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2005.12.23

麹菌のゲノムを解析−なかなかビッグな菌類です

Asahi.comより「麹菌ゲノム解読、多めの遺伝子が「うまみ」醸す?

日本酒のこく・香りや、みそ、しょうゆのうまみの秘密解明に一歩――。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)や酒造・しょうゆメーカー、大学などが協力して、麹(こうじ)菌のゲノム(遺伝情報全体)を解読した。
0512231
麹菌は日本の「国菌」とも呼ばれるカビ類で、学名は「Aspergillus oryzae」。分泌する酵素はでんぷんを糖に分解したり、タンパク質を分解してアミノ酸を作ったりする働きを持ち、この特性を利用して日本酒やみそなどの醸造に使われています。

醸造協会、産業技術総合研究所、東京農工大など国内16機関でつくる「麹菌ゲノム解析コンソーシアム」と製品評価技術基盤機構が01年8月から本格的な解析を進めてきました。

その結果、麹菌のゲノムを構成する塩基対の数はヒトの約1%に当たる約3800万で、微生物では最大級だということがわかりました。また、染色体は8本あり、約1万2000の遺伝子が含まれていました。これはヒトの遺伝子数のおよそ半分にあたります。

ゲノムには、麹菌独自の遺伝子が集中する領域と、他の微生物などから取り込んだとみられる遺伝子が集中する領域とがまだらに存在していたとのことです。進化の過程で他種の遺伝子を取り込んだため、ゲノムサイズが大きくなったと考えられます。

また、解読済みの近縁の2種類のカビゲノムと比べると、麹菌ゲノムは2、3割大きいことも明らかになりました。遺伝子の数も29−34%多く、特に、たんぱく質分解酵素の遺伝子の種類が豊富だったとのこと。こうした酵素が、しょうゆなどのうまみ成分になるアミノ酸をつくるのに役立っているようです。

結果はおいしい酒やしょうゆの開発に役立つほか、麹菌を使ったバイオ産業への活用にもつながる。近縁のカビが引き起こす肺アスペルギルス症という肺の病気の解明にも、貢献できるという。
さすが麹菌です。なかなか複雑なカビですね
笑)

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