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2005.06.18

落胆したときに働く脳の部位

Asahi.comより「「仕方ない」でも脳は次善の策、別部位で思考 サル実験

すし屋でトロを注文したら品切れで、しかたなく赤身を頼む――こんなときに活発に働く脳の領域を、京都府立医科大の木村実教授(神経生理学)らがサルの実験でつきとめた。やむをえず不本意なものを選ぶときの脳内メカニズム解明に一歩近づく成果だ。17日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
これまでの研究では、動物が多くの選択肢を与えられたときは、金銭、名誉などの「報酬」の大きさで意思を決定することが知られており、大脳皮質や大脳基底核が関係するとされてきました。

しかし、現実の世界では報酬の大きな望んだものが必ず手にはいるわけではありません。
この研究では、期待しているものが手に入らず他のものしか得ることができない場合に視床にある正中中心核(CM核)といわれる部分が活性化することがわかりました。

実験では、緑のランプがついたときにサルがボタンを押せば報酬として水をたくさん与え、赤のときは少ししか与えませんでした。すると、赤をつけたときは緑に比べ、反応までの時間がわずかに長くなったそうです。大きな報酬が見込めないため、しかたなく選び、反応が鈍くなったと考えられます。

この時、電極を脳にさして脳神経の働きを調べるとCM核が活性化していることが判明。緑のランプのときは活性化せず、逆にこの部位を電気的に刺激すると、しかたなく行動したときのようにサルの反応が鈍くなることも確認しました。

この部位は特に落胆や不幸に関係していると考えられます。

木村教授は「期待通りに物事が進むことは少ない。ベストの選択肢が選べなくても、パニックに陥らず、次善の選択をするのは知的な行動だ。その脳のメカニズム解明の突破口になる」といっている。
思い起こせば、僕の毎日は正中中心核がつねに働いているようです(笑)

<参考>「同性愛の男性はやはり視床下部の働きに違いがあった?」・「強欲な人ほど進化の適応度が高い−慈善行動は不適応?

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