磁石に吸い付く液体を発見
まだ小さかった頃、磁石で遊んでいた僕は母親が大切にしていたカセットテープのテープを線路に見立てて磁石で電車ごっこをしていました。結果は・・・こっぴどく怒られました(笑)
YomiuriONLINEより「世界初、常温で磁石に吸い付く液体発見…東大チーム」
常温で磁石に吸い付く液体の化合物を、東京大学理学部の浜口宏夫教授(物理化学)が世界で初めて発見した。こうした化合物は、これまでまったく知られていない。

また、純粋な液体でなければ磁性流体というものが1960年代にアポロ計画を推進する中で開発されました。宇宙機器や宇宙服のシール材として開発されたものですが、直径が10万分の1mmほどの強磁性体の粒子を水や油に分散させたものです。
ただ、このような常温で磁性をもつ完全な液体はこれまで存在しませんでした。
浜口教授らのグループは、食塩のようにイオンで構成されながら、常温で液体である「イオン液体」に注目。陰イオンを磁石にくっつくイオンに置き換えれば、液体そのものが磁石にひかれるはずだと予測し、実際に合成すると、予想通り磁石についた。使用したのは陽イオンには窒素を含む有機物、陰イオンには鉄と塩素の化合物だそうです。
えらくあっけない感じですね(笑)
ちなみに酸素が磁性を持つことを発見したイギリスの化学者ジェイムズ・デュワーは魔法瓶の発明者でもありますね。
<参考>東京大学浜口研究室
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