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2005.02.25

新たな虫歯治療法2種−塗るだけか吹き付けるだけか悩むところです

新たな虫歯治療法2種。

Yahoo!NEWSより「初期虫歯のエナメル再生 削らず治療、山梨大など

歯の表面に塗るとエナメル質と一体化し同じ結晶を作る人工エナメルを開発したと、FAP歯科研究所(山岸一枝代表、東京都目黒区)や山梨大工学部の鈴木喬教授らのグループが、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
ハイドロキシアパタイトは歯や骨の成分を構成する物質です。歯は表面がエナメル質、その内側が象牙質になっていますが、エナメル質の97%、象牙質の70%がハイドロキシアパタイトでできています。虫歯はエナメル質が溶けることからはじまりますが、このハイドロキシアパタイトで初期の虫歯であれば直すことができます。最近はこれを含んだ歯磨き粉などもありますね。

この研究ではハイドロキシアパタイトを構成する水酸基の一部をフッ素イオンにおきかえペースト状にしました。これを歯の表面に塗ったところ、溶媒の酸の影響で表面がわずかに溶け、そこにペーストのハイドロキシアパタイトが元のエナメル質と同じ結晶を作り直したということです。

初期の虫歯なら塗るだけで直せそうですし、虫歯予防にもつながるかもしれません。

一方、こんな報告も。
河北新報より「虫歯も元通り 歯の成分吹き付け再生 東北大で成功

東北大大学院工学研究科の厨川常元・教授(ナノ加工学)の研究グループは16日までに、同大学院歯学研究科の佐々木啓一、鈴木治両教授と共同で、歯の主成分ハイドロキシアパタイト(HA)の微粒子を歯表面に高速で噴射し、室温、大気圧環境下でHAの膜を歯表面に生成することに成功した。虫歯治療で切削した部分に歯と同質のHA膜を盛り重ね、ほぼ元の状態に戻すことが可能。新しい歯科治療法として、実用化が期待されている。
こちらの手法では粒径を細かくしたハイドロキシアパタイトをノズルから噴射。これが歯の表面に膜を作り、新たなエナメル質の層を作り出すとのこと。こちらの手法ではいったん削ったあとに詰め物をするのでなく、このハイドロキシアパタイトを吹き付けて元の歯と同じようにふさいでしまう手法のようです。

一般的な詰め物と違い、脱落などの心配もないとのこと。ただし切削部分が大きい場合は詰め物と併用するようですが。

どちらにしても実用化されれば歯医者さんの手技もずいぶんと変わるかもしれません。

個人的には「塗るだけ」の方に気を惹かれますが(笑)

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