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2005.07.09

電子2個でハイトラ-ロンドン状態の作成に成功−量子コンピュータに近づいたのか?

Yahoo!NEWSより「電子2個を自由に操作=量子コンピューター実現に期待−科技機構」(時事通信)

極低温に冷却した微細な半導体装置で、2個の電子の状態を自由に操作することに成功したと、科学技術振興機構の羽田野剛司研究員や東大大学院工学系研究科の樽茶清悟教授らが8日付の米科学誌サイエンスに発表した。
人工分子の電子顕微鏡写真量子コンピュータは従来のコンピュータと異なり、量子力学の特性を利用するもので、従来のコンピュータで行うと天文学的な計算時間を要する問題でも短時間で解くことができます。

このコンピュータの基本単位は量子ビットといわれていますが、その候補として核磁気共鳴、イオントラップ、ジョセフソン接合などが提案されています。どれもまだまだ現実的なものとはなっていませんが、その中に量子ドットという箱に閉じこめた電子のスピンを量子ビットとして利用するというアイデアがあります。

この電子スピンを利用する方法では、正確に1個ずつの電子を2つの量子ドットに配置しいわゆる「ハイトラ−ロンドン状態」をつくり出し、これを制御する必要があります。

この研究では、ガリウム・ヒ素の半導体を用いて作られた300−400nmの人工原子を2つ並べた人工分子をつくり、それを制御する電極を取り付けました。この電極を走査することで電子を注入しハイトラ−ロンドン状態を作り出し、制御することに成功したとのことです。

現在のコンピューターでは不可能な膨大な計算を一瞬でこなす「量子コンピューター」の実現に役立つと期待される。
ゆっくりとではありますが量子コンピュータに近づいているかもしれません。

<参考>「量子テレポーテーションで原子をおくる

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Tracked on 2005.10.06 at 01:12 AM

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