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2005.06.25

収穫量1.2倍のコシヒカリができた−将来的には2倍も・・・

Yahoo!NEWSより「イネの収量決める遺伝子=「増産コシヒカリ」試作成功−名古屋大、理化研など」(時事通信)

イネの種子の量を左右する遺伝子を特定し、交配により収量をアップさせたコシヒカリを作ることに、名古屋大と理化学研究所、ホンダの共同研究グループが成功した。直接的に収量増加につながる遺伝子の発見は初めて。24日(日本時間)、米科学誌サイエンス電子版に発表した。
収量が1.2倍のイネ一つの茎につく米の粒数は花芽の成長に関係する植物ホルモン「サイトカイニン」に左右されます。サイトカイニンの蓄積が多いと穂の枝分かれが増え、枝につく粒数も多くなります。

研究チームは昨年12月に前解読されたイネのゲノム情報を用いて、実る粒数がコシヒカリの約2倍あるインディカ種の「ハバタキ」と「コシヒカリ」の遺伝子を比較しました。その結果、種子の数を調節する「CKX2」という遺伝子を特定。この遺伝子がサイトカイニンの分解酵素を生み出していて、ハバタキのCKX2遺伝子が突然変異で機能低下を起こしていることを確認しました。

さらに4年がかりでコシヒカリにハバタキを5回掛け合わせ、この遺伝子をハバタキの遺伝子に置き換えることに成功しました。ただコシヒカリは茎が細いため実る粒数が増えると倒れやすくなります。そこでイネの背丈を決める遺伝子も同時にハバタキの遺伝子におきかえました。

この新しいイネを育てると、収量は20%増え、背丈が18%小さくなったとのことです。

遺伝子組み換えを行っていないため、直ちに実用も可能。遺伝的に近い小麦やトウモロコシなど他の穀類にも応用できる可能性があり、世界的な食糧不足への対策として期待される。
遺伝子組み換えを使えば、もう少し効率的に品種改良できたのでしょうが、イネということで慎重になっているようです。

米とともに三大穀物とされるコムギやトウモロコシも同じイネ科でゲノムがよく似ているということで、他の穀物への応用も期待できます。

また、この遺伝子以外にも収量に関する遺伝子がほかに4種類特定されています。これら全てを置き換えれば理論的には「ハバタキ」と同じ程度の収穫量が可能になるかもとのこと。

収量が一気に2倍になれば米も安くなりますね。それ以上に世界の食糧危機の救世主になるかもしれません。

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Comments

こんにちわ。
収量が1.2倍はすごいですね。
今の米の収量が反収600kgぐらいだから、
それが1.2倍で720kg!!
純利益も上がるなら、
反当たり5~7万だから、
6~8.4万!!
まあ利益は、米も安くなるだろうから、
こんなに上がらないのでしょうが・・・。
他の野菜も日本のみで自給できるほど、
収量があがるといいですよねー。

Posted by: 沙留 | 2005.06.26 at 01:02 AM

米価はその分下がるでしょうから利益はあまり期待できそうにないですね。ただ食糧難で悩む人口爆発国には朗報ですね。

それにしてもリアルな指摘、我が家も一応実家は農家なんですがここまで具体的な数値は全然分かりません(笑)

Posted by: Fum | 2005.06.26 at 02:16 AM

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