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2005.11.08

免疫反応のスタートポイントを特定

YomiuriONLINEより「異物侵入でセンサー作動、すぐに免疫反応…理研が解明

異物の侵入から体を守る免疫反応が、従来考えられていたよりも早い段階で始まることを、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの斉藤隆・副センター長らが突き止めた。
免疫反応は、異物(抗原)を食べて分解する細胞(抗原提示細胞)が、リンパ球の一種であるT細胞に抗原の情報を伝え、T細胞が活性化することで進みます。

このとき、抗原提示細胞とT細胞は接着し、その接着面に、「免疫シナプス」という構造をつくり情報を受け渡しすることは知られています。免疫シナプスの中心には、抗原を認識する受容体が集まっており、これまでは免疫シナプスの中心こそが抗原を認識し細胞が活性化される場であると考えられてきました。
 
しかし、免疫シナプスの形成には10〜15分の時間が必要なのに対して、細胞の活性化が、わずか1〜2分で開始されるという事との間に、説明のつかないギャップが存在していました。

今回の研究ではガラス平面上に人工の細胞膜を作り、その上に抗原提示細胞が発現するT細胞の認識や活性化に重要な細胞表面分子を、細胞表面の上と同様に動くことができるような状態でのせました。この人工細胞膜上にT細胞をのせ、接着面で起きる現象を感度の高いレーザー顕微鏡で観察しました。

その結果、抗原提示細胞と接触したT細胞の表面に、50−200個の分子が集まった小さな塊(ミクロクラスター)が無数に発生することを突き止めました。塊には、抗原を認識するセンサーと、センサーからの信号を細胞内に伝える分子が含まれており、これらがすぐに働いて免疫反応が始まるということです。

研究グループは「花粉症など免疫の過剰な働きを抑える新薬の開発につながる」と期待、米科学誌「ネイチャー・イミュノロジー」電子版に6日、発表する。
アトピー性皮膚炎やスギ花粉症などのアレルギー疾患などの自己免疫疾患が大きな問題となっています。免疫系の研究はどんどんと先に進んでほしいものです。

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Tracked on 2005.11.08 at 10:45 PM

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