国際ハップマッププロジェクト成果発表
Asahi.comより「ヒトゲノムの個人差を網羅 日米英など解析」
人のDNAには個人ごとにわずかな違いがあるが、DNAのどの場所に違いがあるかを多くの人で網羅的に調べたデータベースが日米英などの協力でできた。「国際ハップマッププロジェクト」の成果の発表です。
「国際ハップマッププロジェクト」は体質の差を生む遺伝情報の違いが染色体上のどこにあるかを示す「地図」をつくる作業です。、アフリカ、アジア(日本人と中国人)とヨーロッパの人種についてDNAサンプルを集め、ヒトゲノムの90%をカバーする60万箇所の多型のパターン(ハプロタイプ)を特定し、ハプロタイプの地図「ハップマップ」を作成することを目的にしています。
ヒトゲノムは99.9%までは誰でも同じとされますが、残り0.1%の中に、遺伝情報を記す塩基の配列の1ヶ所が異なる部分(SNP)が散在し、それが体質などの個人差を決定すると注目されていました。病気へのかかりやすさや薬の効き具合などもDNAの1カ所の違い(一塩基多型)が関係していると考えられています。この違いを調べることで、体質に応じて副作用が出ない人だけに薬を投与するなど、遺伝情報に応じた治療を行うオーダーメード医療の基盤とすることができます。
このプロジェクトではDNA全ての違いを調べたわけではなく、DNAを構成する塩基の中で、個人差があると報告された個所約110万個を分析。個人差にはパターンがあり、全部を調べなくても、適切な代表個所を調べれば残りは予測可能になります。
今回の解析で「代表」を25万個に絞り込んだ。25万個を調べれば、日本や中国では個人差の98.5%を判別できることが分かった。米国で94.1%。ナイジェリアでは70.1%だった。結果はインターネット経由で公開される。オーダーメード医療への大きな1歩です。
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