2006.03.18
YomiuriONLINEより「宇宙インフレーション、NASAが強力“証拠”観測」
宇宙が誕生初期、一瞬で急膨張したという「インフレーション理論」を高い精度で裏付ける証拠が見つかった。米航空宇宙局(NASA)が16日発表した。

インフレーション理論は20年ほど前に佐藤勝彦博士とアメリカのアラン・グース博士によってそれぞれ独立に提唱された、ビッグバン理論を補完する理論です。
ビッグバン理論で唱えられたように、150億年も膨張を続けるエネルギーがあったならば、宇宙は初期に自らの重力で収縮してしまうなどといった問題にうまく説明をつけられる理論として支持されている理論ですが、直接的な証拠が発見されたのは今回がはじめてになります。
インフレーション理論では、宇宙創生の10-36秒後から10-34秒後までの間に、宇宙全体が10-34cmから1cm以上に膨張したとされます。。
今回、NASAの探査機WMAPによって、宇宙で全方向から飛んでくる電磁波「宇宙背景放射」を観測、詳しく分析しました。
その結果、観測する領域の広さによって成分のばらつき具合が変わることがわかりました。宇宙の創成期に急膨張がないと、こうしたばらつきは生じないということです。
杉山直・国立天文台教授(宇宙論)の話「今回の観測でインフレーション理論がさらに強固に裏付けられた。宇宙のごく初期の膨張の様子を明らかにする重要な手がかりになる」
1兆分の1秒の1兆分の1以上の短い時間に起こったことの証拠が観測できるということにいまさらながら感心します。
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2006.01.27
Asahi.comより「重力レンズ応用、新手法で惑星発見 第二の地球探し前進」
名古屋大学太陽地球環境研究所やニュージーランドの大学などで作る観測チームは、英米チームと共同で地球の約5倍の重さの、太陽系外にある惑星を発見した、と発表した。

太陽系外の惑星はこれまでにも150個以上が発見されていますが、そのどれよりも地球に近い惑星の発見です。
発見された惑星は地球から2.2万光年離れた位置にあり、地球の5.5倍の質量をもっています。太陽の5分の1の重さの恒星の周りを回っているとのこと。恒星との距離は太陽と地球の2.6倍で、公転周期は10.4年。
これまでに発見された惑星はすべて木星のようにガスからできている惑星でしたが、今回発見された惑星は地球のように岩石か氷でできているとみられます。
ただ、その太陽にあたる恒星は温度の低い赤色矮星であるため惑星の表面温度は零下220度で、生命が存在する可能性はなさそうだということです。
今回の惑星発見は、アインシュタインが提唱した「重力レンズ」技術を用い、世界中に設置された望遠鏡のネットワークを使って実現されました。
「重力レンズ」とは、恒星の重力効果が巨大な天然の望遠鏡のような働きをし、さらに遠くの恒星を大きく見せる現象です。これまでの惑星は、恒星の前を横切る時に重力によって恒星の光を屈折させる現象を利用した間接的な方法で発見されていましたが、惑星が地球のようにはるかに小さい場合などは発見が困難でした。
〈国立天文台の田村元秀・太陽系外惑星探査プロジェクト室長の話〉 これまで多くの惑星を見つけたのとは違う方法で、軽い惑星を発見したことが新しい。生命が存在する可能性がある「第2の地球」を見つけるのにつながる成果だ。
惑星の発見も加速しています。それこそ生命体が存在できる可能性のある惑星が発見されるかもしれません。
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2006.01.11
毎日新聞より「北極星:伴星「ポラリスAb」初撮影 ハッブル宇宙望遠鏡」
米ハーバード・スミソニアン天体物理センターは9日、北極星の二つの伴星のうち、主星に近すぎてこれまで直接視認できなかった「ポラリスAb」の撮影に、米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡を使って初めて成功したと発表した。

現在の北極星であるこぐま座のアルファ星、いわゆるポラリスは複数の恒星が重心の周りを軌道運動している連星です。
北極星は特に、3つの恒星が引き合っている三重連星です。そのうち、一番明るい星が通常観測されるポラリスで、その伴星は9等の明るさであるポラリスBでこれは望遠鏡で観測することが可能です。三重連星のうち最も暗いのはポラリスAbで、あまりに主星であるポラリスの近くにあるため、これまではスペクトルの分析により存在が推測されているだけの存在でした。
今回、ハッブル望遠鏡で撮影されたポラリスAbは、ポラリスと約32億キロの距離にあることがわかりました。
同センターのナンシー・エバンス氏は、今後数年間にわたり伴星の軌道などを観測して主星の質量を確定したいとしている。北極星は「セファイド型変光星」の一種であり、その物理特性の理解は、遠方の銀河までの距離の計算などに役立つという。
この星を地球から観測するのは、直径2.4cmのコインを約30km離れて見るようなものだそうです。
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2005.12.23
Yahoo!NEWSより「若い銀河の周囲に暗黒物質 すばる望遠鏡で確認」(時事通信)
生まれたばかりの銀河が、宇宙の2割を占める謎の「暗黒物質」とみられる塊の中に存在する様子を、2つの研究チームが国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ島)を使って観測した。

暗黒物質とは、望遠鏡で直接観測することのできない、正体不明の物質です。その周りにある星やガスを強い重力で引っぱるため、その存在が知られるようになりました。最近の研究によれば、宇宙の質量のうち、星やガスなど人類が知っている物質は4%しかなく、謎の暗黒物質が23%、アインシュタインが予言した暗黒エネルギーが73%を占めるといわれています。
これほどの量の暗黒物質は、銀河の誕生や成長に対して、何らかの影響を与えていると考えられます。生成初期の銀河を詳しく調べれば暗黒物質の影響が分かるはずです。
米宇宙望遠鏡科学研究所の大内正己研究員らはすばる望遠鏡を使い、地球からくじら座の方向に約120億光年離れた若い銀河約1万7000個観測。また、国立天文台の柏川伸成主任研究員らは、かみのけ座の方向に約120億光年離れた銀河を約5000個、約125億光年離れた銀河を約800個観測しました。
これらの銀河の分布を調べたところ、理論上推定されていた暗黒物質の塊の分布状況と一致。銀河がこの塊の中にあると考えるのが自然だと結論づけました。
さらに、その「暗黒物質の塊」の中には銀河が1個とは限らず、時には複数の銀河が育まれていることも分かりました。
星が1000億個程度集まった銀河の誕生や成長に暗黒物質が深く関与しているとの理論が、初めて明確に裏付けられた。同天文台が22日発表した。
で、暗黒物質の正体は・・・。
<参考>「宇宙の生成をシミュレーション−暗黒物質はやはり重要でした」
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2005.10.15
Asahi.comより「ブラックホールが星を育てる 英独の研究者ら観測」
ブラックホールが星を育む――星の形成をめぐり、英独の研究者らが13日、こんな研究成果を発表した。

ブラックホールは大質量の恒星が超新星爆発をおこし、自分の重みで極限まで収縮した状態の天体です。その強い重力により、光さえも脱出することはできず、宇宙の破壊者としてのイメージが強い天体ですが、それを覆すかのような研究結果が発表されました。
NASAのチャンドラX線観測衛星で、この銀河系の中心にある巨大なブラックホール「いて座A」を観測、その結果を英レスター大のセルゲイ・ナヤクシン博士らが解析しました。
すると、ブラックホールの周辺に、可視光による観測では発見できなかった太陽程度の小さな星が約1万個あることが判明。もし、これらの星が周りから吸い寄せられてきたとすれば、100万個程度は集まっているはずだとの理論的な推測から、これら1万個の星はブラックホールの周辺で生まれたと結論づけました。
ブラックホールの周辺には、膨大なガスが円盤状に集まっています。このガスの重力がブラックホールの巨大な重力と釣り合い、星が生まれやすい安定した環境になっているのではと研究チームは推測しています。
ナヤクシン博士は「驚くべきことに、ブラックホールが星の形成を手助けしている。星の構造も、これまで信じられていたより、粘り強いようだ」と話している。
ブラックホールのイメージががらりと変わってしまうかもしれません。
<参考>「ガンマ線バースト探査衛星を打ち上げ−ブラックホールの謎にもせまれるか」
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2005.10.07
Asahi.comより「謎の大爆発の瞬間とらえた ガンマ線バーストを観測」
宇宙で起こる謎の大爆発「ガンマ線バースト」を日米欧の研究グループが観測し、地球から20億光年ほど離れた「つる座」の、古い星が集まっている銀河周辺で起きたことを突き止めた。爆発が瞬間的なガンマ線バーストは観測が難しく、発生場所が特定できたのは初めて。

ガンマ線バーストは、宇宙最大の爆発現象で、銀河系のすべての星が1年間で放出するエネルギーより大きなエネルギーを、数秒から数10秒で放出します。遠方の宇宙で1日1回程度発生しており、大量のガンマ線が地球に降り注ぎますが地上で観測することはできず、宇宙空間での観測しか行えません。
このガンマ線バーストには継続時間の短いタイプと長いタイプがあります。このうち、継続時間の長いタイプは星が一生を終える際の超新星爆発が原因だと考えられています。しかし、継続時間の短いタイプは中性子星の合体によって起きる爆発ではないかといわれていましたが、時間が短いため十分な観測をすることができず確証は得られていませんでした。
今回、日本の理化学研究所と米仏の研究機関が共同開発した天文探査衛星「HETE2」が7月9日に0.07秒間ほどで終わった瞬間的な爆発をとらえ、発生の方角を特定。その情報を基に、日本のすばる望遠鏡、米国のチャンドラX線観測衛星やハッブル宇宙望遠鏡などが、X線や可視光の「残光」を探しました。
それらの観測結果を総合すると、短時間のガンマ線バーストは中性子星どうしか中性子星とブラックホールが衝突、合体して起こるものと考えてよさそうです。
米国の研究グループを率いる米マサチューセッツ工科大のジョージ・リッカー博士は「ガンマ線から可視光まで観測できたのは今回が初めて。複数の観測の組み合わせが、重要な発見につながった」としている。
地球に比較的近いところで中性子星が衝突なんてことになりませんように。
<参考>「過去最大のガンマ線が地球を襲った」・「ガンマ線バースト探査衛星を打ち上げ−ブラックホールの謎にもせまれるか」
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2005.09.29
MYCOM PCWEBより「上空を舞う気球より伸びるケーブルで、宇宙エレベータのテストに初成功!」
米LiftPort Groupは、同社が独自に開発を進める、地球と宇宙空間を結ぶエレベーター「LiftPort Space Elevator」の、初の上空での昇降テストに成功したとの発表を行った。今秋中にも、次なるテストを実施して、さらに開発を進めていく方針が明らかにされている。

軌道エレベータは地上から静止軌道まで届くケーブルや塔を運搬装置が上下することで宇宙と地球の間の物資の輸送を可能にするものです。ロケットよりも安全に、低コストで宇宙に物資を送ることができると期待されています。
もともとはSFなどの中の存在でしかありませんでしたが、カーボンナノチューブという画期的な発見もあり現実味をおびてきています。
LiftPort Group社はこの軌道エレベータを実現させるために設立された企業です。この社が建設を計画しているLiftPort Space Elevatorは、ロボットタイプのリフター「Robotic Lifter」を用いて、太平洋上の赤道付近に建造される海上プラットフォームから、約10万キロメートル上空の宇宙空間を目指す予定になっています。
今月20日に、同社は米国ワシントン州において、上空を飛ぶヘリウム気球と地上を結ぶケーブル上での初期テストに成功しました。これは上空に浮かぶヘリウム気球と地上をケーブルで結び、その間をロボット型のRobotic Lifterが昇降するテストだったようです。
最終的には1000フィート(約300m)の高度でのテストを行ったとのこと。
同社のMichael Laine社長は「LiftPort Space Elevatorの開発において、今回のテスト成功で、歴史的にも重要な意義を帯びる大きな一歩を踏み出すことができたと思う」とコメントした。
同社は軌道エレベータの運行開始日を2018年4月12日とアナウンスしています。さてどうなることでしょう。
<参考>「エレベータ−で「宇宙へまいりまぁす」」
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Yahoo!NEWSより「宇宙の初期にも巨大銀河 NASAが観測、常識覆す」(共同通信)
約137億年前に起きた大爆発ビッグバンから約8億年しかたっていない初期の宇宙に、地球を含む銀河系の8倍もの質量を持つ巨大な銀河が既に誕生していた証拠を見つけた、と米航空宇宙局(NASA)が27日発表した。

宇宙は今から約137億年前に誕生しました。宇宙の生成初期には、生まれたばかりの原始銀河がたくさん存在していましたが、それが徐々に成長し、今の銀河系のような成熟した銀河になったと考えられていました。
このような宇宙初期の様子を観察するためには、できる限り遠方の宇宙を観測する必要があります。先日は約127億光年離れた場所(つまり127億年前)の銀河団が発見されました。
今回の報告では約129億年前の銀河が発見れたようです。さらにその銀河はこの銀河系の8倍の質量をもつ巨大銀河であったということで、今までの銀河形成の理論に一石を投じる発見です。
この銀河は、ろ座の方向にある「HUDF-JD2」。ハッブル、スピッツァー両宇宙望遠鏡で観測されました。 Hubble Ultra Deep Field(超深宇宙)と呼ばれる非常に遠い宇宙空間にある約1万個の赤ちゃん銀河を観測していたところ、そのうちの1つが非常に巨大であることが判明したとのこと。
非常に遠い宇宙にあるため可視光では観測できず、近赤外線カメラと分光計を使い確認されました。
観測結果によると、ビッグバン後数億年の間に猛スピードで成長したが、銀河系の約8倍の大きさに達したところで、形成が突然止まったようだという。
非常に初期の宇宙に異質とも尾の割れる巨大銀河の登場です。銀河形成に関する理論はどのように変わるのでしょうか。
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2005.09.14
毎日新聞より「宇宙:128億光年かなた、星の爆発観測−−望遠鏡「マグナム」「すばる」」
地球から128億光年離れた宇宙で起きた星の巨大爆発現象(ガンマ線バースト)を、東京大のマグナム望遠鏡と国立天文台のすばる望遠鏡(いずれも米ハワイ州)が相次いで観測することに成功した。12日、各研究チームが発表した。

太陽の数十倍の重さの大質量星が、その一生を終えてブラックホールになるときに「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象が起き、巨大なエネルギーが数秒から数百秒にわたって放出されます。
今回、東京大とハワイ大の研究チームがマグナム望遠鏡で、国立天文台などの研究チームがすばる望遠鏡でそれぞれ宇宙の最も遠方で発生したガンマ線バーストをとらえることに成功しました。
このガンマ線バーストを最初にとらえたのは米国のスイフト衛星です。その正確な位置が世界中のガンマ線バーストの研究者に伝えられると、その現象が各国の望遠鏡で観測されました。
今回の爆発は地球から128億光年離れたところでおきたと考えられます。つまり現在、137億歳と考えられている宇宙が誕生してからわずか9億年後におきた爆発ということになります。これは従来の記録を5億年もさかのぼります。
これまで測定されたガンマ線バーストの距離の記録はデンマークのグループによる123億光年。この記録を5億光年上回ることになりました。
今回は、日本時間の4日午前、米航空宇宙局(NASA)の衛星が爆発をキャッチ。その12時間後、ハワイ大と東京大の研究チームが、マウイ島にあるマグナム望遠鏡で爆発直後の光が含む赤外線の観測に成功した。
これにより宇宙で最も遠い星の最後も観測できる可能性がでてきました。
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2005.07.16
YomiuriONLINEより「3つの“太陽”持つ惑星…地球から149光年かなたに」
3個の“太陽”を持つ珍しい惑星を、米カリフォルニア工科大学の研究者が発見した。

見つけたのは、マチェイ・コナッキ研究員。米ハワイ島のケック望遠鏡で「HD188753」と呼ばれる恒星系を観測したところ、地球から149光年離れた所にある惑星が、3個の恒星の周囲をまわっていることがわかったそうです。
3つの恒星のうち中心の1つは太陽と同じくらいの質量で、この星から12.3天文単位のところを残り2つの恒星が連星系となってまわっています。
そのまわりを公転している惑星は木星より14%以上大きいと見られる巨大ガス惑星です。20天文単位のところを約3.35日周期で公転していました。
問題は、これまでの惑星形成理論ではこのような状況下でガス惑星は生まれないとされている点です。この惑星の公転軌道付近は高温で、ガス惑星の核となる氷ができないため惑星を形成するガスが集まってこないと考えられています。
この星ははるかな遠方で生まれこの恒星の周りに飛んできたのでしょうか。それとも氷以外のものが核になっているのでしょうか。
今回の発見は、惑星形成の常識を覆す可能性がある。英科学誌ネイチャーに発表した。
このような常識を覆すような惑星はこれからもさらに見つかっていくかもしれません。
それにしてもスターウォーズにあわせたタイムリーなネタですね(笑)
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2005.07.12
Asahi.comより「M5ロケット発射成功 X線天文衛星、「すざく」と命名」
X線天文衛星「アストロE2」を載せた国産ロケットM5の6号機が10日、鹿児島県肝付町の宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、衛星の分離に成功した。衛星は「すざく」(朱雀)と命名された。X線天文衛星の打ち上げは5年ぶり。

10日午後0時30分にM5ロケット6号機で打ち上げられた衛星は南太平洋の上空約400kmでロケットから分離、22分後に楕円軌道に投入されました。打ち上げ3日目までに高度約570kmの円軌道に入る予定です。衛星の危機を展開、軌道を調整した後1ヶ月程度で運用が開始されます。
M5ロケットの打ち上げは03年5月に成功して以来のこととなります。文科省宇宙科学研究所がJAXA(宇宙航空研究開発機構)に統合された直後の03年11月にH2Aロケットの打ち上げが失敗に終わった影響で次の打ち上げが延びていました。
日本は1979年に「はくちょう」を打ち上げて以来世界のX線天文学をリードしてきました。しかし先代の「あすか」の後継機である「アストロE」の打ち上げに2000年2月失敗。それ以来5年間にわたって「あすか」やその前の「ぎんが」のデータ分析と欧米の衛星からもらったデータの分析しかできず、これ以上の空白は日本のX線天文学に大きな影響を与えかねませんでした。
前回打ち上げに失敗した「アストロE」を作り直したX線天文衛星「アストロE2」は全長6.9m、重さ1.7t。国産のものとしては5基目になります。地上からは観測できないX線を大気圏外で観測するCCDカメラなど世界最高水準の観測機器を搭載。銀河団内の物質の分布状態やブラックホールなどを観測し、宇宙の形成過程の解明にも威力を発揮するとみられています。
M5の打ち上げは、今年度に赤外線天文衛星を搭載した8号機、来年度に太陽観測衛星を搭載した7号機が計画されている。
今回の打ち上げに要した費用は157億円。衛星の開発費が87億円、打ち上げ費用が70億円となっています。
日本のX線天文学がさらなる発展をとげますように。
<参考>「HIIAロケット打ち上げ成功−でもまだまだ不安材料が一杯です」・「世界最大級のロケット打ち上げ−ボーイング」
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2005.07.02
毎日新聞より「新惑星:ガスに覆われ星内部が巨大核 すばる望遠鏡で発見」
ガスに覆われているのに星内部の核が異常に大きい太陽系外惑星を、国立天文台などの観測チームがすばる望遠鏡で発見した。惑星には、ガスに覆われ密度の低い木星型と、岩石でできていて密度の高い地球型の2タイプがあるが、どちらにも分類できない新タイプという。1日付の米天文学誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に掲載された。

この惑星は地球から260光年離れたヘラクレス座の方角にある恒星の周りを公転しています。この恒星を、すばる望遠鏡で観測し、惑星を発見しました。太陽系外の惑星はこれまでに150個ほど見つかっていますが、惑星の内部構造まで分かっているものは数個しかありません。
今回は惑星が恒星の前を横切るところをすばる望遠鏡で観測できたため、恒星の光を計測することで惑星の大きさや密度を計算することができました。
同じガス型の惑星である土星とくらべると、直径は0.86倍ですが質量が1.2倍あり、密度は2倍。中心部の核の質量は7倍以上になると思われます。
これまでは、惑星ができるとき岩石などが集まった星の核が地球の質量の10−20倍になると重力で大量のガスを引き寄せ、ガスに覆われた木星型の惑星になると考えられていました。
このケースのように地球質量の70倍にもおよぶ核をもつ惑星ができるとは思われていませんでした。
「ガスに覆われると後から岩石が入ることは不可能。核が70倍もの大きさになるまで、どうしてガスが流れ込まなかったのか大きな謎で、惑星形成の理論を再考する必要がある」と説明している。
従来の理論では説明できない惑星です。
<参考>「地球型の惑星発見!−生命は・・・残念ながら存在できそうにありません」・「生命体が存在する惑星は予想よりはるかに多い?」
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2005.06.24
Asahi.comより「「標的」彗星の核とらえた 米探査機ディープインパクト」
初めての「彗星(すいせい)激突観測」に向け、順調に飛行を続けている米航空宇宙局(NASA)の彗星探査機ディープインパクトが、「標的」であるテンペル1彗星の核の姿をとらえた。21日、観測チームが画像を公表した。

ディープ・インパクト計画は、テンペル第1彗星に衝突体を衝突させ、その様子を観測するというNASAの彗星探査計画です。重さ370kgの円筒型の物体を衝突させ、彗星核の表面の強度や内部の成分などを明らかにすることが目的です。
2005年の1月12日に打ち上げられたディープ・インパクト探査機は7月3日午後、彗星から88万kmの地点で衝突体を切り離します。衝突体はカメラで目的の彗星を観測、軌道修正をしながら彗星の核に向けて進んでいきます。
衝突はアメリカ独立記念日の7月4日午後の予定。
ディープ・インパクト探査機が目標とするテンペル第1彗星は、5.5年の周期で太陽の周りを公転しています。彗星の核はテンペル第1彗星に限らず、不揮発性の物質で覆われていることは分かっていますが、これがどのような物質でどの程度硬いのか、また厚みはどの程度なのかということは全く分かっていません。テンペル第1彗星も、核の長径が14km、短径が5kmということくらいしか分かっていません。実際に衝突するまで、どのようなものに衝突することになるのかも謎です。
先月30日、彗星から約3000万キロの距離で撮影した画像に人工着色した。彗星の核(赤い部分)は縦約15キロ、横約5キロ。氷と岩石でできており、噴き出すガスやチリ(緑の部分)に取り巻かれている。左上が太陽のある方向。
彗星の内部はどうなっているんでしょうか。興味津々です。彗星都市帝国は隠れてないでしょうけど(笑)
<参考>「NASA版ディープインパクト打ち上げ」
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2005.06.23
Yahoo!NEWSより「太陽帆船、打ち上げ失敗 ロケットのエンジン停止」(共同通信)
民間団体の米惑星協会(本部カリフォルニア州)は米東部時間の21日午後(日本時間22日未明)、太陽の光の圧力だけで宇宙空間を進む世界初の太陽帆船(ソーラーセール)「コスモス1」をバレンツ海のロシア原子力潜水艦から打ち上げた。
しかしロシアのタス通信がロシア宇宙関係者の話として伝えたところでは、弾道ミサイルを改造した3段式ロケットの1段目エンジンが途中で停止、地球周回軌道への投入に失敗した。

米の民間団体である惑星協会が計画していた世界初のソーラーセール(太陽帆船)「コスモス1」の打ち上げは失敗に終わりました。ソーラーセールは巨大な帆で太陽から放出される光を受け、その圧力で前進します。太陽光からの推進力は弱いものですが、帆船は光を受けている限り加速を続けることができ、燃料を運ぶ必要もないため、効率の高い動力として注目されています。
今回は、地球の周回軌道へ打ち上げるのが目的で、太陽光が宇宙旅行の動力として十分に使えることを示すのを目指していました。高度約800キロの軌道に達したところで、長さ約15mの薄い羽根8枚を組み合わせた風車型の帆を広げ、加速を始める予定になっていました。
コスモス1は、21日午後11時46分(日本時間22日午前4時46分)、ロシア北部バレンツ海沖でロシア海軍の原子力潜水艦ボリソグレブスクから発射されました。惑星協会の本部は当初、船体からの信号を受け取れなかったものの、周回軌道に乗ったことを示す信号を受信したと発表していましたが、実際はコスモス1を載せた弾道ミサイルを改造したミサイルは発射83秒後に3段ロケットの1段目のブースターが停止。予定された周回軌道に達することはできず、打ち上げは失敗に終わりました。
ソーラーセールは、燃料がいらない究極の省エネ宇宙船で、将来の惑星間飛行の手段として各国が注目する技術。日本の宇宙航空研究開発機構が昨年8月、宇宙空間で直径約10メートルの帆を広げる実験に成功しているが、帆を使った航行に挑戦したのは同協会が初めて。
コスモス1が初のソーラーセールというだけでなく、打ち上げ事業費が400万ドルという異例の低コストであることでも注目されていたのですが、残念です。
<参考>「いよいよ宇宙ヨット発進!」・「ソーラーセール打ち上げ決定−宇宙のヨットレース実現間近」・「ソーラーセールが宇宙を翔る日は来るのか」
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2005.06.21
毎日新聞より「生命の起源:宇宙での有機物生成を実験室で再現 北大」
生命を形づくる有機物が宇宙で最初に生成される様子を、香内晃・北海道大低温科学研究所教授(惑星科学)らが実験室で初めて再現した。生命の起源解明につながる研究で、23日にシンガポールで開かれる国際学会で発表する。
メタノールなどの低分子有機物は地球上だけでなく宇宙空間にも存在しています。これらメタノールは分子雲といわれるガス密度の高い領域にある氷微粒子の中に固体の状態で閉じこめられていることが最近の研究で分かってきています。その存在量は水の30%におよぶこともあります。
これは宇宙空間に分布する氷の微粒子の表面上で水素や一酸化炭素から作られたと考えられていますが、氷点下250−260度にもなる極低温で真空に近い状態の中では、このような化学反応はおきないのではないかと考えられていました。
研究グループは氷の微粒子の周辺環境に近い状態を作り出す装置を使って検証。装置内に一酸化炭素を含む氷をつくり、それに極低温の水素原子を照射しました。その結果、「トンネル効果」が起き、ホルムアルデヒドとメタノールの有機物が効率よく生成されたとのことです。
香内教授は「今後、得られた有機物から、生命活動の始まりの物質となるアミノ酸などの合成を目指したい」と話す。
隕石中に含まれるアミノ酸の起源にせまれるかも。
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2005.06.15
Asahi.comより「最小の太陽系外惑星を発見 「地球型」の可能性」
カリフォルニア大や米航空宇宙局(NASA)エームズ研究センターなどのチームは13日、当地の全米科学財団(NSF)で記者会見し、直径が地球の約2倍という、これまで発見された中で最小の太陽系外惑星を見つけたと発表した。

惑星が発見されたのは水瓶座の方角にある地球から約15光年離れた「グリーセ876」という恒星の周りです。大きさが太陽の3分の1のこの恒星の周りを公転しています。
中心の恒星が周りの惑星の重力で揺らぐ様子を、ハワイの結句大型望遠鏡で詳しく解析。質量が地球の5.9−7.5倍、直径が2倍の惑星が恒星から320万キロ(0.021天文単位)離れた軌道を公転してることをつきとめました。
公転周期は1.94日。表面が岩石でできた地球方の惑星であるとの確実な証拠は見つかっていませんが、研究チームは密度や質量から見て、岩石や水、大気でできている地球型の惑星である可能性が高いと推測しています。
ただ、320万キロという太陽と地球の距離(1億5000万キロ)に比べて非常に近いところを公転しているため、惑星の昼側の温度は摂氏400度以上に達すると見られ、残念ながら生命の存在する可能性はなさそうです。
これまで見つかっている約150個の太陽系外惑星のほとんどは、質量が地球の数十〜数百倍もあるガスでできた「木星型」。昨年、やや小さい海王星ほどの惑星3個が相次いで発見されたものの、質量は地球の15〜20倍もあった。
これをはずみに地球型の惑星がどんどん見つかればもしかして・・・・。
<参考>「生命体が存在する惑星は予想よりはるかに多い?」・「太陽系外の惑星の直接観測に初の成功!−残念でした日本勢」・「褐色矮星の撮影に成功−初の太陽系外惑星の撮影には到りませんでした」
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2005.06.10
CNNより「太陽光の力で進む宇宙船、21日に初の打ち上げへ」
太陽光の力を受けて宇宙空間を進む「太陽帆船」の本格的な飛行に、米民間組織「惑星協会」が21日、世界で初めて挑戦する。ロシアのロケットを使い、バレンツ海の潜水艦から地球の周回軌道へ打ち上げる計画だ。

「コスモス1」と名付けられたこのソーラー・セールは太陽光のエネルギーの圧力で推進します。中央の本体からのびる長さ15mの8枚の帆に太陽光を受け、その光子の圧力が推進力となります。
太陽光から得ることができる推進力はごくわずかですが、巨大な帆でそれを受け止め、光を受けている限り加速を続けることができるため燃料を運ぶ必要もありません。はるか深い宇宙に向けて旅ができる技術としては最も実現に近いものといえるでしょう。
潜水艦からロシアのロケットで高度800kmまで運ばれたコスモス1は、そこで長さ15mの帆を広げ加速を始めます。24時間後の時速はわずか160km。しかし無限に続く加速のおかげで、3年間加速を続ければ時速16万km以上に達します。これは冥王星に約5年間で到達できるスピードです。
残念ながら今回のフライトは長くは続きません。あくまで今後のテストということで,
周回軌道を回るコスモス1の帆は1ヶ月以内に分解し始めます。最終的には地球の大気に突入して燃え尽きるようです。
惑星協会のプロジェクト責任者、ルイス・フリードマン氏は「今回の飛行が成功すれば、太陽帆の技術は宇宙探査に変革をもたらすだろう」と話す。太陽光を反射する帆は、地上からもはっきりと観測できるという。
NASAや日本のJAXAもソーラー・セールの実験を続けています。JAXAは昨年、帆を展開する実験に成功しています。初めて深宇宙に向けてソーラー・セールを打ち上げるのはどこになるでしょうか。
<参考>「ソーラーセール打ち上げ決定−宇宙のヨットレース実現間近」・「ソーラーセールが宇宙を翔る日は来るのか」
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2005.06.09
Asahi.comより「鮮やか、星の残骸 ハッブル宇宙望遠鏡とらえる」
大爆発で一生を終えた巨大な星の色鮮やかな残骸(ざんがい)が宇宙に漂っている様子を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。米宇宙望遠鏡科学研究所と欧州宇宙機関が7日、画像を発表した。

この星は地球から約16万光年離れた大マゼラン星雲の中にあるN63Aという星です。もともと太陽の50倍以上の大きさの星でしたが超新星爆発を起こしました。
その時に大量のガスやチリなどを噴出しましたが、これを見事にハッブル望遠鏡がとらえました。
このような大質量の星は、中心部から吹き出す強い恒星風をもちます。この風に乗って塵などが周辺にまき散らされているようです。
さらにNASAのエックス線宇宙望遠鏡チャンドラが撮影したデータなどを加えて解析したところ、ハッブルがとらえた中心部よりもずっと広い範囲にガスが拡大していることもわかりました。
ここから10〜15光年ほど離れた場所には星々の誕生の現場がある。同研究所は「数百万年後には超新星爆発のガスやちりが到達し、惑星が生まれるきっかけになる可能性がある」と説明している。
宇宙でも流転が起こっています。
<参考>「恒星の質量は太陽の150倍が限界」・「ハッブル望遠鏡太平洋落下大作戦」・「ハッブル望遠鏡の延命?」
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2005.06.03
Yahoo!NEWSより「宇宙の形成過程を再現=「暗黒物質」の意義確認−名古屋大など」(時事通信)
宇宙に最も多く存在する物質とされながら、詳細がほとんど知られていない「暗黒物質」を計算に入れると、宇宙の構造が形成される過程をうまく再現できることを、独マックス・プランク宇宙物理学研究所、名古屋大などの研究グループがコンピューターシミュレーションで示した。

研究を行ったのはVirgo Consortiumという国際的な科学者チーム。スーパーコンピュータを用いて宇宙の成長に関するこれまでで最大規模のシミュレーションを行いました。このシミュレーションでは暗黒物質が銀河や銀河団の形成にどのような影響を与えるかを追跡しました。その結果、暗黒物質を考慮すると現在の宇宙構造が形成する過程がうまく再現できることが判明しました。
暗黒物質はダークマターともよばれ、宇宙空間にありながら自らは光を発していないため光学的に観測できない物質です。宇宙で実際に観測できる物質は質量で4%程度といわれており、残りは暗黒物質や暗黒エネルギーが占めると考えられています。
この物質が何であるかは分かっていません。白色矮星やブラックホール、惑星などであるという説やニュートリノや対称性粒子のニュートラリーノなどの素粒子であるなどの説があります。
この暗黒物質が今の宇宙を形成するのに不可欠であるという説をこのシミュレーションは裏付けました。
このシミュレーションでは、暗黒物質を表す100億個の質点がビッグバンのわずか数億年後から宇宙の進化に影響を及ぼすようすを再現しました。その様子を解析することで宇宙の進化の様子を研究することが可能になりました。たとえば、中心に超大質量ブラックホールを持つ銀河は十分早く形成され、最初のクエーサーのホスト銀河になりうるという結果などが示されています。
成果は2日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。
しかし壮大なN体問題のシミュレーションですね。
<参考>Virgo Consortium・「ニュートリノに質量確実−ノーベル賞ねらえるかも」
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2005.05.12
1961年にロシアのガガーリン少佐が人類として初めて挑んだ宇宙空間。それから40年以上が過ぎ、民間の宇宙旅行もすでに始まっています。
Yahoo!NEWSより「21億円宇宙旅行はいかが 米代理店が日本に事務所」(共同通信)
米国人実業家のデニス・チトーさんら2人の民間人を旅行客として宇宙に送り出した米スペースアドベンチャーズ社が11日、都内に日本事務所を開設、日本人の宇宙観光客獲得に乗り出した。

目玉商品はロシアのソユーズロケットに乗り宇宙へ、さらに国際宇宙ステーションISSに一週間滞在するという旅行プラン。これまでにも2001年にアメリカの実業家デニス・チトー氏、南アフリカのIT起業家マーク・シャトルワース氏が民間人として宇宙に観光旅行に出かけています。
飛行前に半年かけて訓練を行う費用も含めて、旅行費用は総額2,000万ドル(約22億円)です。
このプラン以外にも、高度100kmの宇宙空間への弾道飛行を行う1,100万円のプラン、ロシアの戦闘機MIG−25などに搭乗し宇宙の入り口である高度25kmを体験する約230万円のプラン、ジェット機で自由落下し30秒間の無重力状態を体験する約88万円のプランなども用意されています。
22億円と聞いたあとでは弾道飛行の1,100万円が安く思えてしまうのは気のせいでしょうか(笑)
来年のツアーに向けて日本人1人も手続き中だという。
ちなみにこの会社のSpace Flight Clubに入会すると、最新情報が手に入る上、年会費の980ドルは将来宇宙飛行を申し込んだ際の費用の一部として充当されるそうです(笑)
<参考>スペース・アドベンチャー社日本事務所・「一般向け宇宙観光旅行−100分の1のディスカウントです」(サイト内リンク)
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2005.04.19
毎日新聞より「宇宙創成:「ビッグバン直後は液体」「気体説」覆す」
東京大学の浜垣秀樹助教授らの研究グループは18日、約140億年前のビッグバン(大爆発)直後、宇宙は液体状態だった、と発表した。気体であると予想されていた従来の説を覆すもので、宇宙創成の解明につながる可能性もある。

基本粒子クオークとそれらをくっつける「のり」の役をするグルーオンという素粒子は、超高温の宇宙初期にはバラバラで存在していましたが、冷えた今の宇宙では、強い力で陽子などの中に閉じこめられています。
研究チームは米ブルックヘブン研究所の加速器を使って、ビッグバン直後(100万分の1秒後)の宇宙を模した状態を作りました。この中で金の原子核どうしを高速に近い状態まで加速、衝突させ、摂氏2兆度前後の高温中にクォークなどの素粒子を存在させ、飛び出してくる粒子を観測。
これが気体であれば、衝突によって中間子などの粒子が四方八方に飛び出るところですが、実験では水平に飛び散る粒子が多かったとのこと。これは宇宙がラグビーボールをたてたような形で、液体でできているとみると理論的にあったということです。
液体は、中間子などを構成する基本粒子のクオークと、クオーク同士を結び付けているグルーオンが溶け合ったものだ。
もっとも、液体の時期はほんの一瞬で、その後すぐに宇宙は気体になったと研究チームはみています。
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2005.04.16
予想よりはるかに多くの星に生命が誕生している可能性もあります。
AstroArtsより「生命を育める惑星は、一体いくつ存在するか」
現在知られている太陽系以外の惑星系の数は、およそ130。これらのうち一体いくつに生命を育める惑星があるのだろうか。イギリス・ミルトンキーンズのオープン大学(Open University in Milton Keynes)のチームの発表によれば、半数がその可能性を秘めているそうだ。

これまでに発見された太陽系外の惑星はおよそ130あります。しかし、それらは実際に望遠鏡でとらえられたわけではなく、恒星のまわりを回る惑星の影響で恒星に生じる運動のブレを観測して惑星の存在を間接的に証明したものがほとんどです。
また、発見された惑星もすべて海王星よりも大きな巨大惑星です。
研究チームはこれらの巨大惑星のいくつかについてシミュレーションを行いました。それにより、これらの巨大惑星の内側と外側に「危険ゾーン」が存在することを確認しました。「危険ゾーン」とは、そこに地球のような小さな惑星が存在すれば、巨大な重力により他の惑星か恒星と衝突してしまうという範囲です。
逆に恒星などからの距離が適切であれば、液体の水が存在できます。それらの場所が危険ゾーンと重ならなければそこにある惑星上に生命体が存在する可能性があります。
これらを今までに発見された130の惑星について調べたところ、約半分の惑星系に生命が存在できる安全領域が生命が進化するくらい長い間存在していると分かったとのことです。
ただし、中心の恒星が年齢を経るにつれて、その領域は外側へと移動するため、状況は少々複雑だ。場合によっては、生命が誕生しても、相当の進化は望めないかもしれず、あるいは、別の系では今後生命が誕生するかもしれないのだ。
この研究結果が妥当であれば、我々と同じように夜空をながめて他の生命体を探している異星人がいる可能性がずいぶんと高くなりますね。
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2005.03.31
PCWEBより「だれもが行ける宇宙旅行に一歩前進!? - 米連邦航空局、ガイドラインを整備へ」
米連邦航空局(FAA: Federal Aviation Administration)の商業宇宙輸送部門(OCST: Office of Commercial Space Transportation)は、民間の宇宙旅行サービスの実現に向けた、搭乗客の参加資格などのガイドライン草案「Draft Guidelines for Commercial Suborbital Reusable Launch Vehicle Operations with Space Flight Participants」を発表した。正式基準の策定を目指して、今後も協議が続けられる。

こんな草案が発表されると、いよいよ宇宙旅行が現実のものになってきたんだなぁという感じですね。子どもの頃は自分の新婚旅行は月だと信じてましたが(笑)
VOLVOの懸賞でも宇宙旅行の当選者がでましたし、昨年12月にはブッシュ大統領の署名によって民間企業の宇宙旅行を許可する法案「Commercial Space Launch Amendments Act of 2004(CSLAA)」も成立しました。
このガイドラインの草案では、宇宙旅行に酸化する搭乗客には前もって「死亡事故」を含む起こりうるあらゆる危険についての説明が十分にされること。搭乗客には十分な質疑応答の時間を与えること。米政府は宇宙旅行は許可するものの安全性を保証するものではないという立場を明記することなどが示されています。
また搭乗客にも、危険を承知する書類を提出し、健康診断記録を提出、緊急事態に備えた訓練プログラムを受講することなどが課されます。
なお、宇宙船パイロットの資格などを定めたガイドライン草案「Draft Guidelines for Commercial Suborbital Reusable Launch Vehicle Operations with Flight Crew」も同時に発表されており、FAAの免許取得後に一定の操縦経験を積み、宇宙旅行で起こり得る危険に対処するための訓練プログラムをパスすることなどが、基準に盛り込まれているという。
娘(5歳)や息子(4歳)は何度か宇宙へ行くことになるんでしょうか。できれば僕も行きたい(笑)
<参考>米連邦航空局(FAA)
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2005.03.29
Asahi.comより「「暗黒星雲」の地図作り成就 東京学芸大などのチーム」
星の生まれる現場といわれる「暗黒星雲」の全天の地図作りを、東京学芸大などのチームが成し遂げた。海外の膨大な観測資料を基に、約7年かけて7億個の星を調べあげて暗黒星雲の姿を描き出した業績は、江戸時代に伊能忠敬が作った日本地図になぞらえて「暗黒星雲の伊能図」とも評されている。28日から東京都日野市で始まる日本天文学会で発表する。

暗黒星雲は、低温の塵やガスが濃く集まっている部分をいいます。自らは光を発せず背後からの光も遮ってしまうため、地球から見るとその部分だけポッカリと暗い穴が開いているように見えます。
しかし、その名に反して暗黒星雲では星が誕生しており、暗黒星雲を探ることは星の誕生過程を知る重要な研究対象となります。
今回、チームは米宇宙科学研究所が公開した50年代から蓄積されてきた全天の写真、1541枚のデジタルデータを解析しました。
暗黒星雲があるとその背後の恒星の出す光は減衰して観測されます。これまでに7億個の星の明るさを調べ、暗黒星雲によって暗くなっている領域と、近くにある明るい領域を比べることで暗黒星雲の分布や塵の量を推定しました。
これまでこうした地図は人間の目を頼りに作ったものだけでした。
今回の地図は、約5300個の暗黒星雲の座標や広がり、背景の星の光がどのくらい減光されるかなども示した。東京学芸大の土橋一仁・助教授は「日本からデータベースを発信したかった。伊能図は幕府によって海外への持ち出しが禁じられたが、世界中の研究者が観測計画をたてる上でこの地図が参考になれば、うれしい」と話している。
しかし「暗黒星雲の伊能図」とはえらくアナクロです(笑)
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2005.03.25
京都新聞より「太陽表面、スパコンで再現 京大グループ 活動の仕組み解明へ」
太陽表面でコロナが加熱されたり、フレア(太陽面爆発)のエネルギーが生まれたりする様子が、日本のスーパーコンピューター「地球シミュレーター」で再現された。京都大理学研究科付属天文台の大学院生磯部洋明さん、柴田一成教授らの研究で、太陽活動のメカニズム解明につながる成果という。英科学誌「ネイチャー」で24日、発表する。

太陽には黒点付近で突然輝きが増し、大量の高エネルギー粒子が放出される「太陽フレア」と呼ばれる現象があります。大規模なフレアは大量の放射線を出し、人工衛星や地球上の送電線などにも影響を与えることがあります。
この太陽フレアは太陽の黒点上空のコロナに蓄えられた磁場のエネルギーが短時間のうちに解放されることによって生じると考えられていますが、その詳しい仕組みは分かっていません。
このシミュレーションでは地球よりも大きな黒点が形成させる太陽表面上空の空間(幅5万km、奥行き1.5万kmロ、高さ2万km)を地球シミュレーターで再現。約2億ヶ所の磁場や電流、ガスの温度や密度などの分布と時間推移による変化を求めモデル化しました。
2つの黒点をアーチ状に結ぶガスの筋状構造「フィラメント」を再現したところ、磁場で太陽表面から持ち上げられたガスが不安定に動いて磁場が激しく変動、フィラメントの隙間に強い電流が流れることが分かりました。表面は6000度なのに大気が加熱され100万―1000万度のコロナができる様子も再現できました。
磯部さんは「フィラメントの長さ(数千キロ)や動きも実際の観測結果と一致しており、太陽表面でどのようにして強いエネルギーが生まれるのかを説明する有力なモデルができた」と話す。フレアから放出される放射線や素粒子は地球にまで達し、人工衛星や地上の送電線にも影響することから、さらにメカニズムを解明し、いつフレアが生じるかなどの「宇宙天気予報」に役立てたいという。
太陽フレアのメカニズムがだんだんと明らかになっていってます。
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2005.03.24
Yahoo!NEWSより「太陽系外の惑星を直接観測 世界初、赤外線望遠鏡で」
太陽系の外にある惑星を初めて直接観測することに、米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターなどの研究者が、NASAの赤外線宇宙望遠鏡スピッツァーを使って成功した。NASAが22日発表した。

太陽系外の惑星は1990年代に発見が相継ぎ、これまでに130個以上が確認されています。しかし、いずれも地球から遠いため直接観測することは難しく、惑星が恒星のまわりを回るときに重力の影響で恒星に生じるわずかなゆらぎや、惑星が恒星の前を横切るときの恒星の明るさの変化などを観測して惑星の存在を確認するしかありませんでした。
今回はスピッツァー望遠鏡に備え付けられている高感度の赤外線センサーで太陽系外の巨大惑星が放射している微弱な赤外線をとらえることに成功しました。
観測されたのは、ペガサス座の方角にあり地球から約150光年離れた惑星(通称オリシス)と、こと座にある約500光年離れた惑星(TrES1)の2つ。どちらも木星によく似た巨大なガス惑星で、恒星のすぐ近くを公転しているため表面温度が800度前後と非常に高く、強い赤外線を放っているために観測に成功しました。
直接観測できれば、宇宙の果てにある惑星の研究も大きく進むと期待される。英科学誌ネイチャー(電子版)などに発表された。
国立天文台は先をこされちゃいましたね。
<参考>「褐色矮星の撮影に成功−初の太陽系外惑星の撮影には到りませんでした」
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2005.03.15
Yahoo!NEWSより「月面の宇宙飛行士が見える?=複数望遠鏡で同時観測に成功−欧州南天天文台チリで」(時事通信)
欧州南天天文台(ESO)は14日、南米チリの標高約2600メートルのセロ・パラナル山頂に設置した世界有数の光学望遠鏡群「超大規模望遠鏡干渉計(VLTI)」のうち、口径1.8メートルの補助望遠鏡(AT)2基を使って初めて天体を同時観測することに成功したと発表した。

ヨーロッパ南天天文台は、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スエーデン、スイスの8ケ国が参加している天文学研究組織です。
この天文台はチリ北部のセロ・パラナルの、標高2632メートルの山頂にVLTといわれる口径8.2mの反射望遠鏡4基からなるシステムをもっています。これは単独の望遠鏡としても使うことができますが、これらの望遠鏡の光をすべて集めて、実質口径16.4mの某絵延享として動作させるのが目的です。さらに、これらを光学干渉計として利用することで、口径130mの望遠鏡に相当する分解能をもたせることができるといわれています。
しかし、これらの望遠鏡は普段はほとんど別の用途に用いられるため、干渉計としての観察に利用できる時間が限られています。そこで、干渉計として利用するための補助の望遠鏡VLTI Auxiliary Telescopesがこのシステムに組み込まれました。
この補助望遠鏡は可動式で補助望遠鏡間の距離を最大200m離せば、口径200mの大望遠鏡とほぼ同じ性能となるため、月面に宇宙飛行士がいれば、見えるぐらい高い解像度になるということです。
恒星の表面や惑星の形成過程を詳細に観測できると期待され、2006年末までに4基がそろう。
本体のVLTIも含め、これからの観測結果が楽しみです。
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2005.03.11
Asahi.comより「星の「体重」、太陽の150倍が限界? NASA発表」
銀河系の星の「体重」は太陽の150倍くらいが限界――。米航空宇宙局(NASA)は9日、ハッブル宇宙望遠鏡による星の「体重測定」の結果を発表した。星の成り立ちを知る貴重なデータになりそうだ。

星の質量は誕生時から決まっていますが、どれくらいまで思い星が存在できるかという上限ははっきりとは分かっていませんでした。100倍−1000倍程度の間であろうと予測されていただけでした。
研究チームは射手座の方向にあり地球から2万5000光年離れた、星が密集したアーチーズ星団にある巨大な星数百個をハッブル望遠鏡で観察、明るさや推定年齢などから質量を推定しました。
その結果、それらの星はすべて太陽の6倍−130倍までの質量でそれ以上の質量の星は発見されませんでした。これにより星の質量の上限を太陽の150倍と定めたとのこと。
観測チームは「従来の説による予測では、(この星団には)太陽の130〜1000倍の星が20〜30個ほどあるはずだ。存在しているなら見つからないとおかしい」と説明している。
これらの観測結果から、恒星の質量に上限がないという可能性は1億分の1しかなくなるそうです。何故かは分かりませんが(笑)
ただ、なぜこのような上限があるのかはまだ分かりません。これより重い星は崩壊してブラックホールになるという可能性も指摘されています。
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2005.03.08
なんとも間抜けな顛末です。
YomiuriONLINEより「H2A補助ロケットの捜索中止…現場海域のマグロ漁で」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、2月26日に種子島宇宙センターから打ち上げたH2Aロケット7号機から分離され、鹿児島県南東沖の海に落下したロケットブースターの捜索を中止した。今の時期は、マグロ漁が行われているため捜索が難しいことを、考慮に入れずに計画を立てていたためだ。

JAXAは前回の打ち上げ失敗時に穴が開いたとされるブースターの回収ができず、原因究明に支障をきたしたことから、今回は事前に補助ロケット探査計画を立て、ブースターの回収を目指していました。
今回は補助ロケットに音響ビーコンと着水すると黄緑色に海水を染める海難救助用の着色剤を装着。飛行機が上空で待機し、補助ロケットの着水地点を確認した上で音波受信機を搭載した船で回収する予定でした。
ところが、打ち上げ直前のトラブルで打ち上げ時間が予定の午後5時9分から午後6時25分に延期されたため日没後になってしまい、飛行機での着水地点の特定に失敗。
3月7日から海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船「よこすか」で音響ビーコンを頼りに海域を捜索する予定でしたが・・・。なんと「マグロのはえ縄漁船」がこの時期に現場海域付近で多く操業していることが判明。出航を取りやめました。
打ち上げ成功で、政府内に「失敗原因を究明するわけでもないのに、数千万円をかけてまで探す必要があるのか」という雰囲気が強まったことも、捜索断念の流れを後押しした。
あまりにも詰めの甘い話です(笑)
<参考>宇宙航空研究開発機構
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2005.03.03
毎日新聞より「NASA:「星の胎児」撮影に成功 地球から約500光年」
誕生後1万〜10万年しかたっておらず、核融合反応で光り出す前の「星の胎児」の撮影に成功したと2日、米航空宇宙局(NASA)や東京大などの研究チームが発表した。これほど若い星の観測は初めてで、研究チームは「星の形成過程を解明する大きな手がかりになる」と話している。

NASAゴダード宇宙航空センターの浜口健二研究員らのグループは欧州宇宙機関(ESA)のX線天文衛星や国立天文台のすばる望遠鏡を用いて地球から500光年離れた「南のかんむり座」R星の周囲で星が活発に形成されている場所を観測しました。
その結果、マイナス240度の極低温のガスの奥にエックス線を放射する4000万度の高温の天体を観測。この星は誕生後1万−10万年程度と考えられます。これほど若い星を観測したのは初めてのことで、周囲のガスを集めて成長中であり、数百万年後には内部で核融合が始まり恒星になると考えられています。
最近の観測でこのような極低温のガスの塊が宇宙で発見されてきました。この中には「クラス0」原始星といわれるできたての恒星が存在すると推測されてきましたが、周囲を取り巻くガスのために直接観測することには成功していませんでした。
今回はX線を用いてこのクラス0の原始星であるIRS7Bを観測することに成功したということです。
このような発達途中の恒星が太陽より数十倍も高温のプラズマをつくり出す気候ははっきりと分かってはいません。ただこの星が周囲に強力な磁場をつくり、周囲のガスを加熱して高温のガスを生成しているのではないかと研究チームは考えているようです。
これまで見つかっている中では、誕生から100万年程度の星が最も若かった。
ずいぶんと近いところに新生児がいたものです。
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2005.02.26
Asahi.comより「星の周りをまわる褐色矮星、すばるが発見」
生まれて100万年ほどしかたっていない星の周囲を、星(恒星)になり損ねた褐色矮星(わいせい)が回っているのを発見したと25日、神戸大や国立天文台などのチームが発表した。ハワイのすばる望遠鏡の成果で、これほど若い星の周りで見つかった例は少ない。もう少し軽ければ、太陽系外惑星の世界初の撮影になっていた。

褐色矮星とは恒星になりそこねた星です。恒星は中心部で核融合反応をおこし明るく輝いていますが、そのためには膨大な質量が必要になります。木星の75倍以上、すなわち太陽の7%以上の質量がないと核融合反応が持続せず恒星にはなることができません。
褐色矮星は質量は大きいものの木星の75倍以上までには到らず恒星になれなかった星です。以前からその存在は指摘されていましたが自ら光る星ではないためなかなか発見されませんでした。しかし、1995年になって初めて褐色矮星の存在を示す証拠が見つかり、それ以降続々と発見されています。
今回すばる望遠鏡の「コロナグラフ撮像装置(CIAO)」を用いて牡牛座DH星の近辺でこの褐色矮星を発見しました。CIAOはコロナグラフというマスクを用いて中心の星の光を覆い隠し、その周囲にあるかすかな天体を直接観測する装置です。
今回発見された褐色矮星は質量が木星の40倍。表面温度が2700度−2800度であることも判明。
この矮星の重さは太陽の4%、木星の40倍で、中心星との距離は太陽と地球の330倍。神戸大の伊藤洋一助手は「重さが木星の13倍以下なら惑星に分類される。太陽系外惑星は約150個見つかっているが、まだ撮影されたものはない。もう一歩だった」と話している。
質量が木星の13倍より軽い伴星を惑星、13倍以上80倍以下の星を褐色矮星と呼ぶため、今回の発見では残念ながら初の太陽系外惑星の撮影とはいかなかったようです。
この手法では木星程度の惑星を検出できる感度があるということですから、初の太陽系外惑星の撮影もそう遠い日のことではなさそうです。
<参考>国立天文台
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2005.02.20
Yahoo!NEWSより「過去最大のガンマ線の嵐 昨年末、地球に襲来」
2004年末、瞬間的なエネルギーとしては過去最大規模のガンマ線の嵐が地球を襲っていたことが、18日までに宇宙航空研究開発機構の磁気圏観測衛星「ジオテイル」の観測で分かった。

JAXAのジオテイルは地球の磁場などを測定するための衛星ですが、この現象は他にも世界中の複数の人工衛星や電波望遠鏡などでとらえられました。
発生源は射手座の方向5万光年にあるMagnesterといわれている磁場の強い中性子星SGR1806−20ではないかと考えられています。
直径はわずかに24kmほどですが宇宙で12個しか見つかっていない強い磁場を発生している中性子星です。7.5秒間に1回という高速回転をしながら、軟ガンマ線を放射しています。
昨年に観測されたこの現象から推測すると、0.1秒間に太陽の15万年分のエネルギーを放出したことになるようです。
ジオテイルなどのデータを分析した結果、日本時間の12月27日午後9時半ごろ、いて座の方向、地球から約3万3000光年離れた天体が0・2秒間ほど大量のガンマ線を放射した後、約400秒間エックス線を放射していた。同様の放射が観測されたのは、1979年以来、3回目。
ガンマ線は地球の大気で遮られるため人体に影響が出る心配はないとのことですが。
<参考>宇宙航空研究開発機構
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2005.02.18
YomiuriONLINEより「127億年以上前に形成、最古の「銀河団」を発見」
137億年前の宇宙誕生から10億年後までの間に形成された銀河の集合体である最古の「銀河団」を東京大、国立天文台などの研究チームが米ハワイ州にあるすばる望遠鏡で発見、17日発表した。これまでの観測記録を5億年さかのぼる。宇宙最大の天体である銀河団が、宇宙開びゃく後早い時期から存在していたことを示す成果という。

ビッグバンにより宇宙ができたのが今から137億年前と考えられています。その後星ができたり銀河ができはじめるまでに10億年かかていると予想されていましたが、ちょうどその頃の銀河が発見されました。
研究チームは2002年から2003年にかけて南天のくじら座の方角を観測。銀河が発する光の波長のずれをもとに地球からの距離を測定しました。その結果、127億光年離れた位置に6個の銀河が差し渡し300万光年の範囲に固まって存在することを確認しました。
127億光年離れた銀河ということは127億年前の銀河の様子を見ているわけで現在発見されている記録を5億年さかのぼった最古の銀河ということになります。
この銀河団は現在の銀河団と比べると、構成する銀河の数が少ないうえ、全体の質量も2桁小さくなっていますが、活発に星がつくられている最中で銀河団が生まれつつある姿を捉えた最初の研究だといえます。
銀河団は、離れている銀河同士が重力で引き合って作られていくという考えが主流だった。だが、研究チームの代表者である米宇宙望遠鏡科学研究所の大内正己研究員は、今回の発見を元に「特定の領域で銀河がかたまって誕生したため、初期の銀河団ができた」と推定、従来の理論の修正につながると話している。
宇宙初期の様子がどんどんと解明されていっていますね。いまだもって謎につつまれている銀河団の成立の様子も分かってくるかもしれません。
<参考>すばる望遠鏡公式サイト
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2005.02.09
妻と買い物に行くと貴金属売り場のダイヤモンドの前で必ず立ち止まるのはなぜでしょう(笑)
YomiuriONLINEより「ダイヤモンドの惑星、米チームが存在の可能性発表」
ダイヤモンドの分厚い層で覆われた惑星が銀河系に存在する可能性が高いと、米プリンストン大などのチームが、米コロラド州で開かれた太陽系外惑星の専門学会で7日に発表した。
ダイヤモンドは炭素が地球内部の高温高圧の条件下で圧縮され生成されるといわれています。
ところが、隕石中にダイヤモンドを含むものも実際に発見されています。それらの隕石を調べると炭素の含有率が非常に高いものがあることから、炭素を多く含む惑星があるのではないかという推定です。
地球はケイ素を多く含んでいますが、かわりに炭素を多く含む惑星があれば、その内部では地球の地下にあるマントルのかわりにダイヤモンドの厚い層がある可能性は確かにあるでしょう。
すでに、赤外線観測による元素の分析などから、乙女座の方角にある惑星が「ダイヤモンド惑星」の有力候補になっており、さらに詳しい観測を進める。
その星だと妻がダイヤモンド売り場の前で立ち止まることはなかったんでしょうけど(笑)
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2005.02.03
2003年に11月に打ち上げが失敗して以来、地に落ちた感のある日本のロケットですが1年3ヶ月ぶりのH2Aロケット打ち上げにむけてのカウントダウンがはじまりました。
Yahoo!NEWSより「24日打ち上げ正式決定 気象衛星搭載のH2A」(共同通信)
宇宙航空研究開発機構は、気象衛星ひまわりの後継機ともなる運輸多目的衛星(MTSAT)を載せたH2Aロケット7号機を24日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げることを正式に決め、2日、立川敬二理事長が宇宙開発委員会に報告した。

前回の6号機の失敗は、固体ロケットブースターの噴射口の内側が燃焼ガスによって削れ、穴が空いたのが原因といわれています。今回の7号機では、削れにくい形状に噴射口を改良し燃焼圧力も下げるなどの設計変更を行いました。
今回打ち上げられる7号機は2003年の11月、6号機の失敗の時にはほぼ完成していました。その後失敗を受け改良を施されてようやく日の目を見ることになりました。
7号機によって打ち上げられる衛星は運輸多目的衛星(MTSAT)。国土交通省が運営する静止衛星で、気象衛星ひまわりの後継であるとともに民間の航空管制システムの一翼を担うことになります。
失敗さえなければ早くに打ち上げられていたはずのこの衛星。ひまわりの寿命も尽き、気象衛星はアメリカからレンタルしているGOES−9に頼っています。
宇宙機構によると、打ち上げは午後5時9分。打ち上げ40分後に衛星を分離、静止軌道に移るのに必要な楕円(だえん)軌道に投入する。
打ち上げは気象条件などで延期される可能性もありますが、当日はネットでライブ中継も行われる模様です。
気になるのは6号機の事故調査報告で、宇宙航空研究開発機構とメーカーとの連携がうまくいっていないことが失敗の遠因だったとの指摘があったことです。今後はスムーズな連携のもとに開発・打ち上げが行われることを望みましょう。
なんせ、これ落ちたらまた600億円以上の税金が海の藻屑と消えてしまいますから(笑)
<参考>MTSAT-1R/H-IIA/F7カウントダウン
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2005.01.28
なんだか映画のエイリアンのような状況です(笑)
YomiuriONLINEより「宇宙ステーションに謎の付着物、相次ぐ異常の原因か」
国際宇宙ステーションで26日、不調の空調装置を点検するために船外活動をしていた米露2人の宇宙飛行士が、機体の外部に起源不詳の付着物を発見した。付着物には2種類あり、黒いぬるぬるとした油状と、白い蜂(はち)の巣状の付着物があるという。

現在ISS(国際宇宙ステーション)に乗り組んでいるのは第10次長期滞在クルーのアメリカのリロイ・チャオとロシアのサリザン・シャリポフの両宇宙飛行士。今回がこの滞在で初めての船外活動でした。乗り組んで100余りが経過しようとしています。この間、食糧危機に陥ったり、空調が原因不明の故障を繰り返したり、なんともついてない滞在です。
事故で中断していたスペースシャトル・ディスカバリーも5月の打ち上げを目指して、現在順調に調整が進んでいるようですが、こんな自体になると宇宙空間で2人しかいない状況というのは何とも心細そうです。
ディスカバリー打ち上げ後は滞在人員の増加を予定しているようですし、宇宙ステーションの組み立ても順調に再開されそうですが。
船外活動では、ドイツと日本の船外実験装置の付け替えもあわせて行われたため、これらの機器から油などが漏れた可能性もあるが、同ステーションではこのところ、空調が原因不明の故障を繰り返したり、機器から怪音が聞こえるなどの異常が相次いでいる。
やっぱり船内に採取して成分を調べるというのは無理なんでしょうね。
卵が孵らないことを祈ります(笑)
<参考>「宇宙ステーションで食料不足−ダイエットで乗り切れ」(サイト内リンク)
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2005.01.25
ゴミ問題が深刻化しているのは地球上だけではありません。
Asahi.comより「「宇宙ごみ」の被害防げ 安全管理へ国際指針」
寿命が尽きた人工衛星やロケットの残骸(ざんがい)、破片からできた「宇宙ごみ(スペースデブリ)」による被害を防ぐため、日本など67カ国が加盟する国連の宇宙空間平和利用委員会で、ごみの削減策や安全な管理法を定めた国際指針を作ることになった。

宇宙におけるゴミ問題はますます深刻化してきています。宇宙空間を漂うゴミをスペースデブリといいます。
スペースデブリは直径10cm以上の観測されているものだけでも1万個以上。観測不可能な大きさのものも入れると数百万個といわれています。1957年の人工衛星スプートニク1号いらい、人類は数千基の人工衛星を打ち上げてきました。これらは役目を終えるとすべてゴミとなります。
恐ろしいのは、これらが秒速10km程度の速度で地球のまわりを漂っていることです。直径1cmのデブリが宇宙ステーションなどに衝突すると、時速60kmの自動車が衝突したときの同じくらいの衝撃があるといわれています。
1996年にはフランスの人工衛星セリースがデブリと衝突し、一時機能を失うという自己がありました。
NASAや日本の宇宙航空研究開発機構など11の宇宙機関が作成したたたき台によると、人工衛星などは設計段階から材料や部品を厳選してごみを出さない工夫をする▽寿命を終えた衛星が高度2000キロ以下の軌道にあれば、制御して安全に海洋などへ落下させる▽使用済みの衛星が静止軌道にあれば、他の衛星に衝突しないよう、軌道を変更する▽衛星は運用終了後に爆発・分解しないように燃料を使い切る――などの案がある。
結局、人間はどこに行ってもゴミを出してしまうんでしょうか。
でもこれも、後発組との間で一悶着ありそうな気配がします。
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2005.01.23
やっぱり先立つものがなくっちゃはじまらなかったようです。
YomiuriONLINEより「ハッブル望遠鏡、米が廃棄へ…太平洋上落下の割安策で」
米議会筋は21日、部品の消耗などで存続が危ぶまれるハッブル宇宙望遠鏡の延命措置を講じる飛行計画が、2006会計年度(2005年10月―2006年9月)の予算案から外され、廃棄される見通しになったことを明らかにした。

90年に打ち上げられてから、数々の観測結果を残してきたハッブル望遠鏡ですが、精密機器の定期的な交換やメンテナンスがを行わないと徐々にその機能を喪失し、最終的には使用不能におちいります。
しかし、このメンテナンスにはどうしても宇宙飛行士が出向き作業を行う必要があります。NASAは昨年、予算の面と宇宙飛行士の安全面からハッブル望遠鏡の修理を打ち切るという決定を行いました。
これに対しては、ハッブル望遠鏡が引退したあとの宇宙観測の柱がしばらくの間とぎれてしまうということで各地で反対運動が盛り上がりました。
NASAもそれを受けて、ロボットでの修理策などを検討しましたが予算不足には勝てなかったようです。
議会筋や関係者によると、延命措置の代わりに、ハッブルを安全に太平洋上に落下させるため、制御用噴射装置を取り付ける飛行任務の関連予算が盛り込まれる。延命措置とは異なり緊急性がなく、改修ロボットを搭載したロケットの打ち上げなどに比べ、予算も抑えられるという。
思いっきり大きな粗大ゴミになってしまうんでしょうか(笑)。
<参考>「ハッブル望遠鏡の延命?」(サイト内リンク)
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2005.01.14
YomiuriONLINEより「カザフスタン宇宙基地周辺で健康被害、推進剤が原因?」
宇宙船などの打ち上げ拠点である中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地の周辺住民に、ホルモン異常や血液機能の異常が高率で発生していることが明らかになった。
調査を行ったのはロシア・ノボシビルスクの国立ウイルス学生物工学研究センター。
カザフスタンの東隣、ロシア・アルタイ共和国で推進剤の飛散が多い2地区の子供約1000人と、それ以外の地区に住む約330人の健康記録を比較。それによると、最も推進剤汚染の激しい地区で治療の必要な子供の数は、そうでない地区の約2倍に上ったとのことです。
原因として指摘されているのがロケットの推進剤として使われるジメチルヒドラジン(UDMH、1,1-ジメチルヒドラジン)です。この物質は毒性が非常に高く、接触しただけで人体にひどい悪影響を与えます。
調査した研究者は、東に向かって打ち上げられたロケットから推進剤に使われる有毒なヒドラジン系燃料がまき散らされたのが原因とみている。
ちなみにこの推進剤は中国のロケットである長征や北朝鮮がスカッド・ミサイルを発展させたノドン、テポドンでも使用されています。
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いよいよNASA版ディープインパクト計画が本格始動です。
Asahi.comより「彗星探査機ディープインパクト打ち上げ NASA」
米航空宇宙局(NASA)は12日、彗星(すいせい)の素顔にじかに迫る史上初の探査機ディープインパクトをケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)から打ち上げた。太陽系の成り立ちを探るため、7月4日の米独立記念日に、子機を彗星の核に激突させる予定だ。

ディープインパクトは、NASAの低予算科学探査ミッション「ディスカバリー計画」の1つとして、1999年7月に選定されました。
彗星は、小惑星と同様に太陽系が形成されたときの残り物とされています。この彗星の内部構造が明らかになれば地球などの惑星の誕生に関する新たなデータが得られるのではというのがこのミッションの動機となっています。
3億3000万ドルをかけたこのミッションでは、探査機は半年かけて4億3000万kmを旅し、テンペル1彗星に接近。この彗星に重さ350kgの弾丸を撃ち込みます。
撃ち込まれた弾丸によりさしわたし100m程度のクレーターができる予定です。この衝突時に放出される彗星内部の物質を探査機に搭載されたカメラで観測し彗星内部の様子を探ります。
彗星の氷の核に穴を開けることで、太陽系ができた46億年前から封印されている内部の物質が顔を出す。親機は約500キロ離れた宇宙空間から、激突前後の様子を観測する。
衝突が7月4日というのはやはりアメリカ人(笑)
この衝突で彗星の軌道が変わって・・・なんていうことはありませんのでご心配のなきよう。
<参考>DEEP IMPACT 公式サイト(NASA)
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2005.01.12
YomiuriONLINEより「太陽の1500倍超、観測史上最大の超巨星発見」
米ローウェル天文台(アリゾナ州)などの国際観測チームは10日の全米天文学会で、太陽の直径の1500倍を超えると推定される最大の超巨星3つを発見したと発表した。
発見された3つの星はいずれも地球から約5200−9800光年にある「赤色超巨星」です。
恒星が年老いて核融合のもとになる水素が少なくなると表面が膨張し温度が下がります。その結果、赤色の光を発するようになったものが赤色巨星です。さらに大質量の星は寿命が短くさらに大きい赤色超巨星となります。
この赤色超巨星は直径が太陽の数百倍以上もあり、高度も1万倍以上になります。さらに年月が過ぎるとやがて超新星爆発をおこし中性子星にかわります。
赤色超巨星として知られているものにはさそり座のアンタレスやオリオン座のベテルギウスなどがありますが、その中でもこれまで最大とされてきたものはケフェウス座のガーネット・スターで太陽の1500倍の直径でした。
今回発見されたこれらの星はいずれもそれより大きいと見られています。
観測チームは、3つの星の明るさや温度の観測値をもとに、コンピューター計算で大きさを割り出した。
これくらいの大きさだと太陽の位置におけば木星くらいまで飲み込まれてしまいますね。
ちなみにこのローウェル天文台は、ローウェルという人物が火星の運河見たさにつくった天文台です。業績はすばらしく、冥王星を発見した天文台でもありますが。
<参考>Lowell Observatory
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2005.01.07
YomiuriONLINEより「宇宙最大の爆発現象を撮影…米観測衛星・チャンドラ」
米航空宇宙局(NASA)と米ハーバード大は5日、X線観測衛星チャンドラが撮影した超大質量ブラックホールの活動による宇宙最大の爆発現象の画像を公開した。

この画像は、ブラックホールからジェットとよばれるプラズマの噴射で銀河団の物質が吹き飛ばされ、巨大な空洞ができている様子を画像処理したものです。
この銀河団は地球から26億光年離れたところにあります。画像の上下に見える空洞が銀河団が吹き飛ばされてで来たもので、空洞の幅は約65万光年。
ブラックホールからプラズマのジェットが噴出する仕組みはまだよく分かっているわけではありません。ブラックホール内に落ち込んできた物質が互いの摩擦で熱せられエネルギーをため込むことでいったん落ちかけたブラックホールから脱出してしまう現象であると考えられてはいますが。
このプラズマジェットはブラックホールの回転軸に沿って両極部分から細くしぼった状態で噴出しています。このジェットにより両極側の物質が吹き飛ばされているのがこの観測画像のようです。
この規模の噴射を続けるためにはブラックホールに大量の物質の供給が必要で、計算上は、ブラックホールがすでに太陽の3億個分を飲み込んだことになるという。
この噴射、1億年以上も続いているとのこと。幻魔が襲ってくるのかと思いました(笑)
<参考>CHANDRA X-RAY Observatory
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2004.12.23
Asahi.comより「世界最大級の次世代ロケット打ち上げ 米ボーイング社」
米ボーイング社の世界最大級ロケット「デルタ4ヘビー」が21日、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から初めて打ち上げられた。今後、軍事偵察衛星の軌道投入のほか、米航空宇宙局(NASA)がスペースシャトルの引退を見越して検討している新輸送システムなど、有人宇宙船の打ち上げにも使われる可能性がある。

デルタロケットはアメリカの人工衛星打ち上げのためのロケットの代表格です。40年以上に渡り改良を加えつつ打ち上げられています。その中でもデルタIVシリーズは新規に設計された大型ロケットで、組合せにより3種類5形式の構成が可能となっています。1段目に第1段エンジンを3つならべることで世界最高の打ち上げ能力を誇ります。
世界各国でも、人工衛星や宇宙船を打ち上げるためにさまざまなロケットが開発されています。人工衛星打上げ用ロケットとしては、インドのSLV-3、日本の H-IIA、アメリカのデルタ、中国の長征、ESAのアリアンなどがあります。
デルタ4ヘビーは2段式で、全長は20階建てビルより高い約72メートル。通常のデルタ4の第1段エンジンを横に三つ並べ、約22トンの物資を低軌道に、約13トンの衛星を静止遷移軌道に打ち上げる能力がある。
他を圧倒する能力のデルタIVヘビーですが、間近で打ち上げを見るとその迫力は凄まじいものかもしれません。
<参考>
ボーイング
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2004.12.11
昨日帰宅すると僕の夕食が息子(4歳)に食べられてました。冷蔵庫は空っぽ。飢えた体にむちうちコンビニまで買出しにいくことに(笑)
YomiuriONLINEより「宇宙ステーションで食糧SOS、乗組員の食事制限」
米航空宇宙局(NASA)当局者は9日、米露2人が乗り組む国際宇宙ステーションの貯蔵食糧が残り少なくなったため、1日あたりの食糧をカロリー換算で5―10%削減するよう指示したことを明らかにした。
蓄えは来年1月中旬までしか残っておらず、補給物資の調達が困難になった場合、安全確保のための帰還も検討している。

1998年に組み立てがはじまった国際宇宙ステーション(ISS)は定員が7人ですが2000年以降からは常時2−3人の宇宙飛行士が滞在しています。だいたい3−6ヶ月で交代しますが現在はアメリカとロシアの2人が乗り込んでいます。
スペースシャトル「コロンビア」の事故以来スペースシャトルの打ち上げが中止されているためISSへの補給はロシアの補給線が行っていますが、積載量の少なさから積み荷が制限され食料の補給が後回しにされてきたようです。
宇宙飛行士のカロリーの1日の最低量は
(男性) 660+(13.7×体重(kg))+(5.0×身長(cm))-(6.8×年齢)
(女性) 665+( 9.6×体重(kg))+(1.7×身長(cm))-(4.7×年齢)
という公式で算出されています。僕だと2,200kcal少々になりますね。
ただ船外活動などをすることも考慮して3,000kcalは摂取できるメニューになっているそうですが、
今月24日に補給船の打ち上げが予定されているが、打ち上げの失敗や日程の大幅な遅れもありうる。このため当面は“ダイエット”で食糧を温存していく。補給船には、中国系米国人のリロイ・チャオ飛行士へのクリスマス・プレゼントとして、餃子などの点心が積まれる予定。
ちなみにロシア人飛行士にはチャーハンが積まれる予定だそうです。この差は何だ(笑)。
無事に打ち上げが成功することを祈りましょう。
<参考>「宇宙で満漢全席?」(サイト内リンク)
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2004.12.09
ニュートリノに質量があることはほぼ確実なこととされていますが、だめ押しでしょうか。
Yahoo!NEWSより「<素粒子物理学>新フィルムで最後の素粒子を探索 名古屋大」
基礎物理学の変革を根本から迫る壮大な実験が名古屋大の丹羽公雄教授(素粒子物理学)らの手で始まった。新開発のフィルムで素粒子「タウニュートリノ」の飛跡を捕らえることができれば、宇宙誕生の物語さえ書き換えられるという。日欧11カ国の共同研究が06年スタートするのを前に、実験のカギを握るフィルムが7日、岐阜県土岐市からイタリアへ向けて初出荷された。
1930年にオーストリアのパウリが予測し、1956年にアメリカのライネスが実際に発見した電気をおびていない質量が0に近い粒子がニュートリノです。電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノの3種類のニュートリノありますが、他の粒子との相互作用が弱く物質を素通りするため、観測は非常に困難です。
このニュートリリノは最近の研究で質量があることがほぼ確実なものになりました。これは非常に重大な発見です。素粒子を記述しているいわゆる標準理論といわれているものがニュートリノの質量が0であることを前提としているからです。
ニュートリノが質量を持つとすると、量子状態の混在がありえるため、ニュートリノが電子・ミュー・タウの型の間で変化するニュートリノ振動とよばれる現象が予言されてました。最近の研究でこのニュートリノ振動がとらえられています。これでほぼ質量があることは確実になっています。
今回の研究ではスイス・ジュネーブの陽子加速器から放出された別の素粒子「ミューニュートリノ」を、約730キロ離れたイタリアの国立研究所の地下約1000メートルで観測し、ミューニュートリノが途中でタウニュートリノに変化したことを確認することが目的とのこと。
フィルムは、製造中に宇宙線などで生じた不要な感光を、3日かけて蒸すリフレッシュ処理で消すことができる特殊なもの。富士写真フイルムと共同で開発に4年かかった。土岐市にある核燃料サイクル開発機構・東濃鉱山の坑道内でリフレッシュ処理した後、密封し船便で送られる。1枚のフィルムは縦10センチ、横12.5センチだが、鉛板と交互に56枚ずつ重ねたものを20万個(約1700トン)並べ、巨大な「感光板」としてタウニュートリノの発生を検出する。
ニュートリノを写真に写そうというわけですね。
ニュートリノを観測すれば光では観測不可能な星の中心部を直接研究することが可能になります。日本が世界をリードしている分野です。宇宙生成の謎にどこまでも迫っていってほしいですね。
<参考>「ニュートリノに質量確実−ノーベル賞ねらえるかも」(サイト内リンク)
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2004.12.01
夢は死ぬまで元気でいること(笑)
SankeiWEBより「米80歳女性が無重力体験 ギネスが「最高齢」認定」
宇宙観光旅行をあっせんする米旅行会社スペース・アドベンチャーズ(バージニア州)は29日、同社が手配した航空機の弾道飛行で無重力を体験したドロシー・シンプソンさん(80)がこのほど、さまざまな世界記録を集めたギネスブックに「無重力を体験した世界最高齢の女性」として認定されたと発表した。
スペース・アドベンチャーズ社は宇宙旅行を行っている会社です。これまでも民間人を宇宙ステーションに送り込んでいます。
航空機での弾道飛行ということですから実際に宇宙空間に行ったわけでなく、弾道飛行で落下する機内での無重力体験ということでしょう。
家族は反対しなかったんでしょうか(笑)
ドロシーさんは自らも航空機の操縦資格を持つ宇宙航空ファンで、76歳だった4年前にもロシアの戦闘機で高度約2万4000メートルまで上昇、音速の2倍以上のスピード飛行を体験している。
おそるべしお婆ちゃんです(笑)
ちなみに娘さんはノースウェスト航空のパイロットだそうで。反対しなかったわけですね(笑)
<参考>スペース・アドベンチャーズ社
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2004.11.23
CNNより「ブラックホール観測機を打ち上げ NASA」
米航空宇宙局(NASA)が20日、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から、ブラックホール観測機「スウィフト」を打ち上げた。宇宙でガンマ線が突然爆発的に発生する現象「ガンマ線バースト」を検出し、ブラックホール誕生との関連を調査する。

ガンマ線で宇宙を見ると数秒間だけピカッと光る現象があり、ガンマ線バーストと呼ばれています。これは宇宙のある一点から突然大量のガンマ線を放出する天体に夜現象です。1967年、アメリカの核実験監視衛星で偶然発見されたものですが、発見当初はそれが何でどこから来ているものかはまったく分かっていませんでした。
90年代に入り、この現象が宇宙全体に分布していることが分かってきましたが97年に、可視域でこの現象の観測に成功したため非常に遠い距離における現象であることが判明しました。さらに03年には超新星との関連が確認され、ガンマ線バーストはとりあえず超新星にともなうジェットであるといわれています。
ガンマ線バーストを観測するための探査機はいくつかすでに打ち上げられており、日本もからんだ「HETE-2」も2000年に打ち上げられました。
2億5000万ドルの費用が投じられたこの観測衛星スウィフトは、常時全天の6分の1を監視し、ガンマ線を検出すると、バーストが発生した方向に3台の高感度機器を向けて焦点を合わせることが可能になります。
NASAは、スウィフトによって年間100回以上のガンマ線バーストを観測できるのではないか、と期待している。
これによりブラックホールの謎にもまた一歩せまれるかもしれません。
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2004.11.12
いよいよ宇宙空間のヨットレースも現実化してきました。
YomiuriONLINEより「太陽光で飛行…米ソーラーセール宇宙船を来春打ち上げ」
米国の研究者組織「惑星協会」は9日、太陽の光を巨大な帆に受けてヨットのように宇宙空間を飛行するソーラーセール宇宙船を来年3月に打ち上げると発表した。

ソーラーセールは巨大な薄膜の帆を張ることで太陽光の圧力を受け推進する宇宙の帆船です。米国でも日本でも開発が進んでいて、日本では今年の8月にソーラーセールの展開実験に成功しています。
米国でこの計画を推進しているのは民間団体の米惑星協会。2001年には打ち上げに成功したもののロケットからの切り離しに失敗しました。
このソーラーセール、得られる推力は僅かなものですが継続的に加速が行えるため宇宙の帆船という名とは裏腹にかなりの高速に達することができます。木星より外側の軌道では太陽光が弱まるために推力は落ちていきますが、レーザーなどで加速するといおうアイデアもあります。
コスモス1と名付けられた宇宙船は、風車状に配列された長さ約15メートルの三角形の帆、計8枚を持つ。打ち上げ時はたたんだ帆を、宇宙空間で展開。太陽光(太陽から放出される光の粒子)の圧力を受けて推進する。コスト節減のため、打ち上げには、バレンツ海のロシア原潜の弾道ミサイルが使用される。3―4月の打ち上げを予定しており、ロシア海軍と調整中。
今回の飛行は惑星協会の創設者のカール・セーガン博士の生誕70周年を記念したものだそうです。博士の遺志を継ぐことはできるでしょうか。
<参考>米惑星協会・「ソーラーセールが宇宙を翔る日は来るのか」(サイト内リンク)
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2004.10.27
最近はいろんなところで宇宙食が売ってあります。何度か買って食べたことはあるのですが、あまり美味しいのに巡り会ったことは・・・ない(笑)
YomiuriONLINEより「宇宙食にアワビや車エビ…「神舟6号」で本格中華料理」
中国紙「北京科技報」(電子版)によると、来年後半に打ち上げが予定されている中国の有人宇宙船第2弾「神舟6号」の宇宙食メニューに、アワビや車エビ、「紅焼猪肉」(豚肉のしょうゆ煮込み)などの本格的な中華料理が入る見通しとなった。
しかし、国際宇宙ステーションなどで供されている宇宙食はずいぶんと良くなってきているようです。全部で350種類程度もあるとか。初期の頃はチューブ入りやペースト状のものが多かったようですが、現在は水をかけるだけのフリーズドライ、レトルト、ドライフルーツなどとともにそのままの生鮮食品が出てくることもあるようです。
今でもいろいろと研究中で、だいたい1食のコストは100ドル。思ったより豪華です(笑) といってもコストのほとんどは試験とパッケージ代のようです。
宇宙食には、このほか、イカ団子や肉団子、チャーシュー、主食ではカレーライスやチャーハンまでそろっている。デザートの果物も検討されているという。
さすが食の歴史を誇る国です。そのうち宇宙船で満漢全席も(笑)
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2004.10.23
長年の夢がかないました。
YomiuriONLINEより「アインシュタイン予言通り、「慣性系の引きずり」確認」
物理学者アインシュタインの一般相対性理論をもとに1918年に予言されていた「慣性系の引きずり」という現象が、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星2基を使った観測で確認された。NASAなどの国際チームが21日発表した。斬新すぎてノーベル賞を逃した大理論を裏付ける、新たな証拠が見つかった。
一般相対性理論から導き出せる現象のうちまだ実証されていなかったものが「慣性系の引きずり(frame gragging)」といわれる現象です。
ニュートン力学では大質量の物体が回転していようがしていまいが、その回りに存在する物体に与える重力の影響は変わりません。自転する大質量の回りを回転する人工衛星などが落下するときも、その動線にそってまっすぐ落下するはずです。
ところが、相対性理論によると物体は重力源に対してまっすぐには落ちていかず、重力源の回転に引きずられるように渦巻き状に落ちていきます。単純に言えば、蜂蜜の中心で物体が回転しているときに回りの蜂蜜が物体の自転に引きずられるようなもの。
これを観測しようという試みは1961年に提案されましたが、地球のように質量の大きくない物体のまわりではその影響も小さく検出があまりにも困難なため今まで成功していませんでした。
国際チームは、レーザー測定装置を搭載した2基の衛星で、93年から昨年まで、精度数ミリの観測を実施。両衛星が年に約2メートルずつ、地球の自転方向へ余分に引っ張られていることを確認した。観測結果は誤差を含むものの、予想された値と99%合致するという。
最初に提案されてから40年以上たってようやく観測に成功しました。悲願達成ですね。
すでに相対性理論と量子論をどう統合するかが焦点となっているにもかかわらず、まだ測定できない現象があったというのが相対性理論の凄さなのかもしれません。
でもNASAは、この現象を測定するためにグラビティ・プローブBという衛星を今年の4月に打ち上げたはず。今回はその結果ではありません。グラビティ・プローブBの立場はどうなるんでしょう(笑)
追記 専門家の間では重力のデータ精度が悪く結果の信頼度も低いという意見が多いようです。結局はグラビティ・プローブBの観測待ちというところでしょうか。
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2004.10.22
この施設を日本が独自にもつ意味があるのかな・・・。
Yahoo!NEWSより「宇宙気分でランニング? がら空き施設を有効活用」(共同通信)
茨城県つくば市にある宇宙航空研究開発機構・筑波宇宙センターの宇宙飛行士訓練施設でスポーツ選手の練習などの受け入れ事業が始まることになり、21日、施設が報道陣に公開された。気圧の低い環境をつくれるため、高地トレーニングのような心肺機能向上が期待できるという。
開放されるのはJAXAの筑波宇宙センターで宇宙飛行士養成に使われる「低圧環境適応訓練設備」。幅3m、奥行き10m、高さ4mの空間で、気圧は上空3万m相当の低さまで調節することができます。
高地トレーニングにそこまでの低圧は必要ないんですけど(笑)
で、その広さではルームランナー使用ですね。
同施設は昨年2週間使われただけで、現時点でスケジュールはほぼがら空き状態。有効活用のため宇宙機構が公募し、宇宙関連設備の開発を手がける民間企業エイ・イー・エス(東京)が事業を始めることになった。
むしろ低圧で大きな空間を利用する実験とかないんでしょうか。
1日あたり10万−20万円程度の料金でとのことです。ちょっとお高いかな(笑) 案外、大学の陸上部あたりに人気になるかもしれませんね。
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2004.10.18
隕石が降ってくるのも困りものですが、人工衛星が落ちてくるなんて・・・
Yahoo!NEWSより「中国の衛星、民家直撃 四川省東部」(共同通信)
17日の中国各紙によると、中国の帰還式の科学技術試験衛星が15日、地上に落下した際、四川省東部の遂寧市大英県の民家を直撃していたことが分かった。
パラシュートを開いて落下した衛星は4階建て民家の屋根に落ちて建物は大破。住人はその5分前に外出していて危うく難を逃れ、付近の市民にもけがはなかった。
外出してなかったらどうなってたんでしょうか。中国は今年にはいって衛星をどんどん打ち上げていますが、落ちるところまで気をつかってくださいね(笑)
人工衛星が地球に再突入する数は非常に多いようです。その場合、地表に達するまでに燃え尽きてしまうのが普通ですが、過去に数十件は燃え尽きずに地表に落下したものがあります。1997年1月にはアメリカのオクラホマ州で落下してきたデルタロケットの2段目と思われる物体に女性が当たっています。幸いにもケガはなかったようですが。
衛星は9月27日に打ち上げ。落下予定地となった同市は事前に回収本部を設けて衛星を追跡、落下から10分後に現場の民家に担当者が駆け付けて回収した。衛星の観測機器に異常はなかったという。
衛星の観測機器に異常はなかったとかそういう話じゃないように思うんですが(笑)
これからは宇宙からの落下物にも気をつけましょう(笑)
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2004.10.10
無重量状態って一度体験してみたいです。
MyComPCWEBより「火星と月と無重力を体感飛行!? あのX PRIZE Foundation会長がプロデュース」
米Zero Gravityは、上空を飛ぶ専用機の中で無重力状態を体感できるパッケージツアー「ZERO-G Experience」を提供している。15歳以上の健康な男女ならだれでも参加可能で、旅行代金はUS2,950ドルに設定されている。

2,950ドルですか。場所が日本ならすぐにでもかけつけるのに(笑)
Zero Gravity社ってそのまんまの名前(笑)。創立者のPeter H. Diamandis博士はX PRIZE Foundationの会長です。ボーイング727-200の機体を特別に改良した「G-FORCE ONE」を急降下させることで無重力状態を作り出すようです。
ZERO-G Experienceへの参加者は、当日午前中に地上で訓練を受け、昼食を取った後、米国フロリダ州フォートローダーデール空港よりG-FORCE ONEで離陸予定。高度約24,000フィート(約7,300メートル)の上空から、45度角で時速500マイル(約800キロメートル)にて高度約34,000フィート(約10,400メートル)の上空まで急上昇した機体は、いわゆる無重力状態に入って30度角で急降下することになるとの説明がなされているようだ。フリーフォールに似た状況において、機内で安全に約30秒間の無重力飛行を体感できるとされ、合計20回の急上昇急降下で何度も無重力を楽しめるプランが組まれているという。
過去には「マトリックス リローデッド」および「マトリックス レボリューションズ」の撮影にも一役買ったことがあるとのことです。
日本でもやってくれないかなぁ。でも問題が一つ。僕は高所恐怖症です(笑)
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2004.10.07
評判に気をよくしちゃったんでしょうか(笑)
CNNより「民間宇宙船技術のコンテスト、毎年実施へ 米財団」
民間の宇宙飛行船技術の振興のため、賞金1000万ドル(約11億円)の宇宙飛行船コンテスト「アンサリX(エックス)プライズ」を開催したX(エックス)財団が、同様のコンテストを毎年実施することになった。「Xプライズ・カップ」という名称で、2005年夏にも定期化の第1回目を実施する。
XPrizeがいきなりコンテストとなってしまいました。「Xプライズ・カップ」ってなんかヨットのアメリカンズカップみたいです。乗り物に金が異常にかかるところも同じ(笑)
Xプライズに参加していた他のチームもいい線まで行っていたところがあるので、そのためかもしれませんが。
コンテストで競う項目は、(1)1回目の打ち上げから2回目打ち上げの着陸までの所要時間(2)1度の飛行で打ち上げ可能な最大人員数(3)コンテスト中に打ち上げた総人員数(4)最高高度(5)飛行所要時間の5項目。
でも競技にしてしまうと安全性に不安が残ります。コロンビアの例でも分かるように宇宙関連の場合、事故が起きるとその後の進歩がパタンと止まってしまいます。
結果だけを優先させてあんな悲劇が起こらないようにしてほしいものです。
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2004.10.05
見事に成功。おめでとう。民間による宇宙開発が現実のものとなってきました。
毎日新聞より「米民間宇宙船:2度目の飛行も成功 賞金11億円獲得へ」
民間初の有人宇宙船「スペースシップワン」は4日、米カリフォルニア州モハーベ砂漠から2度目の宇宙飛行実験に挑み、成功した。米の財団が実施している「エックスプライズ」(X賞)コンテストの条件である「3人乗りが可能な宇宙船で、2週間以内に2回、高度100キロに到達すること」を満たし、賞金1000万ドル(約11億円)を獲得する見通しとなった。

9月29日の1回目の飛行時のパイロットはマイケル・メルビル氏63歳でしたが、今回は元海軍テストパイロットのブライアン・ビニー氏51歳。若くなりました(笑)
1回目の飛行時には機体がローリングするというアクシデントがあり機体の操縦性や安全性に少し不安を感じていましたが今回は機体が多少ぶれた程度で大きなトラブルもなく終了したようです。
スペースシップワンは現地時間午前7時(日本時間4日午後11時)、モハーベ砂漠にある飛行場から運搬用飛行機にぶら下がって離陸した。高度約1万5000メートルでロケットエンジンに点火して上昇し、高度112キロに到達した。グライダーのように滑空し、同8時20分(同5日午前0時20分)ごろ、無事に飛行場に着陸した。
これで本格的な観光旅行にはずみがつくのでしょうか。ただこのような実験的飛行とは異なり実際に一般人を載せるとなるとさらに安全性が問題になってきますね。
でも宇宙に旅行にいけるっていうのは楽しみ。ちょっと高いですけど(笑)
<参考>過去のエントリー「民間機いよいよ宇宙へ」・「XPRIZE開催地決定」・「X-PRIZE SpaceShipOne無事宇宙へ」・「一般向け宇宙観光旅行−100分の1のディスカウントです」・「X−PRIZEいよいよリーチ−次はハラハラさせないで下さい」
ScaleComposites社公式サイト
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2004.10.01
X-PRIZEもいよいよリーチですね。
CNNより「米民間宇宙船、賞金11億円目指す1回目飛行に成功」
米国の民間航空機開発会社、スケールド・コンポジットが29日、カリフォルニア州モハヴェ砂漠の上空で有人の宇宙飛行船の打ち上げに成功し、高度102.87キロを記録した。

スケールド・コンポジット社は民間で宇宙船を開発し有人飛行を行った最初のチームに賞金1000万ドルが贈られる「X-PRIZE」に挑戦しています。
6月には試験飛行で無事高度100kmの宇宙空間に到達しました。あとは2週間以内に2度の有人飛行を成功させるというX-PRIZEへのチャレンジを残すのみ。今回はその1回目の飛行です。
このコンテストは、民間の「宇宙観光旅行」実現に向けた技術発展を目指し、「Xプライズ財団」が主催。コンテストの基準は、民間の資金だけで3人乗りの宇宙船を完成させ、最低1人の飛行士を乗せた機体が、高度100キロの宇宙と地上を2週間以内に2往復すれば合格となる。今回の打ち上げ成功は1回目の関門をクリアしたことになる。
今回スペースシップワンはカリフォルニア州モハベ砂漠の上空で飛行機から切り離され、ロケットエンジンを噴射して自力で上昇していきました。その際エンジンが89秒間噴射するはずでしたが実際には1分ほどで停止し機体が数十回転してしまったようです。
ただパイロットのメルビル飛行士が姿勢制御のための小型エンジンで冷静に機体をたてなおし無事に飛行を続けました。
なんとこのパイロットは63歳です。中年どころか老年の星(笑)。頭が下がります。
あとは10月4日の2回目の飛行を待つのみですね。
ただ、先日この会社の技術を利用して宇宙に観光旅行に行くという計画が発表されていましたが観光旅行でくるくる回るのはイヤだな(笑) エアポケットでも怖いのに・・・。
<参考>過去のエントリー「民間機いよいよ宇宙へ」・「XPRIZE開催地決定」・「X-PRIZE SpaceShipOne無事宇宙へ」・「一般向け宇宙観光旅行−100分の1のディスカウントです」
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2004.09.29
一般人が気軽に宇宙旅行に行けるようになるのでしょうか。
YomiuriONLINEより「一般向け宇宙旅行、07年から2200万円で」
航空会社などを傘下に持つ英ヴァージン・グループは27日、一般人を対象とした宇宙旅行体験ツアーを2007年から始めると発表した。
サー・リチャード・ブランソン率いるヴァージン・グループは1970年にレコード通販会社を設立したのを手始めに今では英国第2位の航空会社、レコード会社、出版事業・金融事業・飲料事業・結婚事業等多様な事業を展開するコングロマリットです。
X-Prizeで民間初の有人宇宙船を打ち上げに挑んでいるハベ・エアロスペース・ベンチャー社と契約し、スペースシップワンを大型化した5機の飛行船を来年から建造するとのこと。
英BBC放送などによると、“運賃”は11万5000ポンド(約2300万円)からで、乗客は訓練を受けた後、宇宙との境界とされる高度100キロを超える宇宙旅行を体験できるという。
今まで民間人で宇宙への観光旅行を行ったのは米実業家デニス・チトー氏と南アの実業家マイク・シャトルワース氏ですが、ともに20数億円を支払っているようです。ずいぶん安くなりましたね(笑)
ただチトー氏は国際宇宙ステーション(ISS)に8日間滞在しましたが、ヴァージンの旅行では3時間に短縮されてます。
そういえば、スペースシップワンがX-Prizeの本番にチャレンジするのは9/29の予定です。ドンピシャ(笑)
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2004.09.13
この夏に米とトルコの調査団がアララト山にあるといわれるノアの箱船を調査するとのニュースが以前にありましたがどうなったんでしょう。
CNNより「月に「ノアの方舟」を 欧州研究者が提案」
いん石衝突などの危機が地球を襲った場合に備え、月面に「ノアの方舟(はこぶね)」の役割を果たす基地の建設を――。欧州宇宙機関(ESA)のトップ研究者がこのほど、野心的な構想を提案し、注目を集めている。
提唱しているのはESAのベルナルト・フォーイング博士。「核戦争やいん石による危機が訪れた時、一部の人々が月面基地で生き残れば、地球に生命をよみがえらせることができる」と述べたそうです。
旧約聖書創世記では、預言者ノアが大洪水に備えて方舟を作り、地上の全動物のつがいと共に乗り込んだとされる。これに倣って、人間をはじめとする生物の組織や遺伝子を基地に保管しておき、危機が去った後地球へ持ち帰るという構想だ。
将来的には月面基地をつくり、そこに生物の組織や遺伝子を保管するとの計画です。
おとぎ話としては面白いですが、人間以外の生物ならいざしらずヒトの遺伝子はどうするんでしょうか。全ての人種の遺伝子を保存するんでしょうか。あらゆる少数人種も含めて。どの遺伝子を残すかというのを人間が行うと多分に優性思想的なものになりますね。
宗教的・文化的にも禍根を残しそうです。
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2004.09.09
自信満々、生中継まで行っていましたが残念ながら失敗。
SankeiWEBより「宇宙粒子の空中捕獲に失敗 NASAの探査機カプセル 」
米航空宇宙局(NASA)は8日、無人探査機ジェネシスが宇宙空間で集めた太陽風の粒子入りのカプセルを地球の大気圏に突入させ、米国西部ユタ州の上空をパラシュート降下中にヘリコプターを使って回収する計画だったが、パラシュートが正常に開かず、空中捕獲に失敗した。

無人探査機のジェネシスが打ち上げられたのは2001年8月8日。太陽と地球の重力バランスがとれたラグランジュ1点(L1点)で太陽風に含まれる粒子を採取し地球に持ち帰る予定でした。
宇宙からの資料回収はアポロやルナが持ち帰った「月の石」以来で約30年ぶりのことでした。この試料を今後数十年にわたり分析することで太陽の組成から太陽系の誕生、地球の成り立ちにいたるメカニズムの解明につながるとされてきました。
総費用は2億6400万ドル(約288億円)。試料を収めたカプセルは地球に突入後パラシュートを開き時速十数kmで落下。これをハリウッド映画のスタントマンがアームをつけたヘリコプターで回収するというのが当初の計画でした。でもパラシュートが開かなけりゃいくらなんでも無理でしょう。
カプセルは時速約160キロで地上に激突、地面に半分埋まっている状態だという。現場はクレーターのようになっており、カプセルは大きな損傷を受けている可能性があるという。
長さ1.5mのカプセルに収められた太陽風の粒子は多くても20マイクログラム、塩の結晶数粒分だそうですが、たとえカプセルが破損していてもなんとしても散らばった粒子を拾い集めるようです。そりゃ288億円の塩粒ですから(笑)。
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2004.09.04
地球外生命体は存在するのでしょうか。フェルミのパラドックスとして知られる核物理学者フェルミの言葉「もし地球外生命体がありふれた存在なら,彼らはどこにいるのか。彼らの存在は明白に示されるはずではないのか」はよく知られていますが・・・。
YomiuriONLINEより「宇宙人の電波?うお座とおひつじ座の間から3回観測」
地球外の知的生命体からの信号を探している米カリフォルニア大などの天文学者チームは2日、プエルトリコのアレシボ電波天文台の観測で、うお座とおひつじ座の間の方角から、これまで知られた天文現象とは違う謎の電波信号を受信したことを明らかにした。英科学誌ニューサイエンティスト電子版が報じた。
この探査を行っているのはSETI@home(Search for Extraterrestrial Intelligence at Home)プロジェクトですが、別の報道によればSETI Instituteは宇宙人から発信された可能性を否定したようです。残念。
SETI(地球外生命探査)は1960年にNASAにより始められました。プエルトリコの電波天文台を使って地球に届く電波信号をキャッチ、解析しその中から地球外生命体によるものを発見するプロジェクトです。しかし解析用のコンピュータにかける予算が米政府により削減されたため大幅な縮小を余儀なくされました。
これを救ったのがインターネットです。スーパーコンピュータで行っていた解析のかわりにインターネットにつながっている個人のパソコンなどを利用して解析を行うプロジェクトが現在行われています。SETI@homeです。1日に約35Gになるデータを小さく分割して参加している300万台のパソコンなどで解析します。
プログラムをダウンロードすれば誰でも参加することが可能です。
でも、この探査見つかるまでやめられないでしょうね(笑)
<参考>SETI@home(日本語)
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2004.09.01
息子(4歳)は最近「宇宙人」という言葉がお気に入りのようです。待ちゆく人を指さしては「あの人宇宙人?」と聞いてきます。お願いだからフルスモークのベンツに乗った人を指さしてそんなこと言わないでくれ(笑)
Yahoo!NEWSより「最小級の太陽系外惑星 「地球型」発見に期待」(共同通信)
これまで見つかった中で最小級の太陽系外惑星2個を発見したとカリフォルニア大バークリー校など米国の2つの研究チームが8月31日に発表した。質量はどちらも地球の18−21倍と海王星並み。

発見したのはカリフォルニア大バークリー校とテキサス大。また先週にはヨーロッパの欧州南天文台(ESO)のチームが質量が地球の14倍というさいだん座ミュー星のまわりを公転している惑星を発見したと発表しました。この惑星は「スーパー地球」と呼ばれています。
しかしこれがすぐに生命体の存在につながるわけではありません。生命体が存在するには水が液体で存在すること、重力が地球程度であることなどの条件が必要になるとの説があります。
詳しく言うと、まず水が液体で存在するためには惑星が受ける太陽エネルギーが地球の0.9−1.3倍程度でなければいけません。これを満たすためには惑星が恒星からごく限られた軌道半径をとる必要があります。また、惑星が小さすぎると大気を維持するための重力が弱く、大気が安定して存在できません。逆に大きすぎると温室効果で灼熱の惑星となり、やはり生命が存在できません。恒星の大きさも重要です。生命が進化するには地球の例をみれば30億年程度の時間が必要になりますが、恒星が大きすぎると恒星の寿命が短いため生命は発生できないだろうとのことです。
この説がどこまで正しいのかは分かりませんが、結局、地球に本当によく似た惑星でしか生命は発生できないと考えるのが妥当のようです。
見つかった惑星の1つは地球から約41光年離れた恒星を2・8日で1周。この恒星を公転する惑星はこれまでに3個見つかっていた。もう1つの惑星は地球から約33光年離れた恒星を2・6日で1周していた。
でもこの広大な宇宙で生命体が地球にしかいないというのも寂しすぎますね。どこかに知的生命体がいた方が楽しいんですけど。
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2004.08.16
幼い頃、将来の夢に「宇宙に行きたい」と書いた記憶があります。21世紀になったら行けると思ってたのにまだまだ僕の収入では(笑)
CNNより「4年後に「宇宙ホテル」の打ち上げ目指す 米実業家」

宇宙旅行をする民間人のために、格安で快適な滞在場所を――。米ホテルチェーン「バジェット・スイート・オブ・アメリカ」のオーナー、ロバート・ビゲロー氏(60)は5年前から、世界初の民間宇宙ステーションの建設計画を進めている。早ければ08年に、第一弾を打ち上げる予定だという。
計画しているのはビゲロー氏が設立したビゲロー・エアロスペース社。同社はNASAが開発した膨張式の宇宙ステーション「トランスハブ」の開発権を取得し来年の11月には3分の1の試験モデルを打ち上げる予定とのこと。
この「トランスハブ」は風船をふくらませたような形をしていて、圧縮した状態で打ち上げ宇宙空間でふくらませて使用するようです。これをいくつも連結して大きな居住棟にすることもできるとか。
地上で展開するホテルチェーンと同様、「普通の旅行者」が利用しやすい手ごろな料金設定を目指す。ただ問題は、宇宙ホテルまでの移動手段だ。同社の施設が完成するまでに、民間宇宙船は実用化しているだろうか。ビゲロー氏も「ホテルは建つが、客が来ないのでは」と、気をもんでいる。
宇宙旅行に行く「普通の旅行者」って誰でしょう(笑)。「客がこないのでは」っていわれても・・・。
ちなみにこの会社は最終的に月を周回する100人乗りの豪華な月観光船を作り、1週間の休暇で地球から行けることを目指しているそうです。
<参考>Bigelow Aerospace
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2004.08.11
昨年は満月に邪魔されてしまいましたが今年の観測条件は良さそうです。
Asahi.comより「ペルセウス座流星群、12日が出現ピーク 」
夏の夜空を彩るペルセウス座流星群が12日にピークを迎え、今晩(12日未明)と明晩(12日夜)が見ごろと予想されている。晴れれば、北東の空のペルセウス座に近い1点(放射点)から、流星が飛び散るように見える。
ペルセウス座流星群は1月の「りゅう座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とならんで3大流星群に数えられます。今年の極大は8月12日早朝と12日20時頃。山や草原などでながめれば1時間で50個程度の流星を見ることも可能です。
ラッキーなことに僕はお盆で田舎におります(笑)。去年も見ようと思ったのですが、酔いつぶれて寝ていました。今年はがんばろうかな・・・親父と盛り上がらなければですけど(笑)
流星は地球の公転軌道付近に漂っている0.1mmから1cm程度のチリが秒速数十キロメートルで地球の大気に突入し発光する現象です。ペルセウス座流星群のもとになるのは1992年に近日点を通過したスイフト・タットル彗星が残していったものです。
これらのチリの発光が流星となりペルセウス座付近の一点から放射状に流れてくるようにみえます。
国立天文台によると、今年は月明かりに邪魔されず、条件は最適。放射状に飛んだ流星はどの方向にも現れる可能性があり、ピーク時には1時間あたり数十個の流星が見えるという。
今年は8時頃だから大丈夫かな。
<参考>国立天文台
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2004.08.08
クラークの「太陽からの風」も着実に実現しようとしています。
Yahoo!NEWSより「宇宙に開け大輪の花=太陽光「帆船」目指し実験−9日にロケット打ち上げ・鹿児島」(時事通信)
太陽の光を大きな帆に受けて進む「ソーラーセール」探査機の実現を目指し、宇宙航空研究開発機構は9日夕、鹿児島県内之浦町から小型ロケットを打ち上げ、直径10メートルの薄い膜状の帆を2種類、宇宙空間で開く実験を行う。外周に枠がある簡単な帆の展開実験はロシアが行った例があるが、枠がなく大きさに制限のない実用的な帆の展開は、成功すれば世界初の快挙だ。

ソーラーセールは次世代の推進システムとして注目されており、NASAでも研究されています。惑星協会のコスモス1も有名です。
ソーラーセールは太陽光の光子エネルギーを帆に受け推進するいわゆる宇宙の帆船。今までの化学エネルギーを利用した推進機関とは全く別の発想になります。ただ技術的な問題点も多く、帆の膜素材が最も大きな問題です。微力な光子の運動量を利用するため軽くて熱に強い素材が必要ですがほとんどの素材は重くて実用にはなりません。
ただ原子力などを利用できにくい日本にとっては、木星探査などを行うにはぜひとも必要な技術になるでしょう。
科学者の中にはコーネル大のトーマス・ゴールド名誉教授のようにソーラーセールは物理学の法則に反すると述べている人もいますが。
実験提案者の川口淳一郎教授は「帆の花をうまく咲かせることができれば、実用化に大きな弾みが付く。2010年代前半に木星探査機に応用することを検討している」と話している。
クラークの書くように宇宙ヨットのレースが行われる日はくるんでしょうか。
<参考>宇宙航空研究開発機構川口研究室
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2004.07.05
荒唐無稽な話だと思ってたのですが、すこしは現実味をおびてきたようです。
CNNより「宇宙行きのエレベーター、15年後実現に向け開発進む」
ブッシュ米政権が新宇宙政策で掲げた月面基地や火星有人探査と並行して、もう1つの構想が静かに進行している。宇宙へ伸びる「軌道エレベーター」だ。開発を担当する科学者らによれば、技術的な問題はすでにほとんどクリアされ、15年後には実現できる見通しだという。
軌道エレベータは赤道上空の静止衛星の軌道(高度36000km)までのびるエレベータです。スペースシャトルの事故もありなにより宇宙への低コストの運搬手段として注目を集めています。
このアイデアはSFの世界ではアーサー・クラークが「楽園の泉」の中で書いて以来広く知られるようになってきました。NASAも先端構想研究所などで研究を続けています。
宇宙まで伸びる構造物をどうやって作るかが最大の難問だったが、最近になって軽くて強い炭素系新素材「カーボンナノチューブ」が開発され、見通しが開けた。幅約1メートルで紙のように薄いカーボンナノチューブの「帯」を、地上から高度約10万キロまで伸ばし、エレベーターを走らせる――というのが、エドワーズ氏らの計画だ。強度をさらに高めるための研究も、2年後には完了する予定だという。

強度が必要なため通常の素材ではどうにもなりません。カーボンナノチューブであれば強度の問題はクリアできるようですが、一番の難点はやはり長さでしょう。これだけ長いカーボンナノチューブを作ることができるかが軌道エレベータを完成させるための焦点になりそうです。
一方、軌道エレベータの最大の利点はコストの低さでしょう。軌道エレベータを使えば1回宇宙へ行くのに1kgあたり100ドル程度ですむそうです。スペースシャトルでは1kgあたり1万ドル〜4万ドルであることを思えばずいぶん安くつきます。建設には100億ドル程度を見込んでいるようですが。エネルギーも回生エネルギーを利用すれば無駄なくつかえるでしょう。宇宙空間では太陽電池による効率のよい発電も可能でしょうし。
夢のような話ですが、バベルの塔を思い出してしまいました。宇宙の神がお怒りになりませんように(笑)。
<参考>SpaceElevators(NASA)・軌道エレベータのイラスト集
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2004.06.22
いよいよ宇宙に到達です。これであとはX-PRIZEの本番を残すのみとなりました。
Yahoo!NEWSより「初の民間有人宇宙飛行に成功=「スペースシップワン」が快挙−米」(時事通信)
世界で初めて民間による有人宇宙飛行を目指した米国のベンチャー企業、スケールド・コンポジッツ社の宇宙船「スペースシップワン」が21日午前(日本時間同日深夜)、カリフォルニア州のモハーベ砂漠の飛行場から宇宙空間に向けて飛び立ち、約3分半の宇宙飛行に成功した。旧ソ連が1961年、ガガーリン飛行士による人類初の宇宙飛行に成功して以来、米国と中国が続いたが、いずれも、国家事業として行われた。今回は民間の力で成功した快挙となった。
11,000人の観客が見まもる中、民間機による初の宇宙飛行は無事成功したようです。宇宙未来.comによると
21日9時47分(PDT)、スペースシップワンを抱えてホワイトナイト・テイクオフ
10時50分、スペースシップワン、ホワイトナイトから分離。エンジン点火。ロケット飛行開始。
10時57分、最高高度62.5マイルに到達。
11時6分、高度62マイルに到達を確認。スペースシップワン、世界初の民間宇宙飛行達成!!
11時14分、着陸。スペースシップワン無事に地上に帰還。
SFチックな可変翼をもつSpaceShipOneは、大気圏突入時にはその翼を折りたたみ、ランディングでは再び翼を広げ、無事着陸。
後援者のポール・アレンはこの計画でなんと2000万ドル以上のお金を使ったとか。スケールがでかい。賞金は1000万ドルなのに...(笑)。
あとはX-PRIXEの本番を残すのみとなりました。がんばれ。
日本でも民間の宇宙旅行を目指す運動をしているサイト(宇宙未来.com)があります。
<参考>以前のエントリー「民間機いよいよ宇宙へ」・「X PRIZE 開催地決定」
追記 CNNによるとパイロットのメルビルさんは無重力状態でチョコレート菓子「M&M's」の袋を開けてみたらしいです。色とりどりのキャンディーがただよってきれいだったとか。スポンサーなんですか(笑)
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2004.06.15
雷がおちる瞬間を目の前で見たことがあります。一瞬何が起こったのか分かりませんでしたが、これも
CNNより「隕石が民家に直撃、ニュージーランド初」
ニュージーランド北部のオークランドで12日、グレープフルーツ大の隕石(約1.3キロ)が、民家を直撃し、屋根を突き破って屋内に落ちた。けが人は出ていない。これまでに確認されているニュージーランドに落下した隕石としては9個目だが、民家に直撃したのは初めて。
朝食の準備をしているところに落ちてきたようです。これこそ何が起こったのか分からないでしょう。ニュージーランドでは民家を直撃したのが初めてという言い方が少しおもしろくて調べてみると、日本では結構民家に落ちてるんですね。
近いところでは2003年に広島で倉庫に落ちてます。それ以外にもベッドの上に落ちてきたとか、民家の2階から1階まで突き破っておちてきたとかあるみたいです。
これ、誰も補償してくれませんよね(涙)。
でも、ニュージーランドの隕石は約70万円の価値だとか。70万円で家は直るんだろうか。
<参考> 最近日本に落下した隕石の一覧
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2004.06.04
先月のテスト飛行で高度64kmに達した民間機「SpaceShipOne」ですが、
Yahoo!NEWSより「ついに民間機で初の宇宙飛行へ! 無事帰還後に記念フォトセッションもOK」
米Scaled Compositesは、これまで同社が独自に開発を進めてきた「SpaceShipOne」により、初の宇宙飛行に挑戦する計画を発表した。今月21日にフライトが予定されており、高度100キロメートルの上空を目指すことになる。
いよいよ「X-Prize」に向けて最終テストとなりそうです。
今回の飛行では打ち上げ機「White Knight」が「SpaceShipOne」を載せ高度15.2kmの地点まで運びます。そこで切り離された「SpaceShipOne」はマッハ3のスピードで目標とする高度100kmに到達する見込み。3分間の飛行の後再び大気圏に突入してきます。パイロットの名前はまだ明らかではありませんが、このフライトが成功すればいよいよ「X-Prize」にチャレンジということになりそうです。
Scaled Composites社のサイトの画像では、この機はなんと可変翼をもってます。はっきりいってスペースシャトルより優雅です(笑)。
これまで非公開で行われてきたSpaceShipOneのテスト飛行とは大きく異なり、今回のフライトは一般公開イベントとして広くアナウンスされているという。無事に帰還した後は、現地に足を運んだ人々の前に、SpaceShipOneを披露する計画も立てられており、自由な写真撮影も許可されるようだ。当日はパイロットへのインタビューなども行われるとされ、同社は、可能なら親子で一緒に現地を訪れ、この歴史的な宇宙飛行の成功の瞬間を見るようにとの招待を差し伸べている。
今回は完全公開なので、見学方法の詳しい案内や近隣のホテルなどの案内も同社のサイトにのってます。
Q&Aによれば、耳栓を持ってきたほうがいいとのこと(笑)。打ち上げはカリフォルニア州のMojave Civilian Aerospace Test Centerです。
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2004.06.03
ハッブル望遠鏡の延命を望む声は高く無視を決め込むわけにはいかなくなったようです。
Yahoo!NEWSより「ロボット整備を本格検討 ハッブル延命策でNASA」
米航空宇宙局(NASA)のオキーフ局長は、バッテリー消耗などのため2007年にも使用不能になるハッブル宇宙望遠鏡の延命策として、ロボット技術を利用した整備を本格的に検討することを決め、企業などの具体的な提案を1日から受け付けると発表した。
ハッブル望遠鏡は1973年に計画がはじまり、1990年に打ち上げられた宇宙望遠鏡。性能を維持するためにはスペースシャトルでの宇宙飛行士の船外活動による修理が不可欠ですが、オキーフNASA長官は2004年1月、修理を担当するスペースシャトル乗組員の安全が確保できないとの理由で、修理飛行の中止を発表しています。
NASAは、ロボット利用を目指す第一の目的は、望遠鏡が最終的に役割を終える際、軌道上から安全に地球に落下させる装置を取り付けるためと説明。しかし消耗したバッテリーや、望遠鏡を対象の天体に正確に向けるためのジャイロスコープなど重要機器の交換も併せて検討し、延命の方策を探るとしている。
ハッブル望遠鏡の後継機はジェームス・ウェッブ望遠鏡で2010年の打ち上げが予定されていますが、その間空白期間が生じることと後継機は可視光の観測に主力をおいていないことから延命を望む声が多くあります。
ハッブルと同じ能力をもった後継機の打ち上げという意見もあるようです。
ただどっちにしてさきだつものがなくっちゃ始まりませんしね。
ハッブル望遠鏡の公式サイトはこちら。
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2004.06.02
宇宙論の新説はなかなか日常感覚とフィットしないので困りものです。
Yahoo!NEWSより「まず大銀河ありき、国立天文台などが研究発表」
「小さな銀河が先に生まれて重力で寄り集まり、大きな銀河に成長していく」という通説とは反対に、大銀河は小銀河よりも早い年代に形成されたとする研究結果を、国立天文台、東大などのチームが発表した。
これも、現実的には想像しにくい。小さい銀河が先にできて重力のの相互作用で集まって大きくなるというのは納得できるんですが、その逆の観測結果とは。
国立天文台の児玉忠恭上級研究員らは、南の空に見えるクジラ座の中にある銀河約1000個を、すばる望遠鏡で観測。その結果、約80億年前の時点で、星の数が多く、太陽の800億倍以上の重さがある大銀河はほぼできていたが、太陽の100億倍以下の小銀河は成長途中だったことがわかった。
通説とと反対の観測結果に、児玉研究員は「密度の高いところで一気に大銀河ができたか、小銀河の密集地がいち早く大銀河に成長するなど、場所や環境による違いが大きいのではないか」と話している。
これこそ銀河形成のシミュレーションに特化したスパコンのGRAPEの出番ですか。GRAPE-6をさらに進化させた2PFROPSのGRAPE-DR開発に着手したというニュースも先日ありましたね。
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2004.05.13
Yahoo!NEWSより「華麗なる宇宙旅行のエキジビジョン! 開催地が正式決定」
米国ニューメキシコ州のBill Richardson州知事は、米X PRIZE Foundationによって、民間企業などが宇宙旅行の実現を目指して競う宇宙船開発プロジェクトの競技会「X PRIZE CUP」の開催地として、同州が正式に選ばれたことを明らかにした。
X PRIZEがいよいよ大詰めになってきた。X PRIZEは民間の宇宙旅行の実現のためにはじまった競技会で3人の飛行士を乗せて高度100kmまで飛び、無事に帰還したあと2週間以内に再び同一機体をうちあげることができた民間チームに1000万ドルの賞金をあたえるというもの。現在20数チームがエントリーしている。
賞金では経費を回収できはしないだろうけど。各チームの支援者の中にはかのリンドバーグの孫やマイクロソフトの設立者のポール・アレンなどもいるらしい。
今年中か、来年には成果がみられることだろう。いよいよ宇宙も国家だけのものではなくなってきた。
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