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2005.10.31

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2005.10.30

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2005.10.29

ウシの腎臓をサルに移植−急性拒絶反応はおきず

SankeiWebより「「異種移植」に成功 世界初、ウシ腎臓をサルに

ウシの腎臓をサルに移植する「異種移植」に、国内の研究チームが世界で初めて成功したことが27日、分かった。サルは、ほかの動物の臓器を移植すると、激しい拒絶反応が出て、臓器が機能せず、壊死(えし)してしまう。今回の研究では、移植した腎臓が機能したことが確認された。人でも激しい拒絶反応は起こり、人の異種移植への応用が期待される。
臓器移植の最大の問題は,移植に必要な臓器の不足です。異種移植とは人やサル、ウシなど違う種の動物の細胞や臓器を、ほかの種の体内へ移植することで、1992年には米国で、ヒヒの肝臓を人に移植し、患者は2ヶ月間生存したという例があります。

異種移植の最大の問題点は拒絶反応にあります。ヒトおよびサル以外の動物は「アルファガラクトース(αGal)」と呼ばれる異種抗原を持っています。一方、ヒトとサルはこの抗原に反応する抗体を持っているため、それらの動物の臓器をヒトやサルに移植すると旧姓拒絶反応が起きてしまいます。

今回、獨協医大の研究チームはαGalをつくり出す酵素の遺伝子を欠いたウシをつくり出しました。このウシは発育後間もなく死亡しましたが、死後に腎臓を摘出。カニクイザルに移植する手術を実施しました。

その結果、通常起こるはずの急性拒絶反応はおきず、尿もでたため腎臓が移植手術後も機能していることが明らかになりました。

ただ残念なことに、このサルも翌日死亡してしまいました。これは腎臓を摘出後、搬送に丸一日以上かかったため腎臓が痛んでいたのはないかと研究チームはみています。

沢田助教授は「今後はサルに移植する実験を繰り返し、どのような副作用が起きるかも検証していく必要がある。人への応用に向け、研究を進めていきたいが、早くても5年以上はかかるだろう」と話している。
もし異種間の臓器移植が行われるようになればずいぶん多くの人が助かることでしょう。

ただ、異種間の移植には未知の感染症が広がる可能性が指摘されています。この問題がクリアになるには長い時間が必要ではないでしょうか。

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風邪の予防は水でうがい!−うがい薬に予防効果なし?

Yahoo!NEWSより「水でうがい、風邪4割減 薬効果確認できず」(共同通信)

水でうがいすると、しない場合に比べ風邪になるのを4割近く抑える効果があるとの調査結果を京都大の川村孝教授(内科学)と里村一成助教授(公衆衛生学)らがまとめ、28日発表した。
うがいの効果を無作為で選んだ集団の比較で調べたのは世界で初めてということです。

調査では18歳から65歳の男女384人を、1日3回以上水でうがいするグループ、同様にヨード液でうがいするグループ、うがいをしないグループの3つに無作為で分け、冬(2003年12月から2004年3月)に風邪をひいたかどうかを調べました。

その結果、1ヶ月の発症率はうがいをしない人の26%に対し、水うがいは17%と低くなりました。年齢構成などを考慮して補正すると発症率は水でうがいをした人の方がしない人に比べて約4割低くかったとのことです。

一方、ヨード液でうがいをした人の発症率は24%で、うがいをしなかった人との差が認められませんでした。

水道水に含まれる微量の塩素の殺菌効果や、口をすすぎ病原体を吐き出した可能性が考えられるという。
うがい薬によるうがいが予防効果がないとは驚きです。風邪をひいた後の消毒効果はあるのかもしれませんが。

でも1日3回のうがいはちょっと面倒くさい(笑)

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NEWS CLIP 05/10/28

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2005.10.28

ツタンカーメンが飲んでいたのは赤ワイン

CNNより「ツタンカーメン王が飲んだワインは「赤」と、研究者

黄金のマスクで知られる古代エジプトのツタンカーメン王が飲んでいたワインの色は「赤」だったと、副葬品を調査していた研究者が26日、大英博物館で発表した。この時代の人物が飲んでいたワインの色が判明したのは、初めてとしている。
ツタンカーメンツタンカーメンは古代エジプトの新王朝時代、第18王朝の王で兄アメンホテップ4世の後をついで1358年に9歳で即位しました。18歳で亡くなったあと、彼は日常で使う品や食料とともに埋葬されました。

発掘された墓からは、ワインが入っていたと見られる壷も見つかっています。その壷には「Wine of the House-of-Tutankhamun Ruler-of-the-Southern-on, l.p.h (in) the Western River」とワインの名前、収穫年、ブドウの栽培者などが書き込まれていましたが、それが何色のワインであったかは、中身がすべて蒸発していたため分かっていませんでした。

スペイン・バルセロナ大学のマリア・ロサ・グアッシュ=ハーネ氏らの研究グループが、大英博物館とカイロのエジプト博物館が保管するつぼ2つに付着していた残留物を調査。
その結果、白ワインには含まれないシリンガ酸を検出したほか、当時のワイン作りの様子を描いた絵画ではワインが赤や紫に着色されていたことから、内容物は赤ワインと結論づけました。

グアッシュ=ハーネさんのグループは、ガスクロマトグラフィー質量分析法を利用した、つぼの残留物の研究結果を、昨年10月付の米科学誌「分析化学」に発表している。
他にも分析できそうなものはありそうです。

<参考>「ツタンカーメンの頭部を復元−なかなかの美男子です」・「CTスキャンによりツタンカーメンの撲殺説を否定」・「ツタンカーメンの死因を追求−呪われませんように(笑)

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国際ハップマッププロジェクト成果発表

Asahi.comより「ヒトゲノムの個人差を網羅 日米英など解析

人のDNAには個人ごとにわずかな違いがあるが、DNAのどの場所に違いがあるかを多くの人で網羅的に調べたデータベースが日米英などの協力でできた。
「国際ハップマッププロジェクト」の成果の発表です。

「国際ハップマッププロジェクト」は体質の差を生む遺伝情報の違いが染色体上のどこにあるかを示す「地図」をつくる作業です。、アフリカ、アジア(日本人と中国人)とヨーロッパの人種についてDNAサンプルを集め、ヒトゲノムの90%をカバーする60万箇所の多型のパターン(ハプロタイプ)を特定し、ハプロタイプの地図「ハップマップ」を作成することを目的にしています。

ヒトゲノムは99.9%までは誰でも同じとされますが、残り0.1%の中に、遺伝情報を記す塩基の配列の1ヶ所が異なる部分(SNP)が散在し、それが体質などの個人差を決定すると注目されていました。病気へのかかりやすさや薬の効き具合などもDNAの1カ所の違い(一塩基多型)が関係していると考えられています。この違いを調べることで、体質に応じて副作用が出ない人だけに薬を投与するなど、遺伝情報に応じた治療を行うオーダーメード医療の基盤とすることができます。

このプロジェクトではDNA全ての違いを調べたわけではなく、DNAを構成する塩基の中で、個人差があると報告された個所約110万個を分析。個人差にはパターンがあり、全部を調べなくても、適切な代表個所を調べれば残りは予測可能になります。

今回の解析で「代表」を25万個に絞り込んだ。25万個を調べれば、日本や中国では個人差の98.5%を判別できることが分かった。米国で94.1%。ナイジェリアでは70.1%だった。結果はインターネット経由で公開される。
オーダーメード医療への大きな1歩です。

<参考>「体質の違いのデータベースほぼ完成−国際ハップマッププロジェクト

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写楽はやはり他の浮世絵師ではなかった

Asahi.comより「一目瞭然、目の描き方に違いはっきり 写楽と他の絵師

江戸時代中期の謎の浮世絵師「東洲斎写楽」と、3人の高名な浮世絵師が描いた絵の目の縦横比や黒目の割合などを数値化して比べたところ、かなり大きな違いがあることが、甲南大の辻田忠弘教授(感性情報処理)の研究室のコンピューター分析でわかった。
写楽東洲斎写楽は、1794年(寛政6年)に登場し、95年にかけての10ヶ月間に役者絵を中心としておよそ140点の作品を発表し、その後忽然と消息を絶ちました。大正時代にドイツの美術研究家クルトが、写楽はレンブラント、ベラスケスと並ぶ三大肖像画家と激賞し、日本でも再評価されるようになりましたが、この「写楽は誰か」というのが浮世絵研究上最大の謎でした。

特に版元の蔦屋重三郎が無名の新人の絵を出版したのはなぜか、短期間に活動をやめてしまったのはなぜか、などといった点が謎解きの興味を生み、「写楽別人説」もいろいろな方面から唱えられてきました。

写楽別人説の主要なものは浮世絵師の葛飾北斎、喜多川歌麿、作家十返舎一九などですが、現在は「阿波藩蜂須賀侯のお抱えの能楽師・斉藤十郎兵衛だったのでは」という説が有力視されています。

辻田教授らは、写楽の絵の最大の特徴は目の描き方にあるとして、写楽、北斎、豊国、歌麿の4人が描いたそれぞれ7−10人の男性の目の縦の長さの横の長さに対する割合、黒目の幅の割合などのデータを数値化して比較。

その結果、目の縦横比と黒目の割合の平均値を比べると、写楽はそれぞれ0.61、0.37と丸っぽく黒目が大きかったのに対し、北斎は0.31、0.39と細長くて黒目が大きく、豊国は0.50、0.20と丸っぽくて黒目が小さく、歌麿は0.17、0.28と細長くて黒目が小さいという特徴が明らかになりました。

辻田さんは「4人が描く目には数値的に大きな違いがあり、3人が写楽と同一の絵師とは考えにくい」と言う。
東洲斎写楽が斉藤十郎兵衛だったというのはほぼ確実だと思われますが、なぜこのような短期間だけ活動したかなど謎はまだまだつきません。

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NEWS CLIP 05/10/27

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2005.10.27

慶応大に入試センター案内ロボット登場

YomiuriONLINEより「入試案内ロボット、慶大三田キャンパスにお目見え

慶応大学の入試情報などを対話形式で提供したり、資料のある場所まで案内したりする受け付けロボット「KEITA」が26日、東京都港区の同大三田キャンパス入学センターでお披露目された。
KEITAこの自律移動型ロボットは「KEITA」といい漢字では「慶大」と書くようです(笑)

製作は村田機械。

身長約120cmで、底面のローラーで移動します。来場者を感知すると、自ら来場者へ向かって進み、自己紹介をした後に、大学や受験、見学に関するご質問に対話形式で応答。また、室内を移動しながら、入学センター内にある昨年度の入試問題、ガイドブック、大学紹介ビデオなどをご案内します。案内終了後は自らの席に戻り、充電を行うとのこと。

ただ「KEITA」は受付ロボットの製品化というわけでなく、研究用のプラットフォームであるということで、理工学部の研究室と連携し、これからもどんどんと進化をとげていく予定だとのこと。現在は,日本語のみですが,今後は英語など多言語化を目指しているようです。

毎週火曜〜金曜日がKEITAの“出勤日”になっている。
現在、理解できる単語は約2500とのことですが、来年、再来年とますます進化してくのでしょう。でもなによりもまず、この外観を進化させて下さい(笑)

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NEWS CLIP 05/10/26

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2005.10.26

NEWS CLIP 05/10/25

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2005.10.25

究極のミニカー?

CNET Japanより「世界最小の「ナノカー」--米ライス大学が開発

米ライス大学の研究者らが、究極のハイテクカーを開発した。比較的少ない数の炭素原子でできたこの車両は、硬い金でできた道の上を走行する。
ナノカー8年がかりで開発されたこの究極のミニカー(?)は、全長が3−4ナノメートル。人間の髪の毛が約8万ナノメートルですから、その小ささは驚きです。

シャシーはH型に組み立てられた炭素原子でできています。4つの車軸の先端には、フットボール型のC60分子から作られたボールのような車輪が取り付けられています。

このナノカーは金箔の上を車輪を回して走ることに成功しました。電界などの手段を用いて方向を変えることも可能だということです。

このナノカーとは別に荷物を運べるナノトラックも存在するようです。また、将来登場するナノカーはフォトンを動力にしたエンジンで進むようになるほか、いくつかの分子の貨車でできた一種のナノ列車も登場することになっているとのこと。

「われわれは、Mini Cooperのようなナノカーもつくった。これの大きさは縦横とも2ナノメートルだ。また6輪のバージョンもある」と、同大学で化学、機械工学、素材化学、コンピュータ科学を教えるJames Tour教授は述べている。
ナノ素材を運ぶのにナノ列車が使われるようになるのでしょうか。

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オキシトシン不足は攻撃性を高め協調性をなくす

Yahoo!NEWSより「「オキシトシン」不足、協調性に影響 東北大、マウスで確認」(河北新報)

東北大大学院農学研究科の西森克彦教授(分子遺伝学)らのグループは、オキシトシンというホルモンが機能しなくなると、コミュニケーション能力が低下して異常行動を起こすことを、マウスの実験で確認した。オキシトシンは協調性などの社会的規範を維持する役割を担っていると推測され、医学分野への応用も期待される。
オキシトシンは下垂体後葉から分泌されて,子宮の収縮と射乳を引き起こすホルモンです。このオキシトシンは動物実験で母親と子どもの絆をささえる物質であることはわかっています。ヒトでも信頼感を強める効果があるようです。

このオキシトシンを抑制すると攻撃性が高まるというのが今回の実験結果です。

研究チームはオキシトシンの働きを調べるため、オキシトシン受容体を欠損させたマウスと通常のマウスで、さまざまな行動を比較。その結果、欠損マウスでは「雌が離れた場所の子を巣に連れ帰る時間が4倍かかった」「雄が他の雄にかみつく回数が8倍になった」「同じかごに入れた相手マウスを見極めにくくなる」「子が母を求めて泣く回数が9分の1以下に減った」といった異常行動を把握したとのこと。

保育行動の減退や攻撃性の向上、相手の認識低下などは、コミュニケーション能力が低下したためとみられ、グループは「オキシトシンが共存姿勢や社会的な相互関係を形成する重要な役割を果たしている」と考えています。

オキシトシンが発現する場所や量は個体差があると考えられることから、グループはその差が親しみやすさなどの性格の違いを決定付けている一因ではないかと推論し、今後も裏付けるために研究を進める考え。
やはりオキシトシンは相互の信頼関係にとって非常に重要なホルモンのようです。

<参考>「人を信頼させるホルモン発見−悪用されませんように

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NEWS CLIP 05/10/24

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2005.10.24

NEWS CLIP 05/10/23

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2005.10.23

授乳中の除去食は効果なし?−卵や牛乳を摂取した方がアレルギーが少ない!

毎日新聞より「疫学調査:子供のアレルギーやアトピー、授乳中の食品で減少−−従来の説覆す?

授乳中の母親が卵や牛乳を多く摂取するほど子供に卵・牛乳アレルギーが少なく、アトピー性皮膚炎は、揚げ物など油脂を多く含む食品を多く食べた母親の子供ほど少ないことが、国立成育医療センター研究所(東京都世田谷区)の疫学調査で分かった。盛岡市で開催中の日本アレルギー学会で22日に発表する。
授乳中の母親の食べたものは母乳の中にあらわれるため、乳児にアレルギー反応があるときは、卵や牛乳、大豆油などの摂取は避けたほうがいいともいわれます。

妊娠中及び授乳中の母親に卵の摂取を制限しておくと、日本人に多い小児の卵アレルギー患児の発生率が低下するという報告もあります。しかし、この報告については否定的な見方も多くありました。

今回、研究チームは広島市内の小学2年生のうち、母乳だけで育った子供約3600人について、授乳中の母親の食事と、子供のアレルギー発症歴の関係を調べました。

その結果、授乳中に母親が卵を食べていなかった子は74人で、約26%が卵アレルギーと診断された経験があったのに対し、卵を食べていた母親の子3528人のうち、卵アレルギー歴のある子は7.4%(262人)で約4分の1にとどまりました。また、牛乳アレルギーでは、授乳中に牛乳を飲んでいた母の子の発症経験率は約2%で、飲まない母の子の半分以下だったとのことです。

アトピー性皮膚炎についても、揚げ物、スナック類、ファストフードを、どれも授乳中に全く食べなかった母の子の発症経験率が約25%だったのに、少しでも食べていた母の子は、約18%にとどまりました。

授乳中に卵や牛乳を摂取しているほどアレルギーは少なく、揚げ物を食べていた方がアトピーが少ないという、いわゆる除去食によるアレルギー予防の目的とは全く逆の結果となりました。

松本室長は「揚げ物などについては、多く食べることを勧めはしないが、母親が食事制限しても子供のアレルギー予防にはなりにくいとみられる」と話している。
食べ過ぎはよくないでしょうが、除去食など気にしない方がいいのかも。

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NEWS CLIP 05/10/22

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2005.10.22

薬用石鹸の殺菌効果は普通の石鹸と変わらない?

YomiuriONLINEより「「抗菌」せっけん、効果は「普通」…米FDA

米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は20日、「抗菌」をうたうせっけんや洗浄剤などの商品に、普通のせっけんを上回る感染症予防効果はないとする見解をまとめた。
手洗い抗菌性の石鹸や食器洗剤は多くの種類が発売されています。しかし、FDAの諮問委員会のメンバーは投票により賛成11、反対1で抗菌石鹸や洗剤が通常の石鹸にくらべても何らメリットを認められないと結論づけました。

細菌などが起こす感染症は、通常のせっけんと水による手洗いでかなり予防できるが、抗菌商品にそれを凌駕(りょうが)する特別な効果があるとは確認できなかったということです。

FDAの諮問委員会は石鹸業界に対し、抗菌石鹸が有効であるというデータを提出するように求めましたが、有効性の認められるデータが提出されなかったということで、引き続きデータの提出を求めていく考えを示しています。

また、細菌の活動を抑える目的で抗菌商品に含まれる「トリクロサン」などの化学物質について、「耐性を持つ細菌を生み出す恐れがある」と警告、安易な利用を戒めている。抗菌商品は日本でも人気があり、トリクロサンも「殺菌成分」として多くの商品に含まれている。
日本で売られている薬用石鹸などもトリクロサンを含んでいるものが多いですが、さて・・・。

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早めに引退した方が早死にする?

Exciteニュースより「早めの退職、長生きにつながらず=米研究者チーム

早めの退職と長生きの間には相関関係がないとする調査研究を、米国の研究者チームがブリティッシュ・メディカル・ジャーナル誌のオンライン版で発表した。
早めにリタイアして、悠々自適の生活を送る方が長生きするという印象がありますが、それとは逆の研究結果です。

研究チームはシェル石油の元従業員たち3500人を最高26年間に渡って追跡しました。

その結果、55才で引退した人は平均して72才まで生きました。しかし、60才で引退した人は平均76才、65才で引退した人は平均80才まで生きたとのことです。

55才で引退した人と65才で引退した人の間には経済的な格差がありますが、それを考慮しても55才で引退した人の方が早死にする傾向は明らかだったようです。

同研究者チームの1人であるシャン・ツァイ氏は、「55歳または60歳で退職したグループが長生きする確率は、65歳で退職したグループと比べて決して良くはなかった。むしろ、退職時の年齢が上がるほど死亡率は低くなるという結果が出ており、それは高所得層でも低所得層でも同じだった」と指摘した。
早めに引退できるものならしたいんですが、こういう結果を見ればどっちがいいんでしょうか(笑)

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NEWS CLIP 05/10/21

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2005.10.21

月でも酸素が手に入る!

YomiuriONLINEより「月面にチタン鉄鉱、NASA観測…酸素の供給源に期待

米航空宇宙局(NASA)は19日、月面には、酸素を含んだチタン鉄鉱が広く分布している可能性が高いとする観測結果を発表した。ハッブル望遠鏡の高性能カメラによる初の紫外線観測で明らかになった。
月酸素の供給源と考えられているのはチタン鉄鉱(イルメナイト)。チタン鉄鉱に水素を加え、900度程度に加熱することなどで酸素を取り出すことができます。チタン鉄鉱は米アポロ計画で持ち帰られた月の砂にも10−15%含まれており、月における有力な酸素供給源と考えられていました。

今回、ハッブル望遠鏡の紫外線カメラで1971年と72年に月に着陸したアポロ15号、17号の着陸地点と、これまで詳しく探査されていなかった「アリスタルコス」といわれるクレーターの周辺を探査。

その結果、クレーターの周辺と17号の着陸地点付近でチタン鉄鉱と考えられる鉱物の分布を発見しました。

アリスタルコスは数億年前にいん石の衝突でできた比較的若いクレーターで、周辺地域は過去に激しい火山活動があったと考えられています。

倉本圭・北海道大院助教授(地球惑星学)の話「酸化チタンが月面に広く存在することは予想されていたが、高精度で確認できたことは有人探査に有益なデータとなるだろう。酸化チタンからは酸素を取り出しやすく、大量に存在するならば有効な供給源になる」
NASAは賞金をかけたセンテニアルチャレンジとして、月の砂から効率的に酸素を取り出す方法を公募しています。

将来的に月面を基地として火星への有人飛行を考えているNASAとしては酸素やロケット燃料の供給源となる可能性のある物質の発見は非常に心強いことでしょう。

08年には無人探査機「LRO」を打ち上げ、周回軌道から詳細に月面の観測を行う予定のようです。

<参考>「NASAの始めた懸賞金付きコンテスト−今度は月の石から酸素を取り出します

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NEWS CLIP 05/10/20

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2005.10.20

古新聞で空気を綺麗に?

nikkeibpより「「空気清浄効果のある新聞用紙」、日本製紙と読売新聞が共同開発

日本製紙と読売新聞社は10月19日、光触媒である酸化チタンをコーティングした新聞用紙「光触媒新聞用紙」を開発したと発表した。直射日光のあたる場所に置いておくと、室内の空気に含まれるタバコ、汗、ペットの臭気などを除去、浄化するという。
光触媒とは光が当たると化学反応を促進する触媒となる物質です。その中でも特に多く用いられているのが酸化チタンです。

酸化チタンは昔から、白色のペンキや化粧品、また食品添加物として使われてきました。この酸化チタンが光触媒として働くと、汚れの分解や消臭・脱臭、抗菌・殺菌、空気中の有機化合物やシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの分解などの働きをもちます。

これは酸化チタンの表面に活性酸素が生じることによって起こるといわれていますが、はっきりとは分かっていません。しかし、その酸化作用とまた親水作用により、空気清浄機や建材など多くの分野で使用され始めています。

今回、日本製紙と読売新聞社は、化学反応によって紙自体の品質が劣化するという従来の光触媒技術にあった問題を解決。製品化に成功したということです。耐久性にもすぐれ、オフセット輪転印刷機による高速印刷も可能ということですので、本当に新聞紙としても使えるようです。

読売新聞社では日刊紙「読売新聞」の東京23区発行分に、同光触媒新聞用紙を使った別刷り広告特集を折り込む。また10月22日から日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催される「東京モーターショー 2005」で同広告特集を約10万部配布する予定。
古新聞で空気の浄化ができるようになるんでしょうか。でも、コストが高そうです。なによりの問題は我が家は読売新聞をとってないことでしょうか(笑)

<参考>「ハイテクとローテク カイコから光触媒

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NEWS CLIP 05/10/19

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2005.10.19

マンモスの絶滅の原因は超新星爆発?

AstroArtsより「マンモスを絶滅に追いやったのは超新星爆発だった!?

4万1千年前の超新星爆発によって、1万3千年前にマンモスが絶滅したかもしれない。このような研究結果をアメリカ・カリフォルニア大学のバークレー研究所などの研究グループが発表した。
マンモス約500万年にアフリカで現代のゾウの祖先は大きく3つに分かれました。アフリカゾウの仲間、インドゾウの仲間、そしてマンモスです。しかしこのうちマンモスだけが約4万−数千年前に絶滅してしまいました。

原因ははっきりと分かっていませんが、気候の変動による植物相の変化やヒトの狩猟による乱獲、伝染病などの説が有力です。

しかし、ここでカリフォルニア大の研究グループにより、「超新星爆発」が原因だとする新たな説が発表されました。

その証拠としてあげられているのが、1万3000年前の北アメリカの9ヶ所の遺跡から発見された磁性を帯びた小さな金属球です。この金属球に含まれる金属は、地球上では珍しいものでした。これは超新星爆発により生じた彗星が1万3000年前に北アメリカを襲ったことによるものではないかと研究チームは考えています。

これらの遺跡から発掘された石器に放射性同位元素の「カリウム40」が多く含まれていたことも、この仮説の裏付けと研究チームは考えています。カリウム40はとりわけ超新星爆発で多く作られ、時間とともに崩壊します。太陽系にはあまり残っていない元素です。

マンモスがなぜ絶滅したのか、決定的な説はないし、「超新星爆発の影響」という説明も、複数の「状況証拠」のみで、非常に有力とは言い難い。しかし、もし本当だとしたら、さすがの大きなマンモスも、超新星爆発のワンツーパンチの前にはたまらずノックアウトされたというわけだ。
研究チームは他にも4万1000年前、3万4千年前などの地層から超新星爆発の痕跡を発見しています。

マンモスの絶滅につながるかはともかく超新星爆発の残骸が地球を襲ったことは確かかもしれません。

<参考>「マンモスのルーツが明らかに−ミトコンドリアDNAを全解読」・「マンモスの絶滅は寒冷化のせい−ゴンとドテチンのせいではありません(笑)

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NEWS CLIP 05/10/18

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2005.10.18

ES細胞の倫理的問題を克服できる?

毎日新聞より「ES細胞:米チームのマウス実験 受精卵を壊さず作成

1個の受精卵から、正常な赤ちゃんと、どんな細胞にも成長できる万能性を持った胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の両方を得ることに、米バイオ企業「アドバンスト・セル・テクノロジー」やウィスコンシン大などの研究チームがマウスの実験で初めて成功した。英科学誌ネイチャー(電子版)に16日発表した。
ES細胞ヒトのクローン胚から胚性幹細胞(ES細胞)を作り、再生医療に使う際に生じる倫理的問題を解決できる可能性を秘めた技術が、同時に2つ発表されました。

米国のベンチャー企業、アドバンスト・セル・テクノロジー社(ACT)などの研究チームは受精卵を壊さずにES細胞を作る技術を発表しました。マウスの受精卵が8つの細胞に分裂した8細胞期に、一つの細胞をとりだし、別のES細胞と一緒に数日間培養。すると細胞は未分化な状態を保ったまま分裂を続け、神経細胞や骨、心臓の筋肉細胞などに分化する新たなES細胞ができたとのことです。

一つの細胞をとりだした後の受精卵を代理母役のマウスの子宮にしれると、妊娠し、正常な赤ちゃんが誕生。

赤ちゃんとES細胞はもともと同じ受精卵から育ったことから遺伝子は同じ。このためES細胞を凍結保存しておけば、将来、けがや病気で治療用の細胞や移植用の臓器が必要になった場合に、拒絶反応なく利用できることになる。
また、kこれとは別に、マサチューセッツ工科大(MIT)の研究チームはクローン個体誕生を防止する技術を開発し発表しました。

クローン胚は、核を抜いた卵に体細胞を移植してつくります。これを培養すると胚性幹細胞になりますが、この卵を仮親の子宮で育てるとクローン動物になります。

研究チームははマウスの細胞を取り出し、「Cdx2」という遺伝子を操作し、クローン胚を子宮に移植しても胎盤ができず子として生まれないようにしたのち卵子に移しました。できた胚を仮親の子宮に戻しても着床しなかったとのこと。

一方、胚の内部の細胞を特殊な条件で育てるとES細胞ができ、普通のES細胞と同様の能力を持っていたということです。

受精卵から胚性幹細胞を作る方法は、将来に命として生まれるべき受精卵を壊しているという批判がありますし、クローン胚はクローン人間誕生などの危険性を秘めています。今回マウスで開発された新技術をヒトでも実現できればES細胞に科された規制も緩和されるかもしれません。

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賢い子どもを生むには水銀を含まない魚を食べるとよい?

nikkeibpより「妊娠中に水銀が少ない魚をたくさん食べると子供が賢くなる、米研究

新たな研究の結果、妊娠中に魚の摂取量が多いほど、生後6カ月時の子どもの認知能力が高く、水銀摂取量が多ければ、逆に認知能力は下がることがわかった。
魚介類には有機水銀が含まれている可能性がある一方、エイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸といった有益な成分も含まれています。

また、妊娠中に食品を介して水銀を摂取した母親から生まれた子供の発育や認知能力は、そうでない子供に比べると劣るという報告もありますが、それを否定するデータもあり、議論は続いています。

この研究では、135組の母子について妊娠中の魚介類の摂取量と生まれた子どもの生後半年の時点での認知能力の関係について調べました。

その結果、魚の摂取量が多いと産児の認知能力も高いことが示されたということです。しかし、体内に摂取する水銀量が増加した場合は逆に認知能力が低下したことも明らかになりました。

一般に、魚介類の有益な脂肪酸の量と水銀含有量は相関しています。研究チームは、水銀が少なく有用な脂肪酸が多いと考えられるビンナガマグロの缶詰やイワシなどを勧めています。

米Harvard大学のEmily Oken氏らが、Environmental Health Perspectives誌2005年10月号に報告した。
妊婦にとっては気になる情報ですが、気にしすぎるのもよくないかと。

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カーボンナノチューブの爆弾でがん細胞を爆破!

BioTodayより「光を当てて熱すると爆発するカーボンナノチューブ

光を当てて熱すると爆発するカーボンナノチューブ(ナノ爆弾)が開発されました。Thomas Jefferson University in PhiladelphiaのBalaji Panchapakesan等による研究成果です。
ナノ爆弾研究チームはドラッグデリバリー、いわゆる薬をがん細胞や病巣に直接届けるための媒体としてカーボンナノチューブに着目し、研究していました。

その研究途中に偶然発見されたのがナノ爆弾です。爆弾はカーボンナノチューブを束にすることで作られます。このナノチューブの束にレーザー光をあてるとナノスケールの爆発が起こりました。

研究チームはこの爆弾をがん細胞の除去に使えるかもしれないと考えています。特に乳がんの治療に役立つのではとのことです。実際にリン酸塩、塩をふくむ水中でも爆発を再現することができました。

癌細胞をターゲットにした抗体などとの組み合わせにより、癌治療に応用可能です。
がん細胞に選択的にとりつくことができれば、ほとんど痛みもなく外科的な処置ができるかもしれません。

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NEWS CLIP 05/10/17