耳あかのタイプを決める遺伝子発見
Asahi.comより「耳あかのタイプ、1塩基の違いで決定 長崎大教授ら発表」
ネバネバか、カサカサか、耳あかのタイプは、ある遺伝子の塩基配列のたった一つの違いで決まることが、新川詔夫(にいかわ・のりお)・長崎大大学院医歯薬学総合研究科教授らの研究で分かった。

耳あかにはネバネバした「湿型」とパサパサした「乾型」があります。これは遺伝によるものであることは70年ほど前からわかっていました。しかし、具体的な遺伝子は不明でした。
実は、耳あかは本来湿っているもので、乾燥したタイプは耳あかではなく、単に皮膚がはがれたものです。乾燥タイプの人は耳あかが出ない突然変異ということになりますが、日本人は約8割がこのタイプに分類されています。
研究チームは、長崎県在住の日本人126人の耳あかの型を調査。同時に「ABCC11」と呼ばれる遺伝子の特定の部分の塩基が「アデニン(A)」か「グアニン(G)」なのかを分析しました。
調査対象者のうち乾型は88人で、うち87人が父母の両方から「A」でできた遺伝子を受け継いでいる「AA」型に分類されました。一方、湿型は38人で、全員が父母の片方または両方から「G」を受け継いだ「GA」型か「GG」型だったとのことです。
この遺伝子で「G」を両親のどちらかから受け継ぐと湿型の耳あかになるようです。
耳あかは世界の民族の大半が湿型で、中国北部、韓国や日本など北東アジアでは乾型が多いといわれています。
今回の結果を考古学の研究とあわせたところ、この遺伝子はもともと「G」が一般的でしたが、約2万年前にシベリアなど北東アジアに「A」型に突然変異した人が現れ、その子孫が世界中に散らばっていったのではと研究チームは推測しています。
この遺伝子は、薬剤の代謝や排出と関係しており、将来、耳あかの型が、薬の効果や副作用を予測する一指標になるかもしれないという。29日付の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に発表した。将来は医者に行くと体温を測るのと同じように耳あかをとられるかも(笑)









ヒトの染色体は性染色体を含めると23対46本ありますが、このうち8番染色体は全遺伝情報の5%を担い、今までに739個の遺伝子が発見されています。

