RFIDタグの埋め込みを承認−これこそ近未来SFですがプライバシーは?
実家の冷蔵庫には「これいつの?」という食べ物がわんさか。食べてみて初めて「酸っぱい!」というのは日常茶飯事です(笑)。よく誰もお腹をこわさないもんだ。こんなときこそRFIDタグをつけておいてほしいと思うのですが、それが人体に埋め込まれるというと・・・。
Asahi.comより「医療用体内チップ、米で承認 プライバシー侵害懸念も」
米食品医薬品局(FDA)は13日、体内に埋め込む医療用の電子認識票「ベリチップ」を承認した。体の表面にスキャナーをかざせば、患者の体質や治療歴を専用のデータベースから引き出すことができる。きめ細かい医療につながる期待がある一方、プライバシー侵害の恐れも指摘されている。
販売元は米国のアプライド・デジタル・ソリューションズ社。対象としているのは糖尿病や慢性的な心臓疾患をかかえる患者、アルツハイマー病、化学療法など複雑な治療を受けている人などだそうです。
RFID(Radio Frequency Identification)は小さな無線チップによりヒトやモノを識別管理するシステムでバーコードのかわるものとして流通業界で期待されています。
耐久性にすぐれた小さなタグにデータを記憶させ、電波や電磁波で読み取ります。アンテナからの非接触電力伝送技術により電池をもたない半永久的なものも増えてきています。将来的にはすべての商品に微少なタグが付くかもしれません。
ヒトに埋め込めば、そのデータが個人認証のかわりとなります。クレジットカードや免許証、健康保険証などのかわりにもなり暗証番号などともおさらばできます。
ベリチップはすでにメキシコで実用化されおり、注射器で皮下に埋め込むため処置時間も20分以下ですむとのこと。
16けたの識別番号が入力されており、医師や看護師が患者の体にスキャナーをかざして読み取る。これをもとにデータベースに接続すれば、患者の病歴や投薬歴、血液型などの医療情報が閲覧できる。
問題はプライバシーでしょう。リーダさえかざせば誰でも情報を手に入れることができます。導入までにどういった方法でプライバシーを守るかがしっかりと検討されている必要があります。
日本では小学校の児童がタグを持ち、保護者や教員がWEB上で登下校の時間などをチェックできるシステムがすでに導入されてますね。
しかしこれこそ近未来SF。そこまで必要なのかなとは思いますが。
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