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2005.03.23

アルツハイマーの原因物質の分解を促進する物質特定−ネプリライシンとソマトスタチンが鍵を握ります

毎日新聞より「アルツハイマー:原因たんぱく質、分解促す物質特定 理研

理化学研究所の研究チームは、アルツハイマー病の原因たんぱく質を分解する酵素の働きを高める性質が「ソマトスタチン」にあることを突き止め、20日付の米科学誌「ネイチャー・メディシン」(電子版)に発表した。ソマトスタチンは、成長ホルモンの分泌を制御するたんぱく質。この物質が細胞表面の受容体に結びつくと、脳内の分解酵素が増え、病気の原因たんぱく質分解が促進されるという。もともと体内にある物質のため副作用の少ない治療物質として注目されそうだ。
アルツハイマー病は加齢に伴い脳内にアミロイドβという物質が蓄積して起こります。このアミロイドβを分解する酵素として「ネプリライシン」という酵素があることは分かっていましたが、今回は遺伝子治療のような外科的な処置を用いずにネプリライシンの活性を制御することに成功したようです。

ネプリライシンの活性を上昇させ、アミロイドβを減少させる物質として今回着目されたのは神経ペプチドの一種「ソマトスタチン」。

研究チームは、ソマトスタチンを作れなくしたマウスを調べた結果、アミロイドを分解する酵素「ネプリライシン」の脳内の量が通常マウスの6割まで減ることを確認しました。また、このマウスの脳にはアミロイドの沈着が約5割も多かったとのこと。

研究チームの西道隆臣・神経蛋白(たんぱく)制御研究チームリーダーは「ソマトスタチンの受容体に働く薬剤を開発できれば、外科的な治療や副作用の心配なくアミロイドの沈着を減らせる。実用化の可能性は高い」と話す。
アルツハイマーの克服にまた一歩近づきました。

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