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2005.10.29

ウシの腎臓をサルに移植−急性拒絶反応はおきず

SankeiWebより「「異種移植」に成功 世界初、ウシ腎臓をサルに

ウシの腎臓をサルに移植する「異種移植」に、国内の研究チームが世界で初めて成功したことが27日、分かった。サルは、ほかの動物の臓器を移植すると、激しい拒絶反応が出て、臓器が機能せず、壊死(えし)してしまう。今回の研究では、移植した腎臓が機能したことが確認された。人でも激しい拒絶反応は起こり、人の異種移植への応用が期待される。
臓器移植の最大の問題は,移植に必要な臓器の不足です。異種移植とは人やサル、ウシなど違う種の動物の細胞や臓器を、ほかの種の体内へ移植することで、1992年には米国で、ヒヒの肝臓を人に移植し、患者は2ヶ月間生存したという例があります。

異種移植の最大の問題点は拒絶反応にあります。ヒトおよびサル以外の動物は「アルファガラクトース(αGal)」と呼ばれる異種抗原を持っています。一方、ヒトとサルはこの抗原に反応する抗体を持っているため、それらの動物の臓器をヒトやサルに移植すると旧姓拒絶反応が起きてしまいます。

今回、獨協医大の研究チームはαGalをつくり出す酵素の遺伝子を欠いたウシをつくり出しました。このウシは発育後間もなく死亡しましたが、死後に腎臓を摘出。カニクイザルに移植する手術を実施しました。

その結果、通常起こるはずの急性拒絶反応はおきず、尿もでたため腎臓が移植手術後も機能していることが明らかになりました。

ただ残念なことに、このサルも翌日死亡してしまいました。これは腎臓を摘出後、搬送に丸一日以上かかったため腎臓が痛んでいたのはないかと研究チームはみています。

沢田助教授は「今後はサルに移植する実験を繰り返し、どのような副作用が起きるかも検証していく必要がある。人への応用に向け、研究を進めていきたいが、早くても5年以上はかかるだろう」と話している。
もし異種間の臓器移植が行われるようになればずいぶん多くの人が助かることでしょう。

ただ、異種間の移植には未知の感染症が広がる可能性が指摘されています。この問題がクリアになるには長い時間が必要ではないでしょうか。

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