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2005.04.27

地球シミュレータを使って車の衝突シミュレーション

Yahoo!NEWSより「コンピューターで衝突再現 海洋機構と自動車工業会」(共同通信)

海洋研究開発機構と日本自動車工業会は26日、スーパーコンピューター「地球シミュレーター」を使い、自動車の衝突を精密に再現することに成功したと発表した。
衝突シミュレーション自動車の開発においてはコストの削減と開発期間の短縮をねらってますますコンピュータにより有限要素法などを用いたシミュレーションが重視されています。

衝突実験も最終的には実車を用いて行いますが、実車による実験には数千万円の費用がかかると言われており、そう何度も実車を壊してばかりもいられません。そこで精度の高い衝突シミュレーションが求められています。

今回、海洋研究開発機構の地球シミュレータセンタと自動車工業会の共同研究としての高精度な衝突シミュレーションの結果が発表されました。

これまでの衝突シミュレーションでは自動車の車体を100万個程度の部分格子(メッシュ)に区切り、衝突の際に100ミリ秒あたりにどの程度車体が変化するかをシミュレーションしていました。このメッシュは細かくすればするほど精度は高くなります。今回は、地球シミュレータを用いて1000万のメッシュでのシミュレーションを行ったそうです。

その結果、衝突における部品の変形などもずいぶんと高精度に再現できました。

従来のプログラムでは100万メッシュで100ミリ秒の車体の変形を計算するのに38時間くらいかかっていましたが、この研究では1000万メッシュでも35時間ですんだとのことです。

従来のコンピューターシミュレーションではできなかった細部の再現にも成功し、開発現場に導入されれば、衝突実験の回数を減らしてコスト削減や開発期間の短縮が期待できるという。
この研究は「車まるごとシミュレーション」という研究の一環です。今後は車の開発に必要なその他のシミュレーション技術についても、さらに研究を進めていくとのこと。

いつの日かコンピュータだけで設計された車ができるようになるんでしょうか。それはそれで不安も残りますが(笑)

<参考>地球シミュレータセンター

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