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2005.12.20

NEWS CLIP 05/12/19

毎日新聞より「イネ:少ない肥料で収量はアップ 葉が直立、光を受けやすく−−東大など、変異体発見

葉がほぼ垂直に育つことで下の葉までまんべんなく太陽光を受けやすいため、肥料を増やさずに収量増が見込めるイネを、東京大大学院の坂本知昭助手(植物生理学)らの研究グループが発見し、遺伝子レベルでその仕組みを解明した。20日付の米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」電子版に掲載される。
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植物は、葉が広がっていると上部の葉に遮られて下部の葉が十分に光を受けられません。一方、葉が直立すると下部まで光が届き光合成が可能になります。イネの葉が直立すると、密集して植えることができるため収量アップにつながることは理論的に予想されていました。しかし、葉が直立したイネは草丈が著しく低くなったり、実を付けなくなったりして実現には至っていませんでした。

今回、発見されたイネは株がコンパクトになるため密集して植えられるのに加え、上部の葉があまり太陽光を遮らないので、下部の葉も良く育ち、普通のイネより単位面積当たりの収量が30%程度増えるということです。

坂本助手らは、農業生物資源研究所が作ったイネ(日本晴)の突然変異体の中から、葉が直立して草丈が通常より少し低いが、米粒が小さくなるなどの異常がない個体を発見し、それら34系統の変異体を解析遺伝子を解析しました。

その結果、葉が直立したイネでは、植物ホルモンの一種「ブラシノステロイド」を作る酵素のうち、同じ働きをする2つの酵素の一方が機能しなくなっていることを発見。

これらのイネでは、葉の角度が変化し、欠点もなく収量が増すことが確認できたとのことです。

このイネを、通常の2倍の密度で研究栽培したところ、普通の日本晴は1ha当たりの推定収量が5.31トンだったのに対し、このイネは6.19トンとなりました。

坂本助手は「コシヒカリなど他の品種でも、植物ホルモンを制御できれば、肥料を減らし環境へ配慮した農法の普及に貢献できる」としている。
植え付け面積が少なくて収量があがれば農家の高齢化対策としても期待できるのではないでしょうか。

<参考>「収穫量1.2倍のコシヒカリができた−将来的には2倍も・・・」・「食べるだけで疲労回復する米

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