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2005.03.18

男女の違いの鍵はX染色体にある

Yahoo!NEWSより「両方で働く遺伝子も=女性の2本のX染色体−米大学チーム」(時事通信)

女性の性染色体は、父から受け継いだX染色体と母から受け継いだX染色体の2本あり、細胞ごとにどちらか片方の遺伝子だけ働くと考えられていたが、両方で過剰に働く遺伝子もあることが分かった。米国のペンシルベニア州立大とデューク大の共同研究チームが、40人の女性の細胞を調べた成果を17日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
X染色体女性はX染色体を2つもっていますが男性はX染色体とY染色体を1つずつ持っています。X染色体の上には1098の遺伝子が存在しています。一方Y染色体上には78の遺伝子しか存在しません。このことはこれまで考えられてきた以上に男性と女性の性差の原因となっているのかもしれません。

米のペンシルバニア大とデューク大の研究チームは40人の女性のX染色体を分析しました。女性は2つ持っているX染色体の遺伝子のうち片方だけを発現させ、もう片方は不活性化させていることは分かっていました。

しかし、この研究では不活性化されていたと考えられる遺伝子のうち15%が実は活性化していたことが分かりました。また残りの遺伝子の10%は人によって活性化されていたり不活性化されていたりしました。

これは女性が男性以上に遺伝的な多様性を持っていることを示しますし、また不活性化されていたならば男性とあまり変わらないはずの遺伝子ですが、2つのX染色体の遺伝子の療法が活性化されている部分があるとなると、これが性差の元になっているとも考えることができます。

例えば、IQの平均を取ると男性と女性では大きな差は見られません。しかし男性は女性より分布が幅広く、高いIQ、低いIQの両極は男性が多く、女性は平均値付近に固まっています。もしX遺伝子の不活性化されていない部分にIQに関係ある何らかの遺伝子があるとすると、女性は2つの染色体上の遺伝子により働きが平均化されているとも考えることはできます。

男性の場合、性染色体がXとYの組み合わせであるため、X染色体の遺伝子に異常があると、女性のようにもう1本の遺伝子が働いている細胞で補えず、知的障害や血友病、筋肉が委縮する筋ジストロフィーなどが起きる。X染色体の遺伝子の働きの調節システムが必ずしも適切でないことは、これらの病気の原因遺伝子がうまく働かない理由の一つである可能性があるという。
他の染色体よりもずいぶん奥が深いのがX染色体なのかもしれません。

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