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2005.12.09

イヌのゲノム解析終了−品種間の違いはヒトの個人差程度?

Asahi.comより「犬の遺伝情報を解読 がんなどの解明に貢献・米グループ

ボクサー犬のゲノム(遺伝情報全体)の高精度の解読が完了した。
0512091
解読したのは米ハーバード大とマサチューセッツ工科大がつくったブロード研究所と、米国立ヒトゲノム研究所などのグループ。ゲノム解読に選ばれたのは、「ターシャ」という名前の雌のボクサー犬。候補犬100頭の中で、塩基約24億個を読みとるのにDNAが最も適しているという判断でターシャを選びましたが、結局はどのイヌでも同様に解読できることが分かったそうです。

ビーグルなどボクサー以外の9品種でもDNAの概要を調べ、はっきりした部分についてボクサーのDNAと比べたところ、イヌのゲノムを構成する塩基約24億個の中で違いは平均で塩基約900個につき1個で、ヒトの個人差と同程度の小ささだったということです。

差がもっとも大きいアラスカンマラミュートとは塩基787個に1個の違いがあり、もっとも小さいイタリアングレーハウンドは954個につき1個でした。

イヌの遺伝子数は1万9300個と推測され、ほとんどがヒトのゲノムにも見られる遺伝子のイヌ版です。またこれまでの研究ではヒトの遺伝子は約2万2000−2万3000個ではないかと推測されていますが、イヌのゲノム解読によって、これまで人間特有の遺伝子と思われていたものは、実は遺伝子ではないのではないか、という問題がでてきたと研究チームは発表しています。

イヌの主な死因のひとつはがんで、今回の高精度の解読によってがんに関連する遺伝子の解明が進むと期待される。イヌとヒトのゲノム情報を組み合わせることで、がんを始めとする病気の遺伝的な原因を究明できるという。
イヌのゲノム情報は2003年に雄のプードルのものが部分的に解読されていますが、今回はさらに詳細な解読に成功しました。

<参考>「チンパンジーのゲノム概要解読−ヒトはなぜヒトたりえるのか」・「深海細菌のゲノム解析」・「マツタケのゲノム解析−人工栽培は実現するか」・「ニワトリの遺伝子数は2万数千個−やっぱりヒトなみです」・「ニキビ菌のゲノム解読−何になるの?」・「イネのゲノム解析ほぼ終了−遺伝子数はヒトより多いです」・「ヒトの遺伝子数は2万2千個−ハエとあまりかわりません」・「ヒトとチンパンジーの大きな違い

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