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2006.01.31

優性遺伝子はなぜ発現するのか?

Yahoo!NEWSより「劣性遺伝子押さえ込む メンデルの法則仕組み解明」(共同通信)

遺伝に関する「メンデルの法則」で、植物が“両親”からそれぞれ受け継いだ性質のうち優勢な一方だけ表れる「優性の法則」の原因の1つを、奈良先端科学技術大学院大の高山誠司教授(細胞間情報学)と東北大などのグループが見つけた。
有性生殖をする動植物は、色や形など様々な性質を生み出す遺伝子を父親と母親由来の一つずつ持ちます。19世紀半ばにエンドウマメを使った実験で修道士メンデルは表れる性質と、隠れていて子孫に伝わる性質があることを発見しました。表れる性質を「優性」、隠れているのを「劣性」と呼びますが、性質そのものに優劣はありません。これを「メンデルの優性の法則」と呼びます。

この優性の法則に関しては、遺伝病など遺伝子の働きに異常がある場合に優性・劣性の違いが生じる経過は判明していたが、二つとも正常な遺伝子の場合に、片方だけが表れる仕組みはよくわかっていませんでした。

高山教授らは、アブラナ科のカブラで、自分の花粉がめしべについても受精しないようにする「自家不和合性」の遺伝子を研究。劣性の遺伝子で、遺伝子の発現を制御する部分に炭化水素の一種が取り付いて「メチル化」と呼ばれる化学変化が起き、遺伝子の発現を押さえ込んでいることを発見しました。

「メチル化」のおきた遺伝子は性質を発現するタンパク質に変換することができず、劣性が表れなくなったとみられます。

遺伝子内部の配列自体は変化していないことから、研究グループは、交配後に起きる劣性遺伝子の化学反応により優性の性質が発現していると結論付けました。

高山教授は「今回の仕組みが、優性の法則でどれだけ一般的かを調べたい」と話している。
この仕組みが一般的なものであれば、品種改良などが行いやすくなるのではないでしょうか。

<参考>「メンデルの法則に修正の余地が?

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