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2004.07.02

BSE問題がなしくずしの対応になる前に

牛海綿状脳症(BSE)についてのメディアの扱いがだんだんと小さくなっているようですね。

Yahoo!NEWSより「全頭検査見直し機運高まる 米国産牛肉輸入再開へ糸口

 米国コロラド州で6月30日まで開かれた牛海綿状脳症(BSE)に関する日米専門家・実務者会合で、全頭検査の有効性に限界があることが確認されたことで、食品安全委員会を中心に日本でも全頭検査を見直す機運が高まりそうだ。検査対象から若い牛を除外すれば、米国産牛肉の輸入再開への道が開ける。

全頭検査の有効性に限界があることは分かっていたことです。異常プリオンが検出できる量以下の場合は感染していても検査をすり抜けてしまいます。

全頭検査より危険部位の除去が大切というのが米国の論理でしょう。日本側もそれを認めたような発言をしています。

河北新報より「若い感染牛検出は困難 BSE全頭検査に限界

米国での牛海綿状脳症(BSE)発生で停止している米国産牛肉の日本への輸入再開を目指し、米コロラド州で開かれていた日米政府の専門家・実務者会合が6月30日終了し、日本側は、現在の検査方法では若い牛のBSE感染が検出できないとし、全頭検査には限界があることを認めた。

若い牛には狂牛病が発生していない。若い牛ではプリオンが検出できる量まで蓄積されないため検査は困難。この2点から若い牛を検査の対象からはずすことで輸入再開への歩み寄りの可能性が出てきたということです。

しかし一方、

しんぶん赤旗より「BSEと同じ病“日本人発症しやすい”

 日本人は欧米人に比べてBSE(牛海綿状脳症)の病原(プリオン)と結び付きやすいことが二十七日、厚生労働省のウイルス感染調査研究班の報告書からわかりました。

報告書によれば、変異型ヤコブ病の発症者がもつ遺伝子と同じ遺伝子をもつのは、欧州全体で人口の37%、イタリアで45%、オーストラリア43%に対し日本人は93%にのぼるとのことです。

全頭検査は完全ではありません。全頭検査をすり抜ける感染牛がいるということは認識しておかなくてはいけません。BSEが発症の確率からいえば他の病気よりも危険度が低いのも事実でしょう。ただ100g1.2円といわれる全頭検査の費用でいくばくかの安心を手に入れることは決して贅沢なことではないはずです。

なしくずしでうやむやのうちに対応を進めてほしくはありません。自分たちの世代でなく、子どもたちにできるかぎり明るい未来を残したいものです。

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