年前の新種人類を発見」と発表。ホモサピエンスの亜種ではないかとの見方があり論争が続いている。
前回の発表時に、「ホモ・フローレシエンシス」の子孫がまだいるかもという人が現れるんじゃないかと書きましたが、ホントに現れちゃいました(笑)
もう少し詳しい調査が必要でしょう。まだまだ論議は続きそうです。
<参考>(サイト内リンク)「1万8000年前に別種の人類−インドネシアで発見」・「フロレシエンシスの脳は小さいけれど高機能−進化の常識が覆る?」
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2005.04.08
YomiuriONLINEより「700万年前の人類頭部復元に成功、愛知万博で公開」
約700万年前とされる最古の人類の頭部を復元することに、仏ポワチエ大などの研究チームが成功した。2002年に発表していた頭骨のつぶれやゆがみを補正し、正確な復元像を作りだした。アゴが突き出すなど現代人とは大きく異なる姿だが、頭骨の裏の特徴から二足歩行していた可能性が示されたという。

4年前にチャドで発掘された化石は600−700万年前の最古の人類の化石でないかといわれてきました。「トゥーマイ」と名付けられたこの化石ですが、一方には人類の祖の猿人でなく類人猿でないかとの説も根強くあります。
今回の復元模型は類人猿でないかとの説の反論として作られました。類人猿説の有力な根拠は頭骨がゆがんでいるため猿人のように見えるだけで実は類人猿の特徴を示しているというものでした。
そこで今回研究チームはこの頭骨を、コンピュータ断層撮影法(CT)を使ってコンピュータ上に再現し、ゆがみを補正しました。その結果、脳容量は360−370ccとチンパンジー波の大きさであることが分かりました。また、脊椎が入りこむ頭骨裏の穴の構造から、脊椎が頭骨に垂直にはいるという二足歩行の特徴も確認されました。
ヒトが類人猿から分かれた直後から二足歩行をしていた可能性もでてきました。
研究チームは歯やアゴの化石もチャドで新たに発見し、上アゴの犬歯が小臼歯(きゅうし)に研がれる構造がないことを確認。この構造は類人猿から人類に進化した後に失われたとされており、研究チームは、この化石が人類である証拠としている。
新たにチャドで発見された化石をあわせると全部で最高9体の資料がそろいそうです。
でも忙しくってまだ愛知万博いけてません。問題は息子(4歳)、娘(5歳)を連れて行っても僕の興味あるところは行かせてもらえそうにないことなんですが(笑)
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YomiuriONLINEより「歯なしの原人化石発見、177万年前に介護の芽生え?」
上あごの歯がすべて抜け落ちた原人の化石が西アジアのグルジアで発見された。約177万年前のものと見られ、歯の抜けた穴が骨で埋まっていることから、歯が抜け落ちた後も数年は生きていたとみられる。動物の骨髄など軟らかい組織を食べていたらしいが、仲間による介護の可能性もあるという。グルジア博物館などの研究チームが7日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

化石が発見されたのは黒海沿岸のグルジアのドマニシ遺跡。アフリカ以外では最古の原人の化石とされます。
ここでいくつか見つかった化石のひとつが歯のない化石でした。高齢か病気か原因は不明ですが、下顎の犬歯以外の歯が全て抜け落ちていました。歯の根がはまる上下の骨の摩耗などから、死の数年前には既に歯がなかったと思われます。
野生では生存が不可能な状況で、仲間から柔らかくした食料をもらうなどの援助を受けていた可能性があります。身の回りにいる誰かが食べ物を軟らかくするなどの下ごしらえをするなどしなければ食べ物を食べられる状態ではなかったようです。
歯をほぼ完全に失った化石はこれまで約6万年前のネアンデルタール人が最古で、これが介護の最も古い証拠とされていた。
ネアンデルタール人はそれ以外にも病気の子どもを看病したケースも報告されていますが、他人を介護するヒトの習性は180万年前から始まっているのかもしれません。
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2005.03.26
Asahi.comより「6800万年前の恐竜化石から細胞・血管 米で発見」
米モンタナ州の約6800万年前の地層で見つかった恐竜化石から、伸び縮みするほど軟らかく、管状を保持している血管や、DNAの格納庫ともいえる「細胞核」を持つ骨細胞など、化石化していない軟組織が見つかった。DNAの存在はまだ不明で、DNAから恐竜を復元する映画「ジュラシック・パーク」のようなことがすぐに実現するわけではないが、核を持つ細胞の発見で一歩近づいたとはいえそうだ。

血管などが見つかったのはモンタナ州ロッキー山脈博物館が発掘したティラノサウルス・レックス。約7,000万年前の化石で推定全長は約10m。18歳前後と考えられています。
ノースカロライナ州立大のシュワイツァー博士らが大腿骨を切り出し、弱酸性の溶液でミネラル分などを除いたところ、血管や骨細胞がでてきました。見つかった血管や骨細胞の特徴はダチョウのものに似ているとのこと。
血管は網目状に広がり、水分を含ませた状態で引っ張るとのびるほど柔らかかったそうです。
今回は化石の保護剤を使わなかったことと、ティラノサウルスの大腿骨は骨密度が高いので中の軟組織が劣化しにくかったのが取り出せた大きな要因だったようです。他の化石からも取り出せる可能性は残っています。
予備的な検査ではコラーゲンなどのたんぱく質の存在を示す免疫反応も出ており、研究チームはたんぱく質やDNAの存在などを分析中だ。
ジュラシックパークのような恐竜の復元ができるとは思えませんが、採取した組織からタンパク質が分離できれば今までとは違った視点からの恐竜の生態解明が進みそうです。
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2005.03.05
Yahoo!NEWSより「小さい脳でも賢かった? インドネシアの新種人類」(共同通信)
インドネシア東部フロレス島でほぼ完ぺきな頭蓋骨などの化石が見つかり、新種の小型人類と昨年発表された「ホモフロレシエンシス」について、米ワシントン大などの国際チームが3日、脳の容積は小さくても高度の処理能力を持っていた可能性があるとする論文を、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

この化石はインドネシアのフロレス島の洞窟内で発見されました。コモドオオトカゲや小型ゾウを狩って暮らしていたと推定され、同時に高度な技術を要する後期旧石器も発見されています。発見された地層は約1万8000年前のもので現代人であるホモサピエンスと同じ時期に存在していた可能性が指摘されてきました。
身長は1mと低く、頭が小さいのが特徴ですが、一部の研究者からは現代人の亜種か、小頭症の現代人ではないかという指摘がありました。
その意見に対し。米フロリダ州立大のディーン・フォーク教授らは、発掘された頭がい骨を基に、コンピューター上に脳を三次元画像で再現し、チンパンジーや猿人、ジャワ原人、現代人などと比較。
その結果、フロレシエンシスの脳容積は417立方センチで、推定体重に対する比率は類人猿なみに小さかったのですが、横から見た脳の形は原人に近かったようです。それ以上に特筆すべきは、統合的な認知能力や意欲と深い関係のある脳の前頭葉と記憶などに関係する側頭葉が大きかったこと。研究チームは「脳は小さいが、認知・処理能力は高かった」と推測しています。
だが、脳は進化とともに大きくなるという人類進化上の常識とは合わないため、論争も予想される。
原人が島にやってきて小さな体格に変化したと考えるのが自然ではありますが、脳の進化という観点からはまだまだ議論を呼びそうです。
<参考>「1万8000年前に別種の人ンドネシアで発見」(サイト内リンク)
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2005.03.01
またまた最近アイスマンの話題が多くなってきました。
CNNより「「アイスマン」発見から14年 なぞの解明は遠く」
オーストラリア・イタリア国境の氷河で約5300年前の凍結ミイラが発見されてから、今年で14年。当時の生活やこの人物の死因をめぐり、最新技術を駆使した研究が進められているが、依然として多くのなぞが残る。またミイラの発見者らが相次いで不運な死を迎えたことから、不吉なうわさも巻き起こっている。
1991年9月、オーストリアのチロリアンアルプスの渓谷で山歩きをしていた夫妻が、海抜3,200mの溶けかけた氷の中に変色した死体を発見しました。当初は10年以上前に遭難した人ではないかと考えられていましたが衣服などを放射性炭素の測定にかけてみると死後約5,300年経過していることが明らかになりました。
このアイスマンは発見場所にちなんで「エッツィ」と命名されています。
アイスマンの詳しい分析により様々なことが分かってきています。当初は飢えと寒さで死亡したと考えられていましたが、右手に残る裂傷、鼻骨の骨折、肋骨の骨折そして背中から射られたと思われる矢じりにより何者かと争い殺害されたのではないかと推測されています。
またミトコンドリアDNAの分析では北部ヨーロッパ人に近いとされましたが、鼻の粘膜からは北イタリア特有の花粉が発見されています。腸内からはヤギ肉と穀物が見つかっており、農業社会に属していたとの説もあります。DNAの分析はさらに継続中で数ヶ月以内には人種の推定結果が判明しそうです。
さらに興味深いのは彼の体にあった59箇所の入れ墨の跡です。その場所が東洋医学の針治療のツボと一致していたといいます。針治療のようなものがあったんでしょうか。
このアイスマンの話には別の側面もあります。それは発見チームのメンバーが次々に不幸なしを遂げているということ。発見者を案内したガイドが転落死。エッツィを最初に調べた法医学者はこれをテーマにした講演に向かう途中、交通事故で亡くなりました。そして昨年10月には、発見者のヘルムート・ジーモン氏が発見現場付近で突然の嵐に襲われ遭難しました。
ジーモン氏が死亡した夜、エッツィの「殺害説」を主張するオーストリア・インスブルック大の考古学者、ワルター・ライトナー氏も現場近くにいて、米国人ジャーナリストらに持論を紹介していた。嵐に見舞われ、ヘリコプターで脱出する羽目になった翌日、ジーモン氏らが行方不明になっていると聞いて「気持ちが悪くなった」という。研究者らの間からは「エッツィののろいでは――」とのささやきも聞かれ、なぞは深まるばかりだ。
大勢の人が関わっている出来事ですから何人かが死亡してもおかしくないといえばそれまでですが、実際に自分が関わっていたらやはり何か感じるものがあるかもしれません。
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2005.02.18
YomiuriONLINEより「現生人類化石、最古は19万5000年前?」
現生人類(ホモ・サピエンス)の最古の化石は約19万5000年前までさかのぼる可能性が高いとする研究成果を、米ストーニーブルック大などのチームがまとめた。1967年にエチオピアで見つかった化石の年代を再評価した結果で、現生人類の登場をこれまでより3万年以上さかのぼらせるという。17日付の英科学誌ネイチャーに発表される。

人類は約700−600万年前にアフリカで誕生し、猿人や原人などを経て現生人類が生まれたとされています。この現生人類(ホモ・サピエンス)が誕生したのは今から20−15万年くらい前とされていますが、最古の化石は諏訪元東京大助教授らが一昨年発表した約16万年前の化石でした。
研究チームは東アフリカのオモ川流域から1967年に発見された2体の頭骨化石を改めて調べ直しました。脳の体積などから現生人類に分類されているこの化石はこれまで約13万年前のものとされてきましたが、化石が発掘された周囲の岩石などを調べることにより約19万5000年前のものではないかと研究チームは推定しています。
ただ、専門家の間では「今回分析した岩石の年代と、化石の年代が大きくずれている可能性もあり、19万5000年前とするには根拠が弱い」との指摘も出ている。
研究チームもこの化石が10万4000年前のものである可能性を否定していません。我々の直接のご先祖様はどこにいらしたんでしょうか(笑)
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2005.02.05
やっぱり愛知万博はマンモスです。見たい!
Yahoo!NEWSより「マンモスのCT画像公開 世界初、筋肉の解析も可能」(共同通信)
2005年日本国際博覧会(愛知万博)協会は3日、目玉展示である「冷凍マンモス」の頭部の断面をCTスキャンで撮影して復元した立体画像を報道陣に公開した。

東京慈恵医大の鈴木直樹教授らのグループは1週間かけてCTで「ユカギル・マンモス」の頭部などを計測。その結果、頭蓋骨後部に体積6000ccの脳を確認したとのこと。重さは約6kgと推定されています。
このマンモスは、ロシア・サハ共和国の永久凍土から発掘。愛知万博で展示されるのは2本の牙がついた頭部と左前足になります。約1万8000年前のものと見られ、人間でいえば40−45歳の雄と推定されています。
マンモスの研究はこれまで骨格を中心に行われてきました。実際に脳などの測定が行われたのはこれが初めてのことになります。
脳のまわりのエアセルという空気を含んだ骨の部分に土砂が充満していたことから、死後まもなく水底に沈み、細かい土砂が水圧で流入した可能性があるのではないかと分析されています。
立体画像の元になった断面画像は福島県の家畜研究施設にある家畜用CT装置で撮影。枚数は数千枚に達したという。解析作業は万博開幕までに終わらせ、研究結果は冷凍マンモスとともに展示する予定だ。
このマンモスは牙なども入れて長さが約2mもあります。こんなでかいものを測定するCT装置ってあるんですね。家畜もCTをとってもらう時代なんでしょうか(笑)
<参考>「愛知万博、マンモスの全身展示を断念−発掘できませんでした」(サイト内リンク)
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2005.01.26
クジラと聞くと、有名なクジラ構文、A Whale is no more a fish than a horse is.(クジラが魚でないのはウマが魚でないのと同じことだ)を思い出してしまいます。これほど訳の分からない構文はありません。同じ哺乳類でもクジラと馬では・・・(笑)
CNNより「クジラ、カバは近い種類と、化石からも新たな裏付け」
クジラとカバが近い種類であることは、これまでの遺伝学的な研究から判明していたが、この関係が化石から裏付けられたする新説を、米・仏・チャドの共同研究者が24日、米科学アカデミー紀要に発表した。

海に進出した哺乳類はクジラをはじめ、イルカ、ジュゴン、アザラシなど数多くいますが、その中でもやはり王者のクジラは別格でしょう。
このクジラはおよそ5000万年前に海へと進出したといわれています。化石などの研究から哺乳類の中でもウシやウマなどの有蹄類に最も近いとされてきました。
化石の研究では10数年前から、クジラも有蹄類の祖先であるメソニクスという陸上生物から進化したといわれてきましたが、最近のDNAなどの分析により、有蹄類の中でもカバなどの偶蹄類が最もクジラに近い哺乳類であるというのが定説となっています。
問題は、カバなどの偶蹄類と共通の祖先から進化したのか、偶蹄類の一部がクジラになったのかという点ですが、これもDNA分析から偶蹄類の一部がクジラに進化したといわれるようになってきました。しかし、それを裏付ける化石がないということで一部からは疑問視されていた学説ですが、今回の研究結果は、これを裏付けるものになりそうです。
米カリフォルニア大学バークレー校、仏ポワティエ大学、チャド・ヌジャメナ大学の共同研究によると、クジラとカバは約5000─6000年前に生息した水辺を好む種類を共通の祖先に持ち、この種類がその後、水中で暮らすクジラやイルカの仲間と、陸上などで暮らすカバの仲間に分かれたと考えられるという。
クジラとカバ、そう思ってみるとなんだか似たもののように見えるから不思議(笑)
やっぱりクジラ構文は馬のような奇蹄類を使うんじゃなく、偶蹄類を使って、A Whale is no more a fish than a hippopotamus is. でいきましょうか。
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2005.01.21
このところあいついでいる人類のルーツに関する発見ですが、
Yahoo!NEWSより「ラミダス猿人は2足歩行 初の直接的証拠を発見」(共同通信)
人類がチンパンジーと共通の祖先から分かれて比較的早い時期に出現したラミダス猿人の約450万−430万年前の化石を米インディアナ大などのチームがエチオピア北部で見つけ、20日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
ラミダス猿人は猿人、原人、旧人、新人と続く人類の歴史の中で最も古いといわれる猿人の一種です。類人猿からヒトとチンパンジーに分かれて間もないころの人類でないかといわれており、1992年に東京大学の諏訪元氏によってアフリカのエチオピア、アラミスという地域で歯が発見されました、その後いくつかの骨が発見されています。
440万年前頃のものと考えられており、森林地帯で生息していて二足歩行していた可能性を指摘されていました。
今回は、それより少し北のゴナ地区で足の指などの骨が発見されました。足の指の関節が反り返るように曲がっていることから二足歩行をしていた初の証拠であるとされています。
化石は足の指を含め、あごの骨や歯など9体分で計30点。同じ地層で見つかった動物の歯の化石の分析から、当時は草原や湿地が混在する環境だったとみられる。
しかしこれで人類がなぜ二足歩行をするようになったかの謎はますます深まってしまいましたね。
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毎日新聞より「カモ類仲間化石:南極地層から 現代型鳥類は恐竜と共存」
南極の白亜紀後期の地層(6800万〜6600万年前)から、オシドリやガンなどカモ類の仲間のほぼ全身の化石が見つかった。現存する鳥類に直接つながる祖先の化石が恐竜絶滅(6500万年前)以前の地層からまとまって確認されたのは初めて。分析にあたった米ノースカロライナ州立大などの研究チームは「現代型鳥類は恐竜絶滅以降に進化したとする従来の考え方を覆す発見だ」としている。
1861年の始祖鳥の発見以来、鳥類の起源に関しては様々な説が唱えられてきました。現在では鳥類が恐竜から進化したとする説が定着していますが、それ以外にも鳥類と恐竜は同時に進化したという説や、逆に鳥類から恐竜が進化したという説もあります。
いずれにせよ鳥類が白亜紀に生まれていたことは分かっていますが、その白亜紀の鳥類も6500万年前の恐竜の絶滅とともに地球から姿を消し、残されたわずかな鳥類から現在の鳥たちは進化したと考えられていました。
今回、研究チームは92年に発掘されていた化石と周囲の岩石などを分析し、脊椎骨や骨盤、足の甲の骨などを確認。足の甲の骨の形から、現在のカモの仲間であると結論づけました。
現在の鳥類のDNA解析から、カモ類の起源は6600万年前にさかのぼるとの指摘もあった。しかし、まとまった化石の発見例がなく、現代型鳥類が恐竜と共存していたのか、恐竜絶滅後に現れたのかの結論は出ていなかった。
恐竜は全て滅びたのに、鳥類が生き残っていたということは鳥類の方が適応能力が高かったのでしょうか。
現在の鳥類で最も原始的なものはカモやダチョウ、キジだといわれています。白亜紀にカモがいたのであれば、恐竜の横をダチョウが走っていたのかもしれません。
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2005.01.17
この件についてはそろそろ決着してたのかと思っていましたが
Yahoo!NEWSより「中国人の祖先ではない 北京原人で雲南省の研究所」(共同通信)
北京原人は中国人の祖先でない−。中国雲南省の昆明動物研究所がこのほど、中国人の祖先はアフリカから移住したとの説を証明する研究結果を発表した。14日の華僑向け通信社、中国新聞は「北京原人は中国人の祖先か否か」の論争に決着をつけるものだと伝えた。
アフリカで誕生した原人が100万年前頃にアフリカを出て、世界各地に広がっていたという説は多くの研究者たちによって支持されています。
ただ、その後の進化については「単一起源説」と「多地域進化説」に分かれます。アフリカを出た原人たちが世界各地で北京原人やジャワ原人などに進化したが、それらの原人はすべて絶滅し、その後再びアフリカから発生した新人が世界に広がったというのが「単一起源説」。
一方、それらの原人がそのまま各地で新人に進化したというのが「多地域進化説」ですが、北京原人になどに関しては現生人類の祖先ではないというのがこれまでも主流の説となっていました。
昆明動物研究所は今回、世界各地の男性1000人分のDNAを調査。中国人や日本人、モンゴル人など東アジアの男性のDNAは、生粋のアフリカ人が有するDNAと特徴が一致したとのことです。
また、中国人の祖先は約6万年前にアフリカから中国南部に移住、その後北部へ分布していったとしている。
そういえば、北京原人の化石を海中から引きあげる計画はどうなったんでしょうか。
<参考>「北京原人の化石を海の中から引き上げ」(サイト内リンク)
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2005.01.14
息子(4歳)への去年のクリスマスプレゼントは恐竜の図鑑と恐竜を使ったボードゲームでした。こんなものを選んでしまったおかげで毎日舌を噛みそうな恐竜の名前と格闘するはめに(笑)
Yahoo!NEWSより「恐竜を食べる哺乳類 中国で初めて化石発見」(共同通信)
珍しい恐竜の化石発見が相次ぐ中国遼寧省の約1億3000万年前(白亜紀前期)の地層で、小型恐竜を餌にしていたとみられる原始的な哺乳(ほにゅう)類の化石2種類が発掘され、中国科学院や米自然史博物館(ニューヨーク)などのチームが13日付の英科学誌ネイチャーに報告した。恐竜を食べた哺乳類の発見は初めて。

最初の哺乳類が誕生したのは恐竜と同じ頃、約2億5000万年くらい前の中生代三畳紀の終わりだといわれています。
三畳紀に続く白亜紀には恐竜が全盛を迎え、哺乳類は恐竜を避けネズミやモグラのように森の中や土の中で細々と暮らしていたというのがこれまでのイメージでした。
この中国領遼寧省で発見された化石は、そのイメージを覆すことになりました。
発見されたのは初期のほ乳類として知られるレペノマムス類の一種で全長約60センチ。胃の付近に角竜プシッタコサウルス1体分の骨が同時に見つかりました。恐竜は体長14cmと小さく、生まれて間もない子どもとみられます。
同じ地層に、レペノマムス類の別種の大型ほ乳類の化石も発見されました。体長68cmで、尾を含めた全長は1m以上。体重は12−14kgと推定されています。これは「レペノマムス・ギガンティクス」と命名されました。
化石はどちらもレペノマムス属と呼ばれる、既に絶滅した哺乳類の仲間。歯やあごに肉食とみられる特徴があった。
この哺乳類が死んだ恐竜を食べていた可能性も残りますが、歯や顎の特徴から考えて生きている恐竜を補食したと考える方が自然なようです。
もしかすれば恐竜と戦う哺乳類という新しい見方ができるようになるかもしれません。
もともと遼寧省は大型の哺乳類の化石などが発見される少し特殊な場所ですが、小さいものよりも発見されやすい大型哺乳類の化石が今まで人知れず埋まっていたというのも少し興味深いことです。
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2004.12.07
Yahoo!NEWSより「3450万年前には進化か=ヒトや類人猿の祖先、サルから−米大学」
ヒトや類人猿の祖先がアフリカやユーラシア大陸に生息するサルの祖先から分かれたのは、古ければ3450万年前だと、米ニューヨーク市立大などの研究チームが5日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
霊長類がニホンザルやテングザルなどの旧世界ザルとヒトや類人猿を含むホミノイドの2つのグループに分かれたのは今から2500万年ほど前と言われています。化石の記録では分岐した当初はオランウータンやゴリラ、チンパンジーそしてヒトなどの祖先となるホミノイドが繁栄していたのですが、現在はヒト以外のホミノイドはとても少なくなり旧世界ザルの方が繁栄しています。でも、ヒトがそれ以上に繁栄してますけど(笑)
最近の化石の発掘成果に基づき、DNAの進化にかかる時間を計算し直した結果で、従来の2300万〜2500万年前との定説を大幅にさかのぼる。類人猿の進化史の見直しにつながりそうだ。
このホミノイドが旧世界ザルと分岐したのが今までの説よりも昔なのではとの意見のようですが、そうなるとそれ以前の新世界ザルなどとの分岐も問題になってくるように思えます。
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2004.12.04
中国での恐竜の発掘のニュースが多いようです。先日は中国とアルゼンチンで卵に入った翼竜の赤ちゃんと卵の殻の化石が発掘されました。が、今回はブラジルです。
Yahoo!NEWSより「新種の恐竜の化石発見 ブラジル南部」(共同通信)
ブラジルのリオデジャネイロ連邦大は2日、南部リオグランデドスル州サンタマリアで新種の恐竜の化石が見つかったと発表した。約2億2500万年前に生息していたとみられ、世界最古の恐竜の1つという。

ブラジルと恐竜というのはあまり結びつかない人もいるでしょうが、南米では恐竜の化石が数多く発掘されています。特に最も古い時代の化石が多く発掘されています。
現在、世界最古といわれているのはアルゼンチンで発掘された三畳紀のエオラプトルです。ただし、これよりも古いとされる化石もいくつか発掘されており今後の研究待ちといったところでしょう。
この時期の欧州の化石と南米の化石は生物学的に近いものが多く、南米と欧州が陸続きで、恐竜が両大陸を行き来していた可能性も指摘されています。
体長は約2・5メートルと小型で2本の後ろ足で歩き、草食性。発見場所と発見者の名前から「ウナイサウルス・トレンティノイ」と名付けられた。
なんで恐竜の名前ってこうも覚えられない名前なんでしょうか。舌噛みました(笑)
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2004.11.27
マンモスといえば「はじめ人間ギャートルズ」でしょう。あのマンモスの肉、うまそうだった(笑)
YomiuriONLINEより「マンモス絶滅、乱獲ではなかった!?…寒冷化が痛手か」
マンモスなどの大型哺乳(ほにゅう)類が氷期の終わりに絶滅したのは、ヒトが乱獲したためではなく、寒冷化などによる環境変化の可能性が高いことが、英オックスフォード大など米英露カナダの国際共同チームによる遺伝子(DNA)分析でわかった。
マンモスは400万年前頃にアフリカにおいてインド象やアフリカ象の仲間から分岐し氷河期にヨーロッパ、アジア、シベリア、北アメリカなどに広がっていったと考えられています。
絶滅したのは約4万−1万年前頃。他の多くの大型哺乳類とともに絶滅しました。
原因はまだ確かではありませんが、氷河期の気温低下による説、逆に氷河期が終わったことによる温暖化に適応できなかったという説、ヒトによる乱獲説などがあります。このうちヒトによる乱獲説はそこそこ有力な説として認められてきました。
研究チームは、北米やシベリア、中国などで発見された約6万年前から現在までの絶滅種を含む大型哺乳類バイソンの