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2004.05.16

古代史も理系の世界だ

 4世紀の古墳から出土する三角縁神獣鏡は、卑弥呼が中国(魏)から贈られた銅鏡かどうかは非常に気になるところだ。中国からは出土しないこの鏡だが、

毎日新聞より「卑弥呼の鏡:金属組成は中国製と酷似 最先端装置で分析

 

「卑弥呼(ひみこ)の鏡」の最有力候補とされる三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)に含まれる微量な金属の成分比率が、3世紀の中国鏡と極めて類似することが、大型放射光施設(SPring−8、兵庫県三日月町)を使った分析で分かった。世界最先端の装置を活用した分析方法によって、国産説もある三角縁神獣鏡が中国製であることを補強する新材料になる。

 分析数が少なく、ごくわずかな測定誤差が結果に大きな影響を及ぼす可能性などから、研究者にはデータとしての信頼性に限界を指摘する意見もある。しかし、SPring−8を使うと、貴重な文化財を一切破壊せず、内部の超微量元素を測定できることを示した。

 分析につかった神獣鏡は8枚ということなのでまだまだ中国製と言い切る確証はないが、古代史の分析手法を新たに確立したという点では大きく評価できるのはないだろうか。
 今回の蛍光X線分析とは

 「SPring−8」は97年、日本原子力研究所と理化学研究所が建設。全長約1.5キロの円形加速器を使い、電子をほぼ光速にまで加速、磁石を使って軌道を曲げ、極めて明るく、絞り込んだ放射光を作り出す。同種施設は米、仏に1カ所ずつあるが、中でも最新、最高の性能だ。

 今回は、放射光に含まれるX線を対象物の原子に当て、その際に出てくる「蛍光X線」を測定。蛍光X線は原子の種類によって異なる波長を示すため、この分析で鏡を作る金属成分が分かる。

 特にSPring−8の強力なX線は、水1滴(1万分の1ミリリットル)中に100万分の2%ずつ含まれた鉄、コバルト、ニッケルを見分けられるほど高感度。X線が表面のさびを突き抜け、鏡を壊さず成分分析ができる。

 ということ。詳しい内容はこちらにかいてある。

 考古学や古代史なども、今までのような手法ではなくもっと工学的手法を用いていくのがこれからの流になってくるのだろう。大学も文学部に設置するよりも、むしろ工学部や理学部に近いものにしていった方がより学問的な発展はあるんじゃないだろうか。

 この分野をめざす人ももっと数理的発想を身につけていく必要はあるだろう。無理やりです。こっちに引きずり込んじゃいました(笑)。

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