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2005.11.25

トリブチルスズがサンゴに悪影響を与えている?

Yahoo!NEWSより「化学物質がサンゴに悪影響 東大などが実証実験」(共同通信)

東大海洋研究所の渡辺俊樹助教授(分子生物学)らの研究グループは、船底塗料として使われ、国際条約で規制されたトリブチルスズ(TBT)などの化学物質が、サンゴの生態に悪影響を及ぼすことを実験で確認した。25日から琉球大で開かれる日本サンゴ礁学会で発表する。
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トリブチルスズは代表的な有機スズで、14種の化合物があります。殺菌や汚れ防止等の作用を持ち、かつては船底塗料や漁網防汚剤などに広く用いられていました。

しかし1980年代はじめに、イボニシなどの巻貝にインポセックス(メスの巻貝にオスの生殖器が形成される現象)を生じることが報告されから規制が進み、それらの化合物は第1種特定化学物質または第2種特定化学物質に指定されています。しかし、世界的には規制の行われいない国もあり、大型船舶などの船底塗料として使用されたりもしています。

この研究では造礁サンゴの一種ウスエダミドリイシの稚サンゴを、海水1リットルあたり100万分1グラムの濃度でトリブチルスズやジウロンなどの化学物質を溶かした海水中で10日間放置しました。その結果、サンゴに共生する藻類の減少が見られ、サンゴ生育への悪影響が確認されたということです。

TBTは巻き貝の一部に生殖異常を起こすことなどが分かっているが、サンゴへの影響が確認されたのは国内で初めてという。
サンゴの死滅は世界中で問題となっていますが、これまでの白化現象や、オニヒトデによる食害に加え、新たな原因として考えなければいけないのかもしれません。

<参考>「二酸化炭素濃度が上がればサンゴが溶ける?

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