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2005.09.03

ジャンクDNAはやはりジャンクでなかった!

Asahi.comより「マウスゲノムの70%に重要な機能 理研など解析

マウスの遺伝情報全体(マウスゲノム)の大半が無駄と思われていたが、全体の長さの約70%が、遺伝子を調節するなど、細胞内で利用されていることを理化学研究所などの国際研究グループが解明した。人でも同様の仕組みがあると考えられ、たんぱく質を作る遺伝子を主体に説明する従来の生命観を覆す成果になる。2日付の米科学誌サイエンスに発表する。
マウスゲノム上にはタンパク質を作る遺伝子と、タンパク質を作らない遺伝子が混在しています。このうち意味があるのはタンパク質を作る部分であると考えられてきました。タンパク質を作るDNAは転写という機構によりRNA(リボ核酸)を作り、このRNAからタンパク質が合成されます。この領域がいわゆる「遺伝子」と呼ばれる部分です。残りの部分はその機能がはっきりとしないこともあり、「ジャンクDNA」ともいわれます。

ヒトゲノムの97%以上はジャンクであるといわれており、実際にタンパク質を作っているDNAは2%ほどに過ぎません。

マウスゲノムは約30億の塩基から構成されていますが、研究チームはマウスの細胞で作られているRNAを詳しく解析。その結果、ゲノムの70%以上でDNAがRNAを作り、大半は何らかの機能を果たしていることが分かりました。DNAが作った全RNAのうち53%(約2万3000個)は、タンパク質を作らないこともわかりました。

このようなジャンクDNAは全く無駄な領域であるという説もあれば、何らかの働きをもっているのではという説もあり、はっきりしたことは分かっていませんでした。

この研究ではこれらのRNAが決まった遺伝子やタンパク質と結びつき、その働きを抑えるなどの役割を持っていることが推測されています。ゲノムのうち意味があるのはごく一部であるとの従来の考え方を覆す報告です。

たんぱく質を作らないRNAが、生命活動の重要な役目を担っていることになる。理研グループは人にも同様の遺伝子調節の仕組みがあるとみている。新たに見つかった遺伝領域は、例えばがんに関連する遺伝子を調節するなど、医薬品開発の新たな目標になりうるという。
ヒトの遺伝子がマウスと同じくらいしかないのに、はるかに高度な生命活動を営めるのはこの領域のおかげかもしれません。

難病などの原因解明にもつながるかも。

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