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2004.06.02

長崎小6児童の事件−マニュアル世代の親の不安

 あまりにも存在感が重くのしかかる事件です。小6の児童ということで詳細な情報もあまり出てこないことでしょうし、私たちはいいようのない不安を抱えたままになりそうです。

 今回の件で識者の意見などもメディアで流れはじめてますが、戸惑いと情報不足で困っている模様。自我の成長過程にある子どもたちに関わるこの事件は「命の尊さ」などと一言では片付けられない重みがあります。

 子をもつ親としては、我が子が被害者にもしくは加害者になる可能性があることを改めて認識させられたというところでしょうか。

 子どもが何を思い、なぜこのような犯行におよんだかという真相は分からずじまいでしょう。あまりの不可解さからなんとしても理由がほしい人たちは、おそらく子どもたちが取り巻く環境なり、社会のかかえ込んだ闇なりの話にこれから発展させていくのでしょうが、環境や社会などという言葉に転化せずに私たち自身が自分たちを見つめ直さなければいけない時期にきていませんか。

 子どもにとって一番身近な社会は誰がなんといおうと「家族」であるはずです。情報化社会で子どもたちにとっても身近な社会の境界が広がっていますが、でも「家族」が最も影響力を及ぼす社会です。

 ところがちょうど今子育てをしている私たちの世代は「マニュアル世代」と呼ばれていた世代。この世代が中学生や小学生の子をもつ親になってきています。

 核家族化が進み自分たちの子育ての新年を支えてくれる家族が少なくなっている今、親たちが頼るのはまさにマニュアル。メディアの意見に流されていってしまいます。

 しかし、メディアや子育て本の意見に流されてわが子と正面から向き合えているのでしょうか。むしろ何かしらのバイアスのかかった目で子を見ることになっていないでしょうか。

 この多様化する価値観の中で、個性を大切にしながら子育てをするには子どもの数だけの子育ての方法があるはずです。ひとりひとりの親が我が子と向き合いながら自分の意見と信念でもって子育てをしなくては。

 今回の事件はむろん極端な例であって、このことでわが子の教育をどうこうということは考える必要はないでしょう。

 けれども、本当に信念をもって自分の頭でものを考え、実行していかなくてはいけないのは私たち親の世代です。これができていないことが子どもたちに伝わっているように思えてなりません。

 子どもたちの将来のために、この国のあり方や地域のあり方を考えていくのもリタイヤした世代の仕事ではなく、親の世代の仕事です。これも残念ながら老いた政治家まかせにして批判するのみで、自分たちの足で立ち上がっているとは決していえないでしょう。

 実は、闇をかかえているのは子どもたちではなく、私たち親の世代なのではなかと思っています。

追記 今回の件で心に傷をおってしまった児童の皆さん、また教職員の方々のケアがスムーズになされることを願ってやみません。

<参考>
事件の詳細情報 Yahoo!NEWSあっかんべぇ

犯罪の低年齢化と凶悪化には若干の疑義をもっています。過去の少年犯罪のデータベースがここ(少年犯罪データベース)にあります。

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