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2004.12.23

深海細菌のゲノム解析

Yahoo!NEWSより「深海細菌のゲノム解読 セ氏70度までの耐熱性」(共同通信)

世界最深部の水深約1万1000メートルの海底に生息する細菌の全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)が22日発表した。細菌はセ氏約70度の高温まで生育できる性質を持っており、ゲノム解読でなぜ高温に耐えられるかが分かれば、耐熱性を持つ酵素の開発にも役立つという。
ジオバチルスカウストフィラス細菌は好熱性バチルス菌の一種の「ジオバチルスカウストフィラス」。バチルス菌は納豆菌の仲間で土壌中どこにでも生息しているものです。この細菌は生育環境が広く、pH2−12、5−78℃、1気圧−300気圧まで多様な環境下で生育できる環境適応能力を持っています。

洗剤や化粧品への添加、製紙工程の漂白などで使われる酵素を作り出す菌として、産業でも多く利用されています。

ジオバチルスカウストフィラスは1996年にマリアナ海溝の海底で無人探査機「かいこう」が採取した泥に生息していました。深海は低温で、なぜ耐熱性を持つ細菌が生息するかは不明です。

同機構の高見英人グループリーダーらは、DNAを断片にして解析する手法でゲノムを解読、遺伝子が約3500個あった。似た種類で耐熱性を持たない細菌と比較したところ、約2000個が同じ遺伝子だった。研究チームは、共通しない1500個の遺伝子の中に生物が耐熱性を獲得する仕組みがあるとみている。
こういった有用酵素の中には多くの分野で利用されているにもかかわらず熱に弱いものがあるため耐熱性の酵素の開発も望まれています。たとえば熱い湯でも働く酵素入りの洗剤などにも利用価値があるでしょう。

<参考>海洋研究開発機構

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