2006.03.16

温暖化の原因は何とオゾン層の破壊だった?−温暖化の結果でもありますが(笑)

YomiuriONLINEより「温暖化の原因は?オゾン層破壊かCO2か…正解は1割

「オゾン層が破壊されると太陽光が強く照らすようになり地球が温暖化する」。地球温暖化の仕組みをそのように誤ってとらえている人が、二酸化炭素(CO2)が原因と正しく理解している人よりも多いことが、国立環境研究所の青柳みどり主任研究員らの調査でわかった。
0603161
この調査は、先月、環境問題にある程度の関心を持つ首都圏の20歳代−50歳代の男女39人を6グループにわけ聞き取り調査したものです。

その結果、地球温暖化の原因となっているのがオゾン層の破壊であるとする人が多く、二酸化炭素などの温暖化ガスが原因であると答えることができた人は3人だけで、1割に達しなかったとのこと。この混同は、欧米でも認められるということです。

また、2004年に行ったアンケート調査でも、地球温暖化の「影響」を複数回答で聞いたところ同じように、オゾン層の破壊を挙げた人が最も多く75%を占めたとのこと。

原因と結果でさえも曖昧になっています。

青柳さんは「異常気象などで危機感を伝えるだけでなく、温暖化の仕組みを理解したうえで対策が取られるような啓もうが必要だ」と話している。
結局は温暖化に深い関心を寄せる人はそういないということなのでしょうか。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

2005.11.25

トリブチルスズがサンゴに悪影響を与えている?

Yahoo!NEWSより「化学物質がサンゴに悪影響 東大などが実証実験」(共同通信)

東大海洋研究所の渡辺俊樹助教授(分子生物学)らの研究グループは、船底塗料として使われ、国際条約で規制されたトリブチルスズ(TBT)などの化学物質が、サンゴの生態に悪影響を及ぼすことを実験で確認した。25日から琉球大で開かれる日本サンゴ礁学会で発表する。
0511241
トリブチルスズは代表的な有機スズで、14種の化合物があります。殺菌や汚れ防止等の作用を持ち、かつては船底塗料や漁網防汚剤などに広く用いられていました。

しかし1980年代はじめに、イボニシなどの巻貝にインポセックス(メスの巻貝にオスの生殖器が形成される現象)を生じることが報告されから規制が進み、それらの化合物は第1種特定化学物質または第2種特定化学物質に指定されています。しかし、世界的には規制の行われいない国もあり、大型船舶などの船底塗料として使用されたりもしています。

この研究では造礁サンゴの一種ウスエダミドリイシの稚サンゴを、海水1リットルあたり100万分1グラムの濃度でトリブチルスズやジウロンなどの化学物質を溶かした海水中で10日間放置しました。その結果、サンゴに共生する藻類の減少が見られ、サンゴ生育への悪影響が確認されたということです。

TBTは巻き貝の一部に生殖異常を起こすことなどが分かっているが、サンゴへの影響が確認されたのは国内で初めてという。
サンゴの死滅は世界中で問題となっていますが、これまでの白化現象や、オニヒトデによる食害に加え、新たな原因として考えなければいけないのかもしれません。

<参考>「二酸化炭素濃度が上がればサンゴが溶ける?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.11.16

世界の森林減少は毎年730万ヘクタール!

Yahoo!NEWSより「世界の森林面積減少が鈍化 中国の植林でアジアは増加」(共同通信)

世界の森林の総面積は2000年以降、日本の本州の約3分の1に当たる約730万ヘクタールが毎年減少し、破壊は依然として深刻だが、植林や自然の生育により1990年代に比べ減少ペースは鈍化したとの報告書を、国連食糧農業機関(FAO)が14日発表した。
0511161
国連食糧農業機関(FAO)が5年間の調査結果をまとめた「グローバル・フォレスト・リソーシズ・アセスメント」が発表されました。

この報告書によれば、2000─2005年の間に森林は年率730万ヘクタールの割合で減少しています。これはほぼパナマの大きさに相当するとのこと。ただ、1990─2000年までの年率約890万ヘクタールの減少に比べると、減少の速度は鈍っているようです。

しかし減少が止まったわけではなく、報告書では「森林破壊は、警戒すべき速度で進行している」と警告しています。

減少が鈍った理由は植林活動と自然の森林拡大によるものだとのこと。

この5年間に森林減少が最も深刻だった地域は南米で、毎年430万ヘクタールが減少。次はアフリカで400万ヘクタール減。オセアニアと北・中米も30万ヘクタール以上減りました。

一方アジアは中国の大規模植林が功を奏し増加に転じたとのことです。

日本など約230カ国・地域のデータに基づいた報告書によると、05年の世界の森林面積は約40億ヘクタールで、陸地の約30%。
依然危険な水準であることは間違いありません。

| | Comments (21) | TrackBack (0)

2005.07.24

尾瀬の生態系が弁当の食べこぼしで破壊される?

毎日新聞より「尾瀬ピンチ:コケ類衰退 ハイカーの弁当食べ残しが原因

高層湿原独特の景観で人気がある尾瀬(福島、群馬、新潟県)で、こぼれたり食べ残されたハイカーの弁当が代表的植物のコケ類への過剰な窒素の供給源となり、植生に悪影響を与える可能性の高いことが、東京農工大の赤木右(たすく)教授(無機地球化学)の調査で分かった。
尾瀬帰化植物により尾瀬の植生が危機にさらされていることはよく知られていますが、それよりも問題なのは人間の行動のようです。

湿原を中心とする尾瀬の生態系は非常に微妙なバランスの上に成り立っています。この生態系にとってハイカーの弁当の食べこぼしでさえ、大きな影響を与えるようです。

赤木教授は登山者が歩く木道に沿う尾瀬ケ原の休憩場所24ヶ所で、モウセンゴケを採取し、組織中の窒素を調べました。自然界にある窒素は質量数が14の同位体が99.6%以上を占め、残りが質量数15の同位体となっています。しかし、自然の雨水を窒素の供給源とする尾瀬のモウセンゴケの窒素15の比率は自然界の1.5倍もありました。特に休憩場所が広く、人が多く集まる場所ほど窒素15の比率が高かったとのこと。

一方、食品中の窒素は主に魚や肉類に含まれ、食物連鎖の上位の動植物ほど窒素15が蓄積されています。赤木教授は、モウセンゴケの比率の高さはハイカーの弁当に由来していると分析。食虫植物のモウセンゴケは、食べ残されたり、こぼれた食品を食べた昆虫類を捕らえ、窒素15を取り込んだと考えられます。

尾瀬の湿原は栄養源に乏しいため、それに耐えるコケなどによる独特の植生を形作っている。しかし、昨年だけでも約34万人が入山し、持ち込まれた食品や排せつ物によって湿原の栄養源が過剰になると懸念されていた。
自然保護の観点からは登山ブームによるオーバーユースも各地で問題になっています。しかし何のために保護するのかを考えれば難しい問題です。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2005.06.22

世界初!バイオガスで走る列車が登場

CNNより「世界初、バイオガスで走る鉄道が登場、スウェーデン

生ごみなどの有機性廃棄物などを発酵させて得られる可燃性ガスのバイオガスを燃料に走る鉄道車両がスウェーデンで開発された。世界で初めてと主張している。
バイオガスは生ゴミなどの有機性廃棄物をメタン発酵させて生成する可燃性のガスです。メタンや二酸化炭素を主な成分としており、近年では化石燃料に変わるエネルギー源として注目が集まっています。また温室効果ガスであるメタンガスを利用することで、メタンガスの大気中への放出を防ぐことができるのも温暖化防止につながります。
バイオガスで走るこの列車は、2つのバイオガスエンジンを搭載し、80キロの路線に就航、定員は54人。スウェーデン中央部のリンチェピング市と東部のベステルビク市を結びます。

燃料タンクを満タンにすれば600kmの走行が可能とのこと。最高時速は130kmにも達します。エコカーの先進国スウェーデンではすでにバイオガスを利用したバス779台、車両4500台以上が運行されています。

車両の所有会社「Svensk Biogas」は、世界初の自然ガスを利用した公共列車になると述べ、「地球温暖化防止に大きく貢献する」と強調している。
最大の問題は、まだバイオガスの製造コストがディーゼルに比べ高くつくという点でしょう。

<参考>「魚のアラで燃料電池

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2005.06.03

海の健康診断−要再検査が89%!

Yahoo!NEWSより「89%の海域「要精密検査」 全国88カ所を健康診断」(共同通信)

海洋政策研究財団は2日、全国の湾や、海とつながった湖などの閉鎖性海域計88カ所を“健康診断”した結果、89%79カ所に何らかの問題があり、要精密検査だったと発表した。
これまで海の水質調査などはそれぞれの自治体が個別に行うことが多く、基準などもまちまちでした。また水質調査を中心に評価されてきたため人でいえば血液検査のみを行っている状態といえます。

ところが細菌では沿岸域の人口増加や経済活動の影響で物質循環を含めた海全体のバランスが崩れてきています。

そこで海洋政策研究財団が、水質調査以外の検査も含め海洋環境の調査に乗り出しました。それが「海の健康診断」です。

今回は、全国の閉鎖性の海湾88ヶ所で生物組成や生息空間、生息環境などの生態系の安定性や物質循環の円滑さなどを調査しました。これは人で言えば定期検診にあたります。この結果が悪ければ専門的な二次検査を行うことになりますが・・・。

結果は89%にあたる79ヶ所の海で何らかの問題が発生していたとのこと。今のままでも問題なしとされたのは、釜石湾(岩手県)、鮫ノ浦湾(宮城県)、松川湾(福島県)、名瀬港(鹿児島県)など4県の計9つの湾だけでした。

従来よく調査された水質だけでなく「生物の種類」や「生息空間」、「魚介の量」「陸からの栄養」など7項目を、過去20年間と過去3年間で比較。それぞれ良い方から5段階で評価し、悪い方から2番目までの評価が1項目でもあれば詳しい調査が必要とした。
海の国「日本」。海を守ることがまず大切ですね。

<参考>海洋政策研究所

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.06.02

全国でツバメの観察をしよう

Yahoo!NEWSより「ツバメ見たら情報寄せて 2万件目指し全国ネット」(共同通信)

各地で観察したツバメの記録をインターネット上に書き込んで共有し、分布や生活の様子を解明しようと、日本野鳥の会(柳生博会長)が中心となって「ツバメかんさつ全国ネットワーク」への参加を呼び掛けている。
ツバメツバメは春先に台湾や東南アジアから産卵のために日本にやってきます。4月から7月ごろに3−7個の卵を産卵し、巣立ちまで20日程度親はヒナに餌を運びます。子が巣立ったあと親の半数は2回目の産卵を行います。

2回の産卵をすませたツバメたちは10月頃に南の越冬地に向かい旅立ちます。

古来からツバメは害虫を食べてくれる益鳥として親しまれてきました。この身近なツバメも近年、数が減ったといわれています。しかし全国的なデータがなく、本当に減ったのかどうか実態はよくわかっていません。

そこで日本野鳥の会が中心となって全国のツバメの記録を行う「ツバメかんさつ全国ネットワーク」が発足しました。これは観察したツバメの様子をネット上に書き込み、分布や生活の様子を共有するという計画です。スタートした昨年は全国から約2000件のデータが集まったとのこと。

野鳥の会研究員で全国ネットを担当する神山和夫さん(38)によると、都市部では土の露出や民家の軒先が減り、マンションが増え、巣を掛けにくくなっている。
今回の対象はツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、リュウキュウツバメ、ヒメアマツバメ、ショウドウツバメの6種類です。

子安貝でも探しながらツバメの様子を観察しましょうか(笑)

<参考>ツバメかんさつ全国ネットワーク2005

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.06.01

知床が世界遺産に登録−でも問題は・・・

Asahi.comより「知床が世界自然遺産に 屋久島、白神山地に続き3番目

日本が新たな世界自然遺産として推薦している知床(北海道斜里町、羅臼町)の登録が確実になった。小池環境相が31日、審査した国際自然保護連合(IUCN)が、「登録すべきだ」との評価報告書をユネスコ世界遺産センターに提出したことを明らかにした。
知床知床が世界遺産に登録されることが確実視されてきました。

世界遺産は72年に採択された「世界文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づいて、文化遺産、自然遺産、両方の性質をもつ複合遺産が登録されます。これらは勝手に登録されるのでなく、その遺産を持つ国が申し出ることで審査が行われます。

ユネスコの世界遺産委員会が登録を最終決定するのですが、その前に自然遺産であれば国際自然保護連合(IUCN)が、文化遺産であれば国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が報告書を提出。ほぼその報告書通りに採択されます。

今回の知床も正式には7月の世界遺産委員会で登録が決定します。

現在の登録件数は文化遺産611(うち日本は10)、自然遺産154(うち日本は2)、複合遺産23となっています。IUCNの審査が厳格なためか自然遺産の数が少ないのが特徴です。

日本で世界遺産に登録されているのは文化遺産が、法隆寺地域の建造物、姫路城、京都の文化財、白川郷・五箇山の合掌造り集落、広島原爆ドーム、厳島神社、奈良の文化財、日光の社寺、琉球王国のグスクと関連遺産、紀伊山地の霊場と参詣道の10ヶ所、自然遺産が屋久島、白神山地の2ヶ所です。

彦根城や鎌倉の社寺、平泉なども文化遺産への登録を目指しているようです。

知床の候補地は知床国立公園や遠音別岳原生自然環境保全地域などの陸域と海岸線から約3キロの海域で、面積は7万1100ha(うち海域2万2400ha)。ヒグマなどが高密度で生息しているほか、シマフクロウやオオワシ、オジロワシなどの鳥類も豊富です。

環境省や林野庁などは昨年1月、世界遺産センターに新たな自然遺産の候補地として知床の推薦書を提出。7月にはIUCNの調査員が現地を調査した。IUCNからは昨年8月と今年2月、主に海域部分の保護についての懸念が寄せられた。
ただ今後の課題として、治山・砂防ダムがサケに与える影響調査や海洋資源の保全、観光客対策が求められています。

登録が決定しても野生生物などが激減すれば「危機に瀕した世界遺産」に組み込まれることになります。

問題は観光客誘致のために世界遺産に登録する動きが各地で起こっていることでしょう。観光客を誘致しても、先日の屋久島の縄文杉のように観光客によって自然が破壊されることが懸念されます。観光客誘致と自然保護をどう両立させるかが問題です。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2005.05.22

地球はだんだん暗くなっている

YomiuriONLINEより「暗くなる地球、太陽光反射率下がる…NASA観測

地球が毎年わずかながら暗くなっていることが、米航空宇宙局(NASA)の衛星観測でわかった。
Terraの画像地球の大気や雲、水などの環境システムのメカニズムを解明するために打ち上げられた地球観測衛星Terra/Aquaからのデータを解析して得られた結果です。

NASAは衛星に搭載してある地球放射エネルギー観測装置(CERES)を使って得られた観測データを解析しました。その結果2000−2004年の4年間で約0.15%、地球の太陽光反射率が下がっていることが分かりました。

この数字は、地表全体に1平方メートルあたり約0.5W相当のエネルギーが吸収されていることに相当するということです。

地球はその地表で太陽から入ってきた光を反射して外に逃がしています。この反射率は岩石や砂、氷河などの表面では高く森林などでは低くなります。特に氷河は大きな反射率を持ちます。

おそらく地球温暖化の影響で雪氷が減少し、地表の白い部分が少なくなったことが原因だろうと考えられます。

太陽光の反射率が下がるとより多くの光が地表に蓄積されるため温暖化が加速することが考えられます。

地球は過去30年間、年平均約30%の反射率で安定。大気中の二酸化炭素濃度が現在より倍増した場合、温暖化に伴う気候変動で雪氷などが失われ、1%ほど反射率が下がると考えられている。
その結果ますます温暖化は加速する、悪循環に陥りそうです。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2005.03.31

過去50年間で生態系から受ける恩恵の60%が失われた!

Yahoo!NEWSより「生態系資源の6割に損失 国連の評価報告書が警告」(共同通信)

国連は30日、食糧や水資源など自然の生態系から人類が受けている恩恵のうち、約60%が過去50年間の人間の活動で大きく損なわれたと警告する生態系評価報告書を発表した。
生態系の破壊95ヶ国、1360人の専門家たちの手によるこのレポートでは、過去50年間の間に人間の生活を支える綺麗な空気や淡水など生態系のシステムの60%が失われたということです。

これらは主に、食物、淡水、材木、繊維や燃料を得るための人間の活動によるものです。
河川からの取水量が倍増し、森林伐採や農地の拡大が進行。化学肥料の使用も急増しました。珊瑚礁の40%は消失するか劣化し、マングローブ林も35%が失われました、これらにより津波災害への対応力も落ちてきています。

気候変化によってアフリカではコレラの蔓延する条件が整ってきています。農地から流れ出す窒素化合物が海に流れ込むことで魚を窒息させたり、海岸に沿って酸素を減少させる「デッドゾーン」も生じています。

経済的に見てもカナダの湿地を後に変えた場合1ヘクタールあたり2,000ドルの価値しかないのに対し、湿地が動植物の生息地た汚染のためのフィルタ、水の貯水池や人間のレクリエーションの場として使われるならば6,000ドルの価値があるとのこと。タイのマングローブ林も同様にエビの養殖場として使われた場合は200ドルの価値しかないのに対し、そのままの生態を保つことができれば1,000ドルの価値があると報告書は述べています。

特に漁業や淡水資源の利用は「将来の需要を支える水準をはるかに超える」と指摘。「今後50年のうちに回復不能な状態に陥る危険がある」と、資源利用の大幅な制限など、思い切った対策を各国政府に求めている。
先のことまでははっきりいって分かりません。ただ子どもの寝顔を見ると、この子たちに回復不能の自然の中での暮らしだけはさせたくないと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧