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2005.02.26

褐色矮星の撮影に成功−初の太陽系外惑星の撮影には到りませんでした

Asahi.comより「星の周りをまわる褐色矮星、すばるが発見

生まれて100万年ほどしかたっていない星の周囲を、星(恒星)になり損ねた褐色矮星(わいせい)が回っているのを発見したと25日、神戸大や国立天文台などのチームが発表した。ハワイのすばる望遠鏡の成果で、これほど若い星の周りで見つかった例は少ない。もう少し軽ければ、太陽系外惑星の世界初の撮影になっていた。
褐色矮星褐色矮星とは恒星になりそこねた星です。恒星は中心部で核融合反応をおこし明るく輝いていますが、そのためには膨大な質量が必要になります。木星の75倍以上、すなわち太陽の7%以上の質量がないと核融合反応が持続せず恒星にはなることができません。

褐色矮星は質量は大きいものの木星の75倍以上までには到らず恒星になれなかった星です。以前からその存在は指摘されていましたが自ら光る星ではないためなかなか発見されませんでした。しかし、1995年になって初めて褐色矮星の存在を示す証拠が見つかり、それ以降続々と発見されています。

今回すばる望遠鏡の「コロナグラフ撮像装置(CIAO)」を用いて牡牛座DH星の近辺でこの褐色矮星を発見しました。CIAOはコロナグラフというマスクを用いて中心の星の光を覆い隠し、その周囲にあるかすかな天体を直接観測する装置です。

今回発見された褐色矮星は質量が木星の40倍。表面温度が2700度−2800度であることも判明。

この矮星の重さは太陽の4%、木星の40倍で、中心星との距離は太陽と地球の330倍。神戸大の伊藤洋一助手は「重さが木星の13倍以下なら惑星に分類される。太陽系外惑星は約150個見つかっているが、まだ撮影されたものはない。もう一歩だった」と話している。
質量が木星の13倍より軽い伴星を惑星、13倍以上80倍以下の星を褐色矮星と呼ぶため、今回の発見では残念ながら初の太陽系外惑星の撮影とはいかなかったようです。

この手法では木星程度の惑星を検出できる感度があるということですから、初の太陽系外惑星の撮影もそう遠い日のことではなさそうです。

<参考>国立天文台

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Tracked on 2005.06.15 at 12:38 AM

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