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2004.04.03

子どものために周りができること

 子どもにとって不幸な事故が相次いでいます。

 今回の事件で、少し前に町内のみんなと話した事を思い出しました。うちの町内には小さな公園があります。この公園は町内が運営管理をしていて、遊具の管理からペンキ塗り、修理にいたるまですべて町内のボランティアで行っています。

 しかし公園という性格上、町内以外の人にも自由に開放しています。近所の幼児や小学生たちのいい遊び場になっているようです。

 ところがある会合の席で誰かが「この公園で事故がおこったら誰が責任をとるんだ」と言出しました。「もし裁判沙汰になったらどうする」「賠償金など払えるわけないし」「いっそのこと市に寄付してしまったら」

 僕たちにとっては意表をつかれた発言だったのでその場は戸惑っている僕たちを残して終わったのですが、その後公園のあり方について考えさせられることにないました。

 どの公園でも事故が起こることは十分に予想できます。今回の高槻での事故と同じことがうちの公園でおこらないとも限りません。しかし、僕たちはできる限り自分たちの公園を自分たちで守っていきたいと思っています。

 回転扉の事故については親の責任を問う声もずいぶん聞きました。親が横についているときの事故は親の責任であることは今さらいうまでもないことでしょう。しかし、このケースに限らず子どもを事故に遭わせてしまった親は、「あの時ああしておけば」とか「あそこへ行かせなければよかった」など呵責の念にさいなまれて人生を過ごすことになります。そのことについて今さら触れることもないでしょう。

 それよりも、周りの人はどうでしょうか。あくまで推測でものを言っていますが、誰もその子を止められなかったのでしょうか。危ないと声を出せる人はいなかったのでしょうか。高槻の事件も、一人目の子どもがケガをしたことを知った人が管理事務所に行って注意書きを張ってくれるとか、使用禁止にしてくれるように頼むことはできなかったのでしょうか。

 実は、僕たちが公園の管理を自分たちでやっている理由はそこにあります。町内の多くの人が自分たちの公園であるという意識を持っていてくれるので、公園の遊具がぐらついていて危険だとか、ここは子どもたちにとって危ないから直した方がという情報はすぐに伝わります。手の空いている人がかけつけて直しています。

 よその子どもを平気でしかる大人が多いのも特徴です。公園の修理などは子どもたちにも手伝わせていますし、大人の男連中も子どもたちの顔を覚えている人が多くいてくれます。

 もちろん、うちの町内の公園でも同じ事故が起こることは考えられるでしょう。しかし、その確率を限りなく低いものにしていきたいとみんな思っています。

 子どもたちは危険なものを危険であると分かりません。それを教えていくのは当然親のつとめです。しかし、親のできることにも人それぞれ限界があるでしょう。また、いろんな親がいます。ただ、子どもたちの幸せのために、それをサポートしていくのが周りの大人のできることではないのでしょうか。

 地域コミュニティをもちあげるこんな考え方は古いのでしょうか。

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Comments

こんにちは。はじめまして。

地域コミュニティーの考え、ちっとも古いと思いません。
今まで他のことに追いやられて、重要視されていなかっただけだと思います。

私は発達障害を持つ子の親ですが、事故を防ぐためにどんなに気をつけていても、親だけでは限界があります。また確かに、いろんな親がいます。足りない部分はみんなで補っていかないかぎり、同じような事が繰り返されるだけです。

地域に住む大人みんなでサポートしていく、それが単なる理想でなく本当に必要なことなんだと思いますが。

Posted by: Sana | 2004.04.03 at 04:28 PM

 Fumです。Sanaさんコメントありがとうございます。確かに親が子どもをしつけることは基本です。ただ、僕は子どもたちをこのような悲しい出来事にあわせたくない。親や企業の責任を問うことも大切かもしれませんが、それ以前に自分たちができることはなにかを考えていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

Posted by: Fum | 2004.04.03 at 11:50 PM

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