前立腺がんの診断にPSAは役に立たない?
YomiuriONLINEより「前立腺がん検査値「目安にならない」…米研究チーム」
前立腺がんの早期発見や悪性度の把握に役立つとして日本でも普及している前立腺特異抗原(PSA)検査値について、全米男性約2万人に対する疫学調査を行った米テキサス大などの研究チームが「がん発見の効果的な目安にはならない」との結果をまとめた。前立腺がんは最近急増しています。進行が遅いがんではありますが、初期には自覚症状がないため発見しにくいのが特徴です。骨やリンパ節に転移しやすいがんなため注意を必要とします。
前立腺がんの発見には血液を採取し、PSA(前立腺特異抗原)を検査する方法があります。PSAはもともと体内に存在する成分で、健康な状態でも前立腺で作られています。しかし、前立腺がんがあるとPSAの値が急増します。この値が4ng/ml以下の場合陰性、10.1ng/ml以上の場合は前立腺がんの疑いが強くなります。4.1−10ng/mlはグレーゾーンとされ、がんの場合と前立腺肥大症など他の病気が含まれるとされています。がんが疑われる場合には生検などで診断を確定する必要があります。
しかし、この研究ではPSAの値が低くても前立腺がんであるケースが多かったことが分かりました。
研究チームは55歳以上で前立腺がんでなく、PSAの値も3.0ng/ml以下の18,882人の健康な男性を7年間追跡。その間定期的にPSA検査などを行いPSAの値が増加したり、直腸検診で異常が発見された場合は生検を行いました。
7年後、PSAの値が4ng/ml以下で検査でも異常がなかったすべての男性に生検を推奨。実際に生検を受けた5587人のうち1225人が前立腺がんと診断されました。
結果を分析したところ4.0ng/mlの基準では6.2%が前立腺がんでない偽陽性でしたが、実際の前立腺がんの患者のうち20.5%しか発見できなかったことになるようです。
8割のがん患者をひろいだすためには、基準値を1.1ng/mlまで下げるしかないとのこと。しかしこの場合、がんでないのにがんの疑いありと診断される偽陽性の率もぐんと高まります。
PSAは、血液1ミリ・リットル当たりのナノ・グラム数が「4以下」で正常とされるが、同チームは「この線引きに有効性はない」としている。PSAで正常とされても安心するなということでしょうか。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17506/4861113
Listed below are links to weblogs that reference 前立腺がんの診断にPSAは役に立たない?:

Comments
私はPSA毎回27ぐらいで、生険はもう2回も受けました。ガンではありませんでした。単なる肥大であって、触診でも、柔らかいので大丈夫なのかなーーなどと先生が言いますね。PSAの値はなかなか診断には難しいと思いますね。
Posted by: kou | 2005.12.31 at 02:37 PM