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2005.03.23

肥満防止の物質発見

Asahi.comより「肥満防止のたんぱく質発見 慶大と山之内製薬が共同研究

肥満を防ぐのに役立ちそうなたんぱく質を、慶応大学と山之内製薬の共同研究グループが発見し、21日付の米科学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。糖尿病を防ぐ作用もあり、将来のやせ薬や、血糖値を下げる薬の開発につながる可能性があるという。
このタンパク質は慶應義塾大学・山之内製薬の共同研究グループがクローニングし、2003年に発表されたタンパク質で、これまでに血管の新生や創傷治癒などの活性があることが分かっていた「AGF」というタンパク質です。

このAGFタンパク質を持たない遺伝子改変マウスに普通に餌を与えると、生後半年で通常マウスの2倍の体重になり内臓脂肪も著しく増えました。血糖値の調節もうまくできなくなり、2型糖尿病と同様の症状である耐糖能異常と高インスリン血症も見られたとのことです。

逆に、AGFタンパク質を高濃度に有する遺伝子改変マウスは、高カロリー食による肥満の誘発実験を行っても肥満にならなかったとのこと。

さらに、肥満糖尿病のマウスへAGFを投与すると肥満や糖尿病の症状が改善されました。

AGFの働きは、肥満にかかわる従来知られている生理活性物質とは違うことも確認された。グループの尾池雄一・慶応大講師は「AGFそのものを人間に投与できる段階ではないが、詳しく作用を解明し、将来の治療薬の開発につなげたい」といっている。
まだまだ先は長そうですが。

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